「 おけいこ日記 」一覧

2月のお稽古:大炉三昧

今月は、第一〜第三週まで3回のお稽古とも出席。すごい。偉い。がんばった!

今月はずっと大炉。1か月しかない短い期間なので、今回に限り、K先輩が大炉で稽古する6人のメンバーの時間割(?)を作ってくださった。
大炉といえば、炭手前に特徴がある。初炭と後炭で、炭手前が出来る人は一日に二人だけ。3回のお稽古でも計6人でちょうどいいかと思いきや、お一人が初炭後炭のお稽古を一回ずつできるように、スケジューリングがされており、2年半休んでいた私は炭手前にはエントリーされていなかった。残念!それでも、しっかり3回初炭後炭のお点前を拝見できたので、良しとしよう。それに、濃茶と薄茶のお点前は2回ぐらいずつできたし、3週目のお稽古のときは、お棚を使ってのお稽古もあり、これは初めてのことで、大変面白かった。

2月のお軸は、紅炉一点雪。毎朝朝礼をしてくれるU先輩のお話では、武田信玄と上杉謙信の戦いの時の問答という謂われがあるとのことだったが(こちらのお寺ではこんな説明が)、代稽古のSさんが、お稽古終わった後で、大先生が仰っていたこととして私にだけ教えて下さったことには、火と水は相入れないものだけれど、火に水がかかると火が負けじと更にに燃えさかることがある、このお軸は炉の赤々と燃える火に雪がひとひら落ちたら益々火が熾る様を現している・・・と。
普通は、炉にひとひら雪が舞い落ちると、火の勢いでふっと雪が消えてしまうはかなさを見ることがほとんどだと思われるのだが、大先生の目にはこの言葉はそういう風に映っていたのかと思うと、なんだか普通でない大先生らしさのある解釈だなぁと、大先生のお姿を懐かしく思い出したことでした。

三週目のお稽古終了後は、2月のお道具を片付けて3月のお道具を出すお勉強。


2024初釜

1月13日土曜日初釜。私は水屋方で亭主の補助(半東未満)と思っていたのに、亭主の予定だった先輩がご家庭の事情で急遽役を降りられた(結局当日もご欠席となってしまった)ため、妹弟子のKgさんと一緒に亭主の役を務めることになってしまったのでさあ大変。お客・亭主・水屋の3パートの動きを時系列でまとめて進行表を作り、お道具リストを作り、お道具の解説メモを作って、まるで試験前の一夜漬けのごとく大急ぎで準備した。

当日の流れとしては、朝9時半にお客様をお迎えし寄りつきにご案内して汲み出しを差し上げる。客はその後、蹲いを使って席入り。亭主1(私)から新年の御挨拶、お道具の説明などしたら亭主2(Kgさん)が初炭手前をしたあと、亭主二人でお点心を運び(三友居のお弁当、白味噌のお汁付き)、燗鍋でお酒もお出ししたあと、主菓子を差し上げる。中立。席を改めて、銅鑼を鳴らして濃茶席にご案内。亭主1(私)が濃茶点前。その後、お干菓子を出して、薄茶席は亭主2(Kgさん)が先導してお客全員と廻り点てで薄茶を頂く。最後はそのまま亭主2(Kgさん)が閉会の御挨拶。
がんばったよー。大変だったよー。でも何とか乗り切ったよー!

K先輩がわざわざお花屋さんに頼んで手配してくれた初嵐と
U先輩が持ってきて下さった結び柳。柳の結び方も教わりました。

1月のお掛けものは、広間は私が選んだ、円相に無一物中無尽蔵。小間には富士山の画賛、晴れてもよし雨でもよし富士の山、だったかな。お稽古は唐物、大天目、盆点など。


12月のお稽古:貴人清次、茶通箱

先月は炉開きのあと、炉のお点前に慣れるため、小習の荘りものを一通りお稽古したり見学したりして、その後、貴人点て、貴人清次と進んだが、貴人清次のお稽古が途中で終わる形で11月は終了。12月のためにお道具入れ替えにも出席して、歳月人を待たずのお軸に、小間は大先生がいつもお好きで広間に掛けていらした「貴和」のお軸を選ぶ。

