5月2週のお稽古

今日も楽しいお稽古だった。
いつも通り9時前に到着し畳のぞうきんがけをしていたら、思いがけなく大先生が早くお出ましになる。あなたがんばってるわね、と声をかけて下さったのでなんだか嬉しくなる。準備からきちんと参加したい、と思うようになったのは、昨年1年間の表千家の倶楽部のおかげだ。この倶楽部で私は初めて水屋仕事の大切さを学んだのだ。改めて倶楽部の先生と仲間に感謝だ。
今日のお稽古は、濃茶の貴人点前の見学とお客様役、丸卓で濃茶点前、お運びの薄茶平点前、茶箱花点前の見学2回。
丸卓で濃茶点前のお稽古はCルームでK先生にお稽古をつけていただく。月に一度お目にかかるK先生だが、いつもながら的確明解な指導で大変勉強になる。鍛えればもっともっと良くなるから頑張るようにと励まされた。ガンバリマス。
濃茶に続いて丸卓で薄茶点前の稽古をしようと準備していたら、大先生から声がかかり、A’ルームにて運びの薄茶平点前の稽古を行う。A’はAルームに付属している細長い廊下のようなスペースで、廊下のつきあたりに釜を置いてお稽古しているのだった。A’で代稽古をしているのはN先生。Aルームからは大先生がしっかり見ていらっしゃる(様な気がする)ので緊張することこの上ない。ただでさえ暑いのに、手にはじっとり汗。でもなんとか後半は落ち着いてお点前ができたかな。
「ときどきここ(A’で)お稽古見てあげなさい。ちゃんとお稽古つけてあげないといけないわ。」とn先生に命じる大先生。あ、あ、あ、しか言えないワタクシ。
その後の大先生のお言葉。
「お稽古してましたと言う人でもとんでもないことする人がたまにいるのよ。その点、あなたは本当によいお稽古をしてきたようで、良かったわ。」
うーん。とんでもないことって何だろう。。。(__;)
茶箱のお稽古している人たちは若い人たちで、どうやら今度のお茶会で茶箱のお点前するらしい。花点前はお茶碗の中に仕服に包まれた茶入れ(小さい棗)を入れ更にそれを仕服に入れて茶箱に収めてお点前を行う。茶碗の仕服は長緒の扱いの勉強にもなる。いろいろと手順が細かくて順番を追うだけでも大変だ。でも見ていて楽しいお点前だ。
本日の着物は、ヤフオク小紋に、高円寺古着屋単衣帯。帯が浮いちゃってて恥ずかしいな。。。次回はもう少し上手に着つけをしたいものだ。
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あらあらいつもいつも違うお着物で、と代稽古の先生方に、半ば呆れられている私。帯も素敵ね、と褒められたのでついつい嬉しくなっちゃって、これ古着屋さんで買ったんですよ、着物も帯もそうなんですー。と言ったら、ええええーーー!?と、とっても驚かれた。そ、そこまで驚かなくても。。。きっとみなさん、呉服屋さんで仕立てたお着物ばかりお召しなのね(T_T)
※今日の備忘録。
足の運びはまだ混乱している。
立つときは下座の膝を立てるのが原則。
茶室に入るときは右足で立ち、左足を敷居まで進め右足で敷居を越えて茶室に入る。
点前座で立つときは、お客様が右側にいるので、下座にあたる左足で立ち、左足を引いて右足で畳の合わせ目まですすみ、左足で線を越して進む。建水を持っているときは、左で立ったら左を引いて右足をかぶせ左で線を越えていく。
茶碗を運び出すとき、そえる右手人差し指の位置は茶碗の縁から1センチ下。縁はなるべく触らない。
柄杓を構えるとき、1,2,3と数えてから引く。すぐに引かない。
四方さばきは膝とふくさの間にこぶし一つ分空間を空けるつもりで。これ、意外と高い。左肘は張って高さを保つ。結構疲れるけど、形が大事なのでこの感覚を覚えて、とK先生。
