「 こそだて日記 」一覧

末娘の入学式の日に

今日は末娘の高校入学式。朝のラッシュを避けるべく、前夜から近隣のホテルに宿を取り、朝、着物に着替え、ホテルの美容室でヘアアップして臨む。校門から校舎へ続く道に桜が満開。

一番上のお姉ちゃんからもらった肩の出るブラウスにビビアン・ウエストウッドのパンツスーツ。耳にはファーストピアス。

入学式後の保護者説明会と、その後各クラスに分かれての保護者会が、ちょっと長くて大変だった。クラス世話人決めとか。

歩いてホテルに戻り遅い昼食を取っているとき、息子からLINEで連絡が入った。

前回の脳波検査でも異常が無かったし、薬もちゃんと飲んでいたのに、通学途中で発作を起こして気付いたら病院だったと。(正確には、病院に運ばれる途中で意識は戻ったらしいのだが。)

今までは家でしか発作を起こしたことがなく、外で起こしたのは多分初めてだ。対応してくださった先生が息子の主治医に連絡を取って下さったが、あいにく主治医は火曜日まで休暇中。代わりに主治医宛お手紙を書いて下さった。運ばれた先が日赤医療センターで大変的確な対応をしていただき、とても助かった(転倒した際、頭を打ったのでCTも撮ってくださったそうだ。)

一年休学の後、転学部転学科した息子君。プレッシャーに弱い彼のこと、メンタルがてんかんにどれほど影響するものなのか、主治医に聞いてみたいと思った。


卒業式雑感(中学の不思議・最終回)

17日は末娘の中学卒業式だった。今どきの卒業式はすごい。何がすごいって「起立」「礼」の声かけがなくても、生徒全員が決められたタイミングで一斉にザッと立ち上がり、ザッと着席する。一糸乱れぬその動き、そして、一斉に立ち上がる音、一斉に着席する音がなんだか恐ろしく、鳥肌が立ってしまった。

上娘の時から、いや、自分自身が中学生のときからだ。日本の学校は軍隊式だよなーと思ってはいたけれど、私たちの頃はもちろん、上娘のころだってその軍隊式に反発してなのかどうかわからないけれど、行動を共にしない子供、先生の言うことにしたがわない子供がいたものだ。それに、立つとき座るときはそれぞれ、司会の先生が、3年生起立とか、在校生着席!などと必ず声をかけていたように記憶している。

いつから声かけしないでそうした行動をさせるようになったのか。たとえば「送る言葉」を述べる2年生4人が舞台に上がって行く、その先頭の生徒が3段目に足を掛けたら3年生は立ち上がる、とか決めて、起立やら着席やらさせるようになったんだ?
送る言葉の先頭の生徒は、舞台への階段3段目に足をかけるとき、一瞬後ろを気にするように足を止めた。その生徒は、3年生が立ち上がる合図を送る重責(?)を担っていたのだ。

何かに似ている。

そう。北朝鮮のマスゲーム(全体主義)だ! 

公立中学校小学校で行われる行事、式典におけるマスゲーム化現象は、この16年で加速し、完成しつつある。(まだ完成はしていない。完成した暁には、件の送る言葉2年生先頭生徒は、階段の途中で足を止めるようなことはなくなり、ごく自然に3段目に足を掛けたとたんに、3年生は一糸乱れぬ動きで立ち上がるようになるのだ。(恐))

生徒ひとり一人が、お腹の中でどう思っているかは別として、目立つ行動はしないようにしないように、いつも「みんな同じ」であるように振る舞うことが不文律のようになっている。中学校の先生たちはなぜこれほどまでに、生徒たちに一糸乱れぬ動きを求めるのだろうか。

中学校の不思議の中身が、だんだん末恐ろしい内容になってきたところで、我が家は公立義務教育とはお別れする。

清々するような、しかし、これから例えば孫が生まれたとして、孫はどんな教育を受けるようになるのか、心配なような、恐いような。そんな気持ちを抱きつつ、卒業式雑感として書き留めておく。


5×9=45

親ばか日記を一つ。

高校受験生の末娘は、定期テストの結果表をもらうとコメント欄(自己反省欄)に、「内申くれええぇぇぇ、内申くれよおおおぉぉぉ〜〜」などとふざけたことを書いては先生にたしなめられていたのだがしかし。

昨日、仮内申の発表があり、一人一人呼ばれて素点が書かれた紙が配られた。

末娘曰く。名前を呼ばれて行くと、担任のM先生がしかめっ面してる。え?なに怖い顔してるの??え?え?え?私何か悪いことした??とオドオドしながら先生の差し出す紙を見ると、

3科目15
お、5の倍数じゃん、と思って次に下の段に目を移すと

5科目25
お、これも5の倍数だ、やったね、と思って最下段に目を移すと

9科目45

という数字が目に入った。

ごっくしじゅうご・・・・えええええ????
オール5ぉぉぉぉ????!!!!!