土曜クラスの約半分のメンバーが、今月下旬に行われる夜咄茶事に参加するので、12月からは、本格的に小間に籠もって夜咄のお稽古に入った。私は夜咄には参加しないので、通常稽古。12月は11月にやり残した貴人清次濃茶点前からスタートした。U先輩が教本を見ながら、見て下さったので、なんとか最後までお稽古できました。

二週目のお稽古は、引き続き夜咄グループが小間に詰めたので、私はS先輩と二人で、広間で代稽古のNさんにご指導いただいた。二人だけだったので、炭手前はS先輩が盆香合。その後私が茶通箱。そして、S先輩が台天目。薄茶点前は私が総荘りの薄茶点前、S先輩が入子点ての薄茶点前をお稽古。盛りだくさん。

盆香合はお炭を入れ終わったら灰器を持って一度外に出て、お盆に香合を載せて再度入室。そのときに、炭斗は貴人畳に移動させる(移動のタイミングが不明。。。調べないと。。。。)そして、香を焚き、香合を拝見に出した後、釜を引いたらまた外に出て今度はずぶ茶巾を載せた水次を持って入り、釜にお水を足す。まるで後炭が混ざったような面白い炭手前だった。

茶通箱は二服お濃茶を練る。裏千家の各方面で回し飲みが復活している、とNさんが仰って、二服ともNさんとS先輩のお二人で回し飲みをしていただいた。茶通箱の中にお茶が入っているときは左手から、空のときは右手から、を忘れないように。

総荘りは、通常の薄茶点前だけれど、拝見がなく、お仕舞いの茶筅通しをしたあと、お茶碗を拭き、茶巾を絞り替えしてから茶筅を戻す。茶碗、棗を置き合わせ、水を一勺釜にさして釜の蓋をしめたら、居前のまま柄杓を棚に荘り、蓋置を持って正面に廻り地板の上に荘る。茶碗と棗を両手で持って棚の上に荘り、帛紗を捌いて水指の蓋の上に荘り、建水を持って下がる、というもの。今月はつぼつぼ棚に、白の水指だったので、総荘りの姿が配色的にもとてもきれいだった。

入子点ては曲げの建水に茶碗を入れて両手で持って入室。その後出入りしなくて済むというお点前。茶碗が入った建水は右手でしっかり持ち、左手は添え手。

充実したお稽古でした。


2023炉開き

炉開きの主菓子として出す粟ぜんざいを手作りしようと決めて、10月中は毎週2回ほどのペースで小豆を炊いたり、粟やらきびやらもち米やらを様々な割合で煮たり蒸したり炊いたりして試作を繰り返しておりました。

結果、もち粟100%、北海道産小豆(新豆)、甘みには和三盆糖と水飴を使う、という結論になったわけですが、その経過を記録しておこうと思います。

粟の方は、もち粟ともちきびを楽天で購入し、
  粟だけ
  きびだけ
  粟:きび=1:1
  粟:もち米=5:1
  粟:きび:もち米=1;1;1
など試してみました。が、初めて食べたもち粟のおいしさに、これは何も足さないのが一番なのでは?という思いから、もち粟オンリーで行くことに決定。
次の問題は粟の炊き方です。お稽古場に炊飯器があるので楽かなと思ったのですが、取説に、雑穀だけで炊くのはNG、と書いてあったので炊飯器は断念。なんでも小さな粒がパッキンや部品の間に入り込む可能性=故障を招く恐れがあるから、とか。(うちで炊いたときは大丈夫だったんだけど)
蒸し器は2時間蒸すと言う人もいて、お稽古場ではちょっと無理そう(9時半席入りに合わせると、何時に稽古場入りしないといけないのやら)。
最終的には一晩水につけて吸水させておいたものを鍋で煮てそのまま蒸らす、という行程に落ち着きました。

鍋での炊き方は以下の通り(人によっては水の量は等倍から3倍まで幅がありましたが、今回の粟ぜんざいには、1.5倍が一番よかったので1.5倍にしました。一晩吸水させているので、実質的には2倍だったのかも。)