茶入れの銅拭きのとき、手は手なりで少し斜めになっているが、茶入れは斜めに倒さない。
茶入れの持ち方は横から。小指が畳に触れる程度。
茶杓を茶入れの上におくとき、茶杓を水平に保ったまま置く。(薄茶点前のときは、斜めにおろしいく)
膝前の茶碗の正しい位置は、敷き板と膝の間の真ん中。ここに茶碗があると、柄杓で湯や水を注ぐときちょうど良い。柄杓の長さや、畳の目の大きさなどきちんと計算しつくされているようだ。
茶碗に茶を入れ茶杓でさばくとき、3の字にさばく。(昔、Zとか井桁とか習ったような気がする)
膝行について。点前座から客付きに回るとき、手は膝頭を押さえる感じに置いて移動。(畳に手をついてはいけない。)膝と膝の間は拳一つ空間があるので、まず、左膝を右膝につける気持ちで一膝すすめ、次に右膝を拳一つ分進める。右膝を進めるとき、気持ち後ろに下がる感じで。つまり、体の軸は変わらず、畳の縁から自分の膝頭の距離を一定に保つ気持ちで。
K先生は、半畳の真ん中に座って、360度回る練習をしたのだそうだ。中心がずれない。どの辺に向かっても縁と膝の距離は同じになるように。これなら家で練習できるでしょ!と言われたので練習しなくちゃ。
丸い物は陽、四角い物は陰。上向きは陽、下向きは陰。
丸卓に柄杓を荘るとき、丸卓が陽なので、柄杓を伏せて陰にする。
水つぎの水の量は、原則は穴のところまで。穴を越えて水を入れると水を注ぐ前に水が飛び出してしまうことがある。
K先生曰く「お稽古だから沢山入っているのよ。同様に、濃茶で使うお茶入れも人数分しかお茶を入れないの。たくさん入っているのはお稽古用だから。」原則を知った上で崩すのは構わない。
水次の扱い。運び出したら、まず茶巾を注ぎ口に当てそれから左手で持ち手を持って持ち上げる。水を注ぎ終わって、水次を畳に置いたら、左手を外して膝の上に戻してから、茶巾を蓋の上に戻し、右手を注ぎ口のところに添えたら左手を伸ばして持ち手を握り持ち上げる。(だったと思う。来週要確認!)


5月1週のお稽古

朝早くから行って、畳の拭き掃除なども手伝う。準備をお弟子さん達がみなで手分けして行っているのがよく分かった。
前回お休みしたのでなんとなくまた新たに最初からやり直しって感じのお稽古。
塗りの丸卓でお濃茶のお点前。続いてお薄のお点前。
塗りの棚を使うときはひしゃくの合を落とさずに飾る。
2本足の棚のとき水次は片口水次で次ぐ。水指は棚から出さずに水をつぐ。
お茶を点てるお湯をくんだときのみ切り柄杓。水のときは引き柄杓。その他は置き柄杓。これ基本なんだけど、裏千家独特なのかな。表では女性の点前に引き柄杓がなかったので、つい置き柄杓をしそうになってしまふ。
注意注意。
お薄の貴人点の見学。これはお客様役を仰せつかった。高坏でお菓子をいただくときのやり方をすっかり忘れていた。本来なら半東さんが運んでくれるはずだが、お客役の私ひとり。半東も兼ねてみる。が、貴人台は、右向こう左手前を2回で正面に返す、で良かったんだろうか。(先生はほかのお点前のお稽古もしているので、聞きそびれた)
茶箱、花点前の見学。
茶箱、卯の花点前の見学。
確かにこのお点前、杉並の先生のところに通っていたときに、やったことあるなぁ。。。
茶箱のお点前好きだったんだよなぁ、と思いながら拝見する。
今日の大先生。
またAルームからCルームに来てくださって私に声をかけてくださった。緊張。
「年に4回お茶会をやっているの。5月、10月、お正月と、夏7月に浴衣ざらいといって浴衣でお稽古があるからそれにも参加してちょうだい。浴衣ざらいで、あなた添え釜をするといいわ。」
