12月のお稽古:貴人清次、茶通箱

先月は炉開きのあと、炉のお点前に慣れるため、小習の荘りものを一通りお稽古したり見学したりして、その後、貴人点て、貴人清次と進んだが、貴人清次のお稽古が途中で終わる形で11月は終了。12月のためにお道具入れ替えにも出席して、歳月人を待たずのお軸に、小間は大先生がいつもお好きで広間に掛けていらした「貴和」のお軸を選ぶ。

土曜クラスの約半分のメンバーが、今月下旬に行われる夜咄茶事に参加するので、12月からは、本格的に小間に籠もって夜咄のお稽古に入った。私は夜咄には参加しないので、通常稽古。12月は11月にやり残した貴人清次濃茶点前からスタートした。U先輩が教本を見ながら、見て下さったので、なんとか最後までお稽古できました。

二週目のお稽古は、引き続き夜咄グループが小間に詰めたので、私はS先輩と二人で、広間で代稽古のNさんにご指導いただいた。二人だけだったので、炭手前はS先輩が盆香合。その後私が茶通箱。そして、S先輩が台天目。薄茶点前は私が総荘りの薄茶点前、S先輩が入子点ての薄茶点前をお稽古。盛りだくさん。

盆香合はお炭を入れ終わったら灰器を持って一度外に出て、お盆に香合を載せて再度入室。そのときに、炭斗は貴人畳に移動させる(移動のタイミングが不明。。。調べないと。。。。)そして、香を焚き、香合を拝見に出した後、釜を引いたらまた外に出て今度はずぶ茶巾を載せた水次を持って入り、釜にお水を足す。まるで後炭が混ざったような面白い炭手前だった。

茶通箱は二服お濃茶を練る。裏千家の各方面で回し飲みが復活している、とNさんが仰って、二服ともNさんとS先輩のお二人で回し飲みをしていただいた。茶通箱の中にお茶が入っているときは左手から、空のときは右手から、を忘れないように。

総荘りは、通常の薄茶点前だけれど、拝見がなく、お仕舞いの茶筅通しをしたあと、お茶碗を拭き、茶巾を絞り替えしてから茶筅を戻す。茶碗、棗を置き合わせ、水を一勺釜にさして釜の蓋をしめたら、居前のまま柄杓を棚に荘り、蓋置を持って正面に廻り地板の上に荘る。茶碗と棗を両手で持って棚の上に荘り、帛紗を捌いて水指の蓋の上に荘り、建水を持って下がる、というもの。今月はつぼつぼ棚に、白の水指だったので、総荘りの姿が配色的にもとてもきれいだった。

入子点ては曲げの建水に茶碗を入れて両手で持って入室。その後出入りしなくて済むというお点前。茶碗が入った建水は右手でしっかり持ち、左手は添え手。

充実したお稽古でした。