初めての亭主

大先生のお稽古場をいったんやめるにあたって、日曜クラスのU先輩から、しばしのお別れに日曜クラスの初釜(飯後の茶事と同じような形式)の亭主をしないかと薦められていた。その初釜が昨日無事に終了した。

いつもの初釜は、U先輩がお料理から亭主から、お道具ももちろん、すべて整えてくださり、私は半東だったり水屋だったりしたのだが、今回は私が亭主ということで、お料理は一品は作った方がいいわね、と言われ、主菓子はお正月恒例の花びら餅と決まっていたので、薄茶用の干菓子を二品探してみる?と言われ。
はいはいと、すべてお言葉に従った結果、まずは京都鍵善良房から通販で和三盆糖の「鶴ト亀」さらに、1月7日に新宿高島屋、新宿伊勢丹、日本橋三越、日本橋屋長兵衛などをめぐって最終的に末富のお菓子をゲットすることができた。お料理一品は、ふだんお弁当でも作っている鶏の八幡巻きを作ることにして、ほかにも自主的に、お炭(増田屋さん)、抹茶(一保堂の亥昔)、お酒(神亀)も私の方で準備した。

手前が鶴ト亀、奥が冨久袋

さて、当日を迎えて、お客様は日曜クラスのお弟子さんなど6名様。
お茶事の始まりに行う、“亭主が蹲に桶でざぁーっと水をあけたあと、しおり戸を開けて一歩進み、無言のまま主客で礼をかわす”というのを是非やってみなさい、とU先輩に言われ、桶が無いのでバケツで蹲に水をざーっとそそぎ(案外水が散る)、しおり戸のつもりで玄関の引き戸(純和風家屋)を開けて、玄関ホール=寄り付きにいるお客様に恭しく無言でおじぎをした。しかし、お客様もほとんど初めてでよく意味がわからず、手がかりを残して戸を閉めて亭主の私が去っても、ずーっと寄り付きから動かない。あんまりお客様が来ないので、U先輩が水屋から寄り付きまで戻ってきて、座っているお弟子さんたちに「蹲を使って、さっさと席入り!」と一喝。こうして私の初めてのお茶事が始まったのだった。

席が定まって茶室が静かになったのを見計らって襖を開け、まずは御挨拶だ。「昨年急にお稽古をお休みせねばならなくなったので、しばしのお別れの御挨拶と今までの感謝の気持ちを込めて、今日は心を込めて亭主を務めさせて頂きます、云々。」
挨拶が済むと、寄り付きや庭、蹲、お床などについて問答がある。早速、正客から、寄り付きの汲みだし茶碗は?と質問されしどろもどろなワタクシ。朝、U先輩から、汲みだし茶碗はエゴウライよ、と教わっていたのに、本番で緊張している私は、エ、エ、エ、までしか出てこない。結局「えーっとすみません、ど忘れしました(^_^;)」と言って勘弁してもらう(失敗その一)。お床の説明はかなり詳しく勉強していったので何とかなった。卓飾りもとても絵になっていて、お客様一同とても喜んでくださる。

砂張の花入れは、箱にわざわざ「卓下」と書かれている
だけのことはある絶妙なサイズ。花は本阿弥椿と柳。

炉の茶事はお食事の前に初炭手前を行う。
昨年から、長板総荘りで行うと言われていたので、12月から特別に長板で炭手前や濃茶手前のお稽古していたのだが、初釜二日前に、長板から高麗棚に変わったからよろしくねー!とU先輩に言われたものだからさあ大変。前日の道具出しに参加させてもらって、初めて高麗棚(高麗台子)を拝見し、一夜漬けのにわか勉強で臨んだ初炭手前。台子のお点前は元々苦手というか、めったにしたことがなく、不安材料だったところ、案の定、ふだんの炭手前とお茶事の炭手前の違いでもある、最後に棗を持って出て台子の上に置き、釜の蓋を清めて切るという一連の動作をすっかりすっぽり忘れてしまったのだった。(失敗その2)