そして、代稽古の先生に向かって、
「Sさん(代稽古の先生)、この人が添え釜やるから。覚えておいてちょうだい。」
そしてまた私に向き直って、
「そのあと花月に入りましょう。ね、なるべく参加してほしいの。」
とのこと。
なにがなんだかわからないけど、とにかく、お勉強させていただきます、と受けるのみなのだった。
5月のお茶会に参加するようにとのことで、今日、お月謝5250円のほかに、早速茶券代8000円をお支払いした。
最初の1年くらいはお茶会にもお茶事にもよばれないというお話だったと思うんだが、違うのね・・・。
(お金、続くかなぁ。。。まだまだほかにも出てきそうなので、もちっと普段の生活、節約せねば)
先輩のUさんにおたずねしてみると、浴衣ざらい、というのはみんなで浴衣を着て花月などのお稽古をする会らしく、そのときにお稽古参加者にお茶を点ててあげる役目が添え釜。なるほど。
また、今日の代稽古の先生S先生に聞くと、そのときの添え釜はふだんとちがうのはハブタだけ、だそうだ。
ハブタって。。。葉っぱを蓋にした水指だっけ、えーっと。。。。
後で調べます(汗)
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今日の着物は長井紬にヤフオクで落とした紬の名古屋帯。


今日は着物で

先週は着つけに失敗して時間切れ。茶道教室初日は洋服での参加だったけれど、今日は朝から気合いを入れて着つけをする。先週と同じ時間(9時半到着)に行ってみたら、すでに張りつめた空気の中お稽古が始まっていた!10時スタートじゃなかったの??なぜ??!!
大先生にご挨拶したあと、先週と同じCルームに下がり、茶入れ飾りのお稽古をしている先輩のお客様役に。今日のおかしは練馬大根をかたどったおまんじゅう。栄泉?
次に男性の生徒さんが茶杓飾り(薄茶で)でお客様役。こんどはお干菓子。梅の香りのするおこし。
私自身は今日は、風炉濃茶平点前と、更好棚を使った薄茶点前のお稽古をつけていただいた。
今日の代稽古の先生はK先生。木曜日の担当だけれど、第二土曜日だけ土曜日にも来ているのよ、と教えてくださった。指導は明確でとても丁寧。
以下は自分用メモ。
諸々の所作はスピードが一定していないと、不自然になる。
たとえば、ふくさを腰に付けるときだけ素早くしゃっしゃとつけてしまったら、それはおかしい、そこだけ流れが止まる、と指摘される。
ものを扱うときは帯締めのあたりで。
つい手が下がりがち。たとえば棗を清めるとき、心持ち高めにすること。
茶碗をふくとき茶巾を入れる角度は6時。
ななめから適当に入れると美しくない。フタの上においてある茶巾を取ったら茶碗の外側と通って手前から入れるのだ。
中仕舞と本仕舞。
小間なら本仕舞いだけど、今日は広間の扱いで中仕舞い。小習いだったら全部本仕舞い。
中仕舞いは水差しの前でなく、自分の膝前に茶碗と茶器を並べる仕舞い方。
茶杓を清めて茶碗にふせた後、帛紗を左手にもったまま、お茶碗を左に寄せ、棗をとって置き合わせる。帛紗を指にはさんで柄杓を取って構え、水をお釜にいれたあと、水差しのふたしたところで拝見の声がかかれば、柄杓と蓋置き建水にたたんで、右一手で茶碗を勝手付きに仮置きし、棗を手にとって客付きに回る。
柄杓は合一つ分ほど上に。
水をくんだあと、水差しから合一つ分上にあげて一滴水が落ちたら柄杓を移動する。湯を釜に戻すとき、合一つ分くらい上からこぼす。
一定の高さから一定のスピードで水を注ぐと音が違うそうだ。今日は上下にゆれてしまったり左右にゆれてしまったりで、全然音が一定せず。練習が必要。
