6月のお稽古:香付花月

6月の土曜クラスは、9日、16日、23日の三回だったのだが、9日は、裏千家淡交会の東京地区大会で、準教授、茶名拝受者と新入会員のつどい、というのに参加したためお稽古は欠席。
つどいは、ホテルニューオータニで午後2時から行われた。鶴の間を半分に仕切った西側に約1000名近い同門社中の方々が集まって大変壮観でありました。前半30分は中島宗基業躰の講義(柄杓の扱いなど)。後半は当代お家元のお話。お家元は、身の丈にあったお茶を、というお話しをしてくださった。昨今のお道具至上主義に異議を唱える内容だったので、大変勇気づけられた。
最後に準教授、茶名拝受者から代表の方のお礼の言葉に、新入会員代表の誓いの言葉で会は終了。
この日のために、単衣の紋付き色無地を仕立てたのを着て、髪の毛はニューオータニの美容室でアップしてもらって、ずいぶん気張りました。

ホテルの日本庭園にて。ぐずぐず着付けが残念!

翌日の10日日曜日は日曜クラスに朝から出席した。地区大会のチケットは、大先生に内緒でU先輩にとって頂いたので早速いただいた記念品をお見せして、ご報告。無事と書かれた寿扇をお見せすると、扇かけを持ってくればよかったととっても残念がっていらした。寄りつきなどに飾れるいい記念品ですね、と言われる。
お恵子は、台天目、唐物、など濃茶点前ばかりだった。

19日のお稽古は、中娘の成人式後撮りがあったため、9日に引き続き欠席。今回は大先生にお葉書で欠席をお知らせしておいた。

23日のお稽古は花月発表会に向けて、香付花月のお稽古。8畳のお部屋は使わせていただけず、6畳のお部屋にてお稽古。すると、大先生がお一人で、広間で薄茶点前を始められ、みな目が釘付けに!
大先生のテーブルお点前は完璧で、全く形がくずれておらず、静かで美しい。大先生の周りだけ普段の空気と全く違ってしまっている。ぽっかりと異次元が出現したかのごとく。流れるような所作、静謐ということばがぴったりくるような静けさに、本当に心から驚いた。
テーブルのお点前なんて、形が崩れるだけ、なんて文句を言ってはいけないのね、と先輩方。でも、あれは畳でのお稽古を死ぬほど重ねてきた人だけができるお点前なんだろうと思う。
自分たちのお稽古そっちのけで、この日は大先生のお点前を拝見できただけで充分満足したのだった。
昼食後お片付け、灰型は別の人がお稽古したので、私は、香盆の扱い、お香の焚き方などを代稽古のNgさんに教えていただいた。聞香炉を買ったので家でもお稽古しようと思う。