1)もち粟100gは軽く洗って、一晩水につける。
2)水を切って鍋にうつし、お水150cc足して、中強火で煮る。沸騰するまで時々かきまぜる。
3)沸騰したら、火を弱めて蓋をし、10分〜12分煮る。焦げ付かないように注意。気になるようならときどき蓋を開けて底からかき混ぜても大丈夫。
4)時間になったら火を止め、蓋をしたまま15分蒸らせば完成。
※これで出来上がりは250gくらいになります。今回の粟ぜんざい一人分は、お椀の大きさなどから、炊いたもち粟30gに、あん50g としました。

で、粟ぜんざい。
粟ぜんざいのあんは、こしあん派と粒あん派がありますが、こしあんは私には無理なので、当然粒あんで勘弁してもらいます。
しかし、あんこの作り方は調べれば調べるほど色々なやり方があって、100人職人がいれば100通りの考え方、作り方があるのだということを知りました。渋切り一つ取っても、5回くらい行う人もいれば、一切渋切りはしないというお店もあり。炊き方も本当に様々。鍋に蓋をするかしないかもきっぱりと分かれます。
そして、道具(鍋)も大切です。だれもが厚手の鍋というので、我が家でも厚手の鍋で炊くのですが、豆に煮えムラが出来てしまうのが悩みのタネでした。
が、あんこラボというサイトで、坊主鍋の存在を知り、すぐに購入し使ってみたところ、悩みは見事に解決したのでした。

坊主鍋というのは、平たいところが一切無いまあるいお鍋です。あんまりかわいいので、いぐさで編んだ丸い輪っかの鍋敷きも探して買ってあげました。ていうか、それがないとテーブルに置けないんです、ころんころんしちゃって。
それにしても、坊主鍋は本当に優秀でした。火の通りが均一で、しかも早く煮える。小豆のほかにも、かぼちゃを煮てみたら、やっぱり同じで、感動ものでした。

さて、あんの方に話を戻して。

最初はふだん通り、家にあるきび砂糖や氷砂糖、グラニュ糖で作っていたのですが、ためしに富澤商店の和三盆糖を使ったら、今までのあんこと全然違って、何とも言えずおいしい!以降、砂糖は和三盆糖にすることにしました。(鍋が坊主鍋になったせいもあったかもだけど)
富澤商店の和三盆糖は和三盆100%ではなく砂糖も含まれていたので、次に、ばいこう堂の和三盆糖(原材料はさとうきびのみ。商品名は和三宝糖)を買ってつくってみましたが、ほとんど変わりなくおいしいあんこができました!ばいこう堂によると、和三盆糖を20〜100%入れるとおいしくなるとのことだったので2割以上和三盆ならOKなのかもしれません。だけど、今回はばいこう堂のにしました。
砂糖に加えて水飴を使うか使わないかも議論の分かれるところだと思います。
今回は人様にお出しするので、見た目も大事。私が作ってみた感じでは、水飴が入った方が照りがあっておいしそうに見えたので、今回は水飴を入れることにしました。

また、粟ぜんざいにしたときに、小豆が大納言小豆がいいのか、ふつうの小豆がいいのか、というのも最初はわかりませんでした。しかし、粟100%で粟ぜんざいにしてみると、今まで一番おいしいと信じていた大納言小豆のあんこがなんとなくぼやけたお味に感じたのです。パンチに欠けるというのでしょうか。普通の小豆で作ったあんこの方が、皮の渋みがほのかにあるせいか、粟の素朴な味とバランスがいいのでした。
ということで、小豆はちょうど新豆の季節になったので、富澤商店の新豆、北海道産小豆と相成りました。

そしてminahoのあんこの作り方最終版はこちら。

材料

小豆   200g
和三盆糖 150g(小豆の75%)
水飴   20g(小豆の10%)
 ※小豆の量が増えたら、この割合で和三盆糖も水飴も増やしていきます。
 ※小豆200gで作ると出来上がりは、600g弱

作り方

1)あずきを水で洗う。

2)鍋に水を良く切った小豆と水を入れて火にかける。沸騰するまでは強火でOK。

3)沸騰したら、鍋の湯の温度が60度以下になるくらいびっくり水を入れる。(結構たくさんいれないと60度以下にならない。こうすることで小豆がよりよく吸水するようになるらしい。)

4)再度沸騰させ、3〜5分煮たら、小豆をざるにあける。煮汁は捨てる。(渋切り)(煮汁を捨てずに飲むと体にいいという人もいます。ポリフェノールたっぷりだから?)