黒の高麗台子に映える白の皆具。紀宮親王のお印ヒツジグサの意匠だそうです。

お祝い膳はほとんど水屋の方(日曜クラスのお弟子さん)とU先輩で準備してくださったので、私は運ぶだけ。お雑煮のお餅がなかなかやわらかくならず、U先輩に、ちょっとおしゃべりして間を持たせて!と言われてまた茶室に戻って、八幡巻きは私が作りましたとお話すると、デパ地下で買ってきた物かと思った、と驚いてくれて、みんな優しい(^_^;)。

お菓子は銘々皿でお出しし、中立へ。(そこで初めて炭手前の失敗に気付く。)
棗と茶入を荘り、濃茶の支度を調える。

記録が途中ですが、とりあえずアップしておきます。

平成三十一年一月十三日 初釜 会記
掛け軸 のどけさや むかふ日ごとの朝かすみ みどりそひゆく 春のやまのは
     内大臣家煕(近衞家煕) 懐紙書き
卓飾り 卓 桑子卓
    香炉 萩焼
    花入れ 砂張
    花  本阿弥 柳
釜   常什(裏鏊釜)
炉縁  松島蒔絵
棚   高麗台子
皆具  ヒツジグサ 大倉陶園
茶入  瀬戸 芋の子(江戸中期ごろ?) 鵬雲斎箱
棗   宝尽蒔絵平 鵬雲斎在判 雅峰造
茶杓  歌銘 若恵比寿 淡々斎作
     「釣り上げし鯛を魚の福の神 えびす顔こそ 見まくほしけれ」
主茶碗 赤楽 嶋台
薄茶碗 紅白梅図 茜窯
主菓子器 塗銘々皿 治兵衛造
主菓子 花びら餅 亀屋万年堂
干菓子 鶴ト亀 鍵善良房
    冨久袋 末富
    辻占  森八
炭道具 炭斗  菜籠(唐物)
    羽   犬ワシ
    釻   ネジ 与斎造
    火箸  砂張 淡々斎箱
    灰器  焼貫 惺入
    灰匙  少庵好 南鐐 浄益造
    香合  面箱 鈍阿造
その他 燗鍋  五郎左衛門造(享保年間)


会社やめて暇になったから馬鹿親全開になってしまった話

色々あって、不登校までは行ってないけれど不登校気味の末娘さん。
昨日担任から、どうして来ないのか、どうして連絡しないのか、親は知ってるのか、電話しなくてもいいよね、と言われたそうです。(以前も同じように言われたことあり)

電話しなくてもいいよね、って一体、 ど ゆ こ と ? !

学校から電話があった形跡は履歴を見る限り、自宅にも私の携帯電話にも、この一ヶ月で一度もありません。
なのに、電話がつながらない、電話番号変えた?とも言ったそうで。

会社をやめて一日家にいる生活をしているから電話が来たら取りますよ、私。それに、自宅の電話番号が変わったら普通学校にも届け出るでしょう。届けがない以上、電話番号変えた?なんて、少々失礼じゃありません?それに、もし電話がつながらないなら、時間を変えて何度かかけてみるものじゃないですか?

末娘から聞いただけなので、決めつけることはできませんが、電話してもいないのに電話がつながらないと言っている事実と、更に「電話しなくていいよね」と生徒本人に向かって言っている、というこの2点から、担任に対して不信感マックスになってしまいました。

ちなみに、末娘に関しては心配は心配だけど、中娘とは違います。注意して観察は続けているけど、末娘の場合は、そのうち自分で結論出して何とかぎりぎりのところで乗り切るであろうと信じています。
ただ彼女も心弱いところはあるので、担任が余計なことを言うだけで悪い影響しか受けない(また学校に行きづらくなる)ことも事実です。

私の方は持病のせいで、決められた時間に電車に乗って学校に行くというのがまだハードル高いので、保護者会もずっと欠席しています。
担任にとっては扱いづらい親子なんだろうなと思いつつも、今日はちょうど提出する保護者会出欠票があったので、欠席に丸印をしたあと、つい、意見ご要望などがあればお書き下さい欄に書いちゃいましたよ。

『悩みを抱えている生徒(そうでない生徒に対しても、ですが)に対してもう少し慎重に発言していただきたい。
乃唯に対してこれ以上余計な発言は控えほしい。彼女は自分で考え自分で判断するはず。
しばらく黙って見守って下さい。
仰るとおり電話不要です。』

あーあ、この程度のことで喧嘩売ってしまった。全世界の高校の先生(除担任)、馬鹿親でごめんなさい!!