5人一組で花月をやるそうだ。比較的新しい人たちと思われる人たち(含む私)が大先生から新たなグループに指名され、次あたりからお稽古することになりそう。
もう初心者ではない扱いになっている………(冷や汗)
花月なんてすっかり忘れてるし。虎の巻を買って予習せねば。
それと、朝は9時ごろに行って自分のすわる畳一つ分でもいいからぞうきんがけをするようにとのこと。1年ちょっと表千家の茶道クラブに参加して水屋仕事に少しだけ触れることができたので違和感はない。当然のことだろうと思えた。聞いてみると代稽古の先生がかなり早く来ていろいろと準備をしてくださっている模様。
着つけをして朝9時に家を出るのも結構大変だけれど、次回からは着つけをして8時に家を出るのね。
・・・会社に行くより早い時間だよ。できるのか?>ぢぶん。大先生は、早く来てみなさんと一緒にこの部屋でお稽古するといいわ、とおっしゃってくださってけれど、どうなることやら。
修行修行。
次回のお稽古は24日だがあいにく中娘の学校行事と重なるのでお休みしますと伝えると、「欠席届」を書いて出すようにと代稽古のN先生に言われる。懐紙に書いて提出した。
本当に学校みたいなお教室だ。
着物写真追加。更紗の着物に竹蔵龍でつくってもらった帯を締めました。
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お稽古初日

年明けからいくつか見学した中で通うことに決まった茶道教室の、今日はお稽古初日。
小ざさの最中30個入りをご挨拶代わりに持って行く。
盆略点前のあと、薄茶平点前を2回。
大きな茶道教室で、お部屋がABCと3つに分かれている。Aが茶道教室主催者の大先生が見るお部屋でおそらく上級者の部屋。Bは代稽古の先生が見るお部屋で中級者と思われる先輩方が学んでいる。Cは初心者の部屋らしい。代稽古の先生が二人。私はもちろんCの部屋からスタートだ。
3つの部屋は隣接していてふすまが開け放たれているのでAからBとCはだいたい見える。CからはBは見えないがAは首を伸ばせば見える位置だ。大先生の声も聞こえる。なかなか厳しい!
今日私の稽古をつけてくださった代稽古の先生は、S先生。私のお点前をみて、かなり長くやっていたの?とか、かなり厳しい先生についていたでしょ?とか言われるので、ちょっと困った。
大先生はAルームにこもりきりなのではなく、ときどきBやCの方にもちゃんと目を光らせていらっしゃる。私は自分が見られているなんてちっとも気付かなかったけれど、お薄平手前を終えたところで、茶道口付近に大先生が立っていらして、私の肩をぽんぽんと叩くと、「あなたっ、しっかりしてるわ!おけいこ、がんばってなさい!ほら、そこに座って。お道具置いて。もう一回おけいこなさい!」と激励(?)してくださった。怖かったけど、ちょっと嬉しかった。と同時に、外に出てもはずかしくないくらい、基本をたたき込んでくださった二人の茶道の先生に、ありがとうございました、と心の中で手を合わせたのだった。
カリスマ性のある大先生を中心として、ちょっと体育会系?と思われるほど厳しく張りつめた雰囲気のお教室だが、この厳しさを私は求めていたのかなとも思った。
今の私の生活は堕落しきっている。緊張感が無い。向上心もすっかり失われてしまった。
だから、厳しい人について修行したかったのだ。なにか道を求めたかったのだ。我ながら他力本願だけれど、このお教室に通い続けることができれば、少しは自分が変われるのではないかと淡い期待を抱いている。
精進するのみだ。