5)鍋を洗い、小豆を戻し、小豆の3センチほど上まで水を入れて火を付ける。沸騰するまで火は中火以上。

6)沸騰したら少し火を弱めるけれど中弱火程度。意外と最後まで火は思ったより強めで行きます。(蓋は、私はしません。)

7)小豆の表面がでてくるくらい水の量が減ってきたら、差し水をする。(差し湯でもいい)ときどき、アクをすくう。

8)小一時間煮て、指で軽くつぶせるくらいに豆が柔らかくなったら火を止め、ボウルにざるをのせて、小豆と煮汁を分ける。

9)小豆は鍋にもどす(鍋は洗わない)

10)煮汁は、晒しで漉す。晒しに水分が残るので熱いけど少し絞って、小豆の実の部分(こしあんの素みたいなの)だけを鍋に戻す。(煮汁は使わない)

11)小豆と漉した小豆(これを「呉」というらしい)に、和三盆糖を全部入れて、火を付ける。

12)中強火で、ゴムべらなどを使って、焦げないように鍋底からしっかり練る。

13)水飴も足して練り続ける。(沸騰するとあんが跳ねるので注意)

14)水分が減って好みの堅さになったら火を止め完成。

一晩おくと味がさらに馴染みます。

この作り方は、

​■シェフごはん/和三盆あんこ​(鎌田 雄志シェフのレシピ​)https://chefgohan.gnavi.co.jp/detail/3481/

■ミシュランシェフが教える甘さひかえめ粟ぜんざい(石川県白山市の料亭、鈴おき二代目主人、鈴置善太氏のレシピ
https://youtu.be/FAuNVypgdYA?si=fBBUE5FG0FSXOily

​の二つから、私がいいとこ取り(できること取り?)したものです。そのほかにも

■あんこラボ きほんのあんレシピ
https://ukishimania.net/how-to-make-tsubuan/
■「レシピのないレシピ」のレシピ ぜんざい
https://recipe.no-recipe.com/fuyu36/
■シェフごはん/小豆からたく白玉おぜんざい(羽深 知己シェフのレシピ)
https://chefgohan.gnavi.co.jp/detail/3046
■白ごはんドットコム/おいしい小豆の煮方/ぜんざいのレシピ
https://www.sirogohan.com/recipe/zenzai/
■あずきの煮方プロが教えます/あずきや安堂
https://youtu.be/9lzM4uikVR0?si=BqzP_oBzPcH3K1bt

など数えきれないくらい、あん関連、ぜんざい関連、小豆関連、雑穀関連のサイトを巡りました。知らないことが沢山あり、色々と勉強になりました。

今回の炉開きでは、あんこは前の日に作ってお稽古場の冷蔵庫に入れておき、当日朝、少しお水を足して鍋で温めました。粟はやはりお稽古場で前日から水につけておき、当日朝、炊きました。
鍋やボウル、ざるやへらなど、調理道具はお稽古場にはないので、自分のものを持ち込まねばなりません。一度で済むように、中娘が高校時代山岳部で使っていた山用リュック(すごく大きい!)に全部入れて背負って自転車に乗って運びました。こういうとき車があると便利なんだろうなー。

あん(600gほど)を温めているところ
粟を煮始めたところ 

あんこ作りは楽しかったけど、道具を持ち込むのが大変だったので、来年作るかどうかは未定です。

というか、来年の炉開きは、お客側になりたい!(笑)