6月のお稽古:香付花月

6月の土曜クラスは、9日、16日、23日の三回だったのだが、9日は、裏千家淡交会の東京地区大会で、準教授、茶名拝受者と新入会員のつどい、というのに参加したためお稽古は欠席。
つどいは、ホテルニューオータニで午後2時から行われた。鶴の間を半分に仕切った西側に約1000名近い同門社中の方々が集まって大変壮観でありました。前半30分は中島宗基業躰の講義(柄杓の扱いなど)。後半は当代お家元のお話。お家元は、身の丈にあったお茶を、というお話しをしてくださった。昨今のお道具至上主義に異議を唱える内容だったので、大変勇気づけられた。
最後に準教授、茶名拝受者から代表の方のお礼の言葉に、新入会員代表の誓いの言葉で会は終了。
この日のために、単衣の紋付き色無地を仕立てたのを着て、髪の毛はニューオータニの美容室でアップしてもらって、ずいぶん気張りました。

ホテルの日本庭園にて。ぐずぐず着付けが残念!

翌日の10日日曜日は日曜クラスに朝から出席した。地区大会のチケットは、大先生に内緒でU先輩にとって頂いたので早速いただいた記念品をお見せして、ご報告。無事と書かれた寿扇をお見せすると、扇かけを持ってくればよかったととっても残念がっていらした。寄りつきなどに飾れるいい記念品ですね、と言われる。
お恵子は、台天目、唐物、など濃茶点前ばかりだった。

19日のお稽古は、中娘の成人式後撮りがあったため、9日に引き続き欠席。今回は大先生にお葉書で欠席をお知らせしておいた。

23日のお稽古は花月発表会に向けて、香付花月のお稽古。8畳のお部屋は使わせていただけず、6畳のお部屋にてお稽古。すると、大先生がお一人で、広間で薄茶点前を始められ、みな目が釘付けに!
大先生のテーブルお点前は完璧で、全く形がくずれておらず、静かで美しい。大先生の周りだけ普段の空気と全く違ってしまっている。ぽっかりと異次元が出現したかのごとく。流れるような所作、静謐ということばがぴったりくるような静けさに、本当に心から驚いた。
テーブルのお点前なんて、形が崩れるだけ、なんて文句を言ってはいけないのね、と先輩方。でも、あれは畳でのお稽古を死ぬほど重ねてきた人だけができるお点前なんだろうと思う。
自分たちのお稽古そっちのけで、この日は大先生のお点前を拝見できただけで充分満足したのだった。
昼食後お片付け、灰型は別の人がお稽古したので、私は、香盆の扱い、お香の焚き方などを代稽古のNgさんに教えていただいた。聞香炉を買ったので家でもお稽古しようと思う。


今日のお弁当:ハンバーグ

最近、末娘が食欲不振で、お弁当箱を一回り小さくしたのだが、そのお弁当も日によって残してくるようになってしまった。高校入学直後、不登校になりかけたのを夏休みを境に復活、その後まあまあ順調に来て2年生に進級したわけだが、それでも無理をして頑張って学校に通っていることには違いない。それが今度は摂食障害という形になって出てきてしまっているんだろうか。
メンタル弱い母は、あれやこれやといらぬ心配をしてしまって良くない。

それでもお弁当は続く。

ハンバーグ
味付け卵
チンゲンサイとパプリカのオイスターソース和え
ブロッコリ
ご飯に梅干し入れた。そろそろ季節が良くなってきたからね。今年は梅干しを漬けようかと思っています。