炉開きでは炭手前と半東を務めました。

​​​​​​備忘録(今回本番分含めて準備、購入したもの)
 小豆;富澤商店の小豆を中心に、なんだかんだ1.5キロくらい買ったかな。
 粟:楽天のショップみのりで、もち粟100g 6袋、もちきび100g 2袋
 富澤商店の和三盆糖250g 1袋
 ばいこう堂の和三盆糖180g 3袋
 坊主鍋 直径24センチ
 鍋付き和せいろ 直径21センチ二段(今回は使用せず)


10月のお稽古:大円之真

先月の真之行台子に続いて、10月は大円之真。真台子を使って真之炭手前も。

大円之真は古帛紗を使って茶杓、茶入を清めるところが他にはない特徴。古帛紗の三方さばき、すっかり忘れてた。

3回目のお稽古では、炉・風炉の入れ替えと炉開きのお道具出し、11月稽古道具の準備にも参加。炉開きは弟弟子のTさんとYさんと私の三人で水屋から亭主からすべてやるようにとのお達し。お客は6名。どうなることやら。


9月のお稽古(真之行台子)

9月のお稽古は真の行台子の予定だったが、第一回目は私の体調管理のため欠席、第二回目は夫コロナにつきお休み。そして三回目にやっと出席して、みなさんのお点前を拝見だけさせてもらって所要につき早退という月になった。
私自身はほぼなんもしてない、状態でした。
小間のお軸が、放下著(ほうげじゃく)。余計なものは捨て去りなさい、とな?


8月のお稽古:東貴人且座など

広間のお軸は、釣りしのぶの画。釣りしのぶ、昔は大先生が夏になると軒先につるしていたとか。最近は全く目にしないですね。小間のお軸は知是?是知?こんど意味を聞いてみよう。横書きのお軸は右から左に読むはずなので、たぶん、知是、なんだろうか。六畳には、喝の文字の下に龍が描かれた画賛。あんまり暑いから、龍も喝を入れないと飛べないのかしら、なんて代稽古の先生が笑ってた。面白い解釈。
広間の風炉先屏風が、紗で作られた、淡々斎好みの露芝。夏らしい涼しげな風炉先。大先生はどんだけお道具お持ちだったんだろう。これでもか、と新しいお道具が出てくる。お棚は渚棚。こちらも初見だった。

今月は東貴人且座を勉強することになっていたが、一週めのお稽古は、急性胃腸炎のためお休み。お盆休みをはさんで19日が、今月最初のお稽古だった。私のお役は次客の花。
東は貴人さんなので、濃茶を練るお仕事はあるけれど、あとは指図するだけ。半東さんは大変。お道具出しのほか、貴人茶碗で薄茶を点てて、二碗の後始末をして、さらにお道具拝見にも出して、お道具引いたら送り礼を一人でこなす。(貴人さんは送り礼もしなくていいのだ)。客の方は、次客が花、三客が炭、正客がお香。三客は、半東が点てた貴人茶碗と貴人さんに運ぶなど、お仕事がある。で、花の次客はお花を入れる以外はずーっと座って見てるだけ。大変足のしびれるお仕事であった。

今月最後のお稽古では、東貴人且座の半東役を仰せつかって大変だった。というのも、貴人茶わんと次茶わんを入れ替える一番難しいいというか、面倒な仕事を控えている私の、袱紗捌きについて、細かく指導を入れてくる代稽古最高齢のWさん。今日は東貴人且座なので、その話は別の機会にしてくれーーーーという心の声は無視され、おかげですべてがくるってしまいましたことですよ。

ま、この程度のことで、正しい手順がわからなくなり頭が混乱してしまうのは、ただただ私の精進が足りないせいなのだが、どこまで相性が悪いのか、Wさんのお顔を見るだけで体がすくんでしまって思考が止まってしまいそうな勢いだ。どうしたものだろう。

ある程度経験を積んでいる弟子に対して、どの程度、指導を入れるのか、難しい問題だと思う。基本から逸脱しているということは考えにくい。細かい細かい動作の違いを指摘することが、本当にその人のためになるのか。その人のお茶を殺すことになりはしないか。私は考えてしまう。
ま、要するにWさんと相性が劇悪いっていうだけなんでしょうけれど。。。以上、ちょっとだけ愚痴でした。
大先生にお会いしたい。またいらしてくれないだろうか。