5月のお稽古:茶通箱、灰形、花月

お茶会があったため、土曜クラスは19日と26日の2回。
茶会直後の土曜クラス19日には、大先生が先日のお茶会がとても大変で、倒れてしまいそうなので、これからやり方を変える、とおっしゃって、ご自分が選んだ弟子2名を茶室(小間)に呼び、その人だけお稽古をつける、という方式似することになったそうだ。栄えある第一回目に選ばれた弟子は、日頃からとても大先生に愛されている男性のTさんと、もう一人は、なんと私。Tさんはもともととても大事にされていたので当然の人選だと思うが、私はお茶会の礼状が素晴らしかった、だから引き上げてあげる、というのがその理由。
大先生がいらっしゃるまで広間で先輩方と濃茶付き花月をお稽古していたけれど、大先生ご登場で、私は小間へ移動。まずTさんの薄茶平手前を拝見させていただく。続いて、私が薄茶平手前を見ていただく。
畳のお点前でとても気持ちが良かったが、なんとも初めてのことで、大変緊張したのも確か。大先生はとにかく私の手紙が立派だったと褒めてくださるのだが、それがかえって悲しいというか申し訳ない気持ちにさせられた。だって、本当のことは書けなかったわけだから。。。
そのあとは、茶通箱のお稽古。昼食後灰型のお勉強も。

5月20日日曜クラス 今月も午後から出席させてもらった。お点前はまず薄茶点前でみなさんにお茶をさしあげ、そのあと、前日の復習をかねて茶通箱のお稽古など。

26日土曜クラス 濃茶付き花月、壷の紐結び、灰型。大先生はこの日もお昼を召し上がらず11時にお帰りになる。


2018初夏の懇親茶会

5月13日日曜日はお茶会だった。数日前に、お茶会は着物ではなく洋服で令が大先生より発せられ、だれもがやる気を失ったお茶会。。。理由は、お茶会の設え、道具の準備、人事のこと、お片付けのことなどすべてやるととても大変、これ以上大先生は頑張れないからお洋服にした、というもの。大先生がお疲れになるからお着物ではなくお洋服というのならわかる。弟子としても全く文句はない。が、お茶会の亭主、半東、後見もすべて洋服とはいかがなものだろうか。お客様にもすぐに連絡をしたようで、お着物の方が少なく、お道具ばかりが立派なお茶会だった。お道具が近来まれに見るほどすばらしかっただけに、本当に残念なお茶会だった。

薄茶席(広間席)

床  柳緑花紅 孤篷庵 小堀卓巖(たくがん)和尚
花入 筆立て花入れ 大先生作
花  京鹿の子、時計草
香合 桧扇貝 フロリダ
風炉 方円風炉 山崎宗玄二代 大宗匠箱
釜  遠山 寒薙作
風炉先 網代
水指 金襴手 永寿作
薄器 不見斎好み 独楽 蓋裏に青楓 中村湖彩
   山中塗り
棗  花つなぎ長棗 谷内紫香(やちしこう)作 
   輪島塗
茶杓 長谷川寛州老師作 
    歌銘 滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ
   大先生作 ご主人命銘 茶の心
茶碗 瑠璃色、波紋 染め付け? 大先生の先生との思い出の品
 替 ガラス製
蓋置 ナプキンリング ニューヨーク土産
建水 吉野鮓桶
水次 みる波(海松波)
菓子器 山道盆 黒 認得斎好 赤 淡々斎好
菓子 かきつばた(栄泉造)
莨盆 松花堂好み
火入 織部薬 加藤十右衛門

終わって、大先生にお礼の手紙を書くのにとても苦労した。先輩はお洋服だったことについて意見を書く!とおっしゃっていたけれど、私は書けず、結局良かったことと御礼しか書けなかった。


今日のお弁当

今までのお弁当箱だと大きすぎるというので、おかずの量はそのままでご飯の量を半分にしたお弁当。今日は手抜きの日で生協の冷凍製品「大葉ささみカツ」を解凍して詰める。作り置きのチンゲンサイのナムル・海老と茸のアヒージョ、ブロッコリ。
こんなんで足りるのかなぁ。多くの女子高生のお弁当ってもっと小さいらしいが。