と、腰を抜かすほどびっくりしたのだそうだ。

はい。

末娘、オール5いただきましたーーー゛+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

「家に帰ってからも10回くらい計算しちゃったよ、ごさんじゅうご、ごごにじゅうご、ごっくしじゅうごって」と、いつもは小生意気な末娘のくせに、かわいいことを言ってくる。

その日、塾で一番の仲良しのHちゃんと話したら、Hちゃんは3科目15、5科目25、9科目44だったそうで、惜しくもオール5は逃したらしいのだが、末娘はHちゃんの5は全部完璧な5だけど(私もそう思います)、アタシの5はぎりぎり、みなさんの愛で成り立ってる5って感じだから、もう明日から授業まじめに聞く、愛をありがとうってお礼を言ってみんな(先生方)のところ回ろうかな、などと言うので、

「第一志望に受かったらお礼回りしなさい。」

と言っておきました。

気を抜かず、がんばれよ。これからが大切なんだから。(^^)v


豚肩ロースのポットローストと息子のこと

毎年、弘前の友人が紅玉を送ってくれる。今年ももちろん一箱届いたので、すぐに野菜袋にいくつか入れて冷蔵庫に保管する。こうしておくと割合と長持ちするのだ。とはいえ、生食(?)用ではなくお料理用だけれど。

今日は紅玉と豚肩ロース塊肉とじゃが芋、玉ねぎでポットローストにした。

豚塊肉はたこ糸でしばり、塩胡椒ローズマリーなどまぶして1時間以上寝かせておく。一晩くらいおくともっといいかもしれない。玉ねぎリンゴはそれぞれ薄切りにしておく。じゃが芋は適当な大きさに切っておく。
お肉はオリーブオイルを使ってフライパンで焼き色を付ける。
オーブン用の鍋で、オリーブオイルでニンニクの薄切りと玉ねぎ、リンゴ、じゃが芋も一緒に入れて全体に油がまわるまで炒める。(うちのフライパンはオーブンには使えないので別鍋で。オーブンに使えるフライパンだったら肉を取り出して同じフライパンで野菜も炒めるところだが。)
そこに焼き色を付けた豚肉を載せ、白ワインをそそぎ一度沸騰させたら蓋をして、180度のオーブンで1時間弱加熱すれば出来上がり。
途中で一回豚肉の上下を返したくらいで、ほとんど手間がかからない。
お肉は取り出して、適当な厚さに切り、ソースは塩胡椒で味を調える。
今日は、肉を取り出した後のソースの半分は生クリームを入れて半分はそのままのままで試してみた。生クリームを入れた方は、酸味がマイルドになり、フランスパンがとっても良く合った。生クリームなしの方はいつも通りの酸味たっぷりのさわやかなお味。お肉もとても美味しかった。(写真は生クリームナシの方。リンゴは皮付きのままなので、ちょっと赤く見えるのはリンゴの皮です。)

今日は大学を休学している息子君が転学部試験を受けに行った。ずっと理系できたのだけれど、一番得意なのは英語。某国立外語大学の編入試験がダメだったので、在学する大学の文学部の転学部試験を受けることにしたのだ。手応えはあったようなので、なんとか合格して4月から復学してほしい。そして自分のやりたい勉強ができることを祈るばかり。


中学の不思議(番外)

お風呂から出た末娘が、明日着るためにアイロンをかけたワイシャツを着て、下着見える?とわざわざ聞きに来たので、なんで?と聞いたら、国語のI先生が、下着は白じゃなくちゃダメだとかうるさいから、と言う。

なんで白じゃなくちゃだめなんだろうねー、と聞くと、男子と女子、お互いに大切にするため、女子に下着は白じゃなくちゃだめ、と指導するのだそうだ@I先生。

ちなみに、末娘が気にしていたのは、グレーのブラジャーで、でもブラジャーの上に白のタンクトップを着るので、ほとんど外には響かない。
ということで、大丈夫なんじゃないか、という結論だったわけだがしかし。

このI先生は、修学旅行の前に、男子は女子が思うよりもずっと純粋だから、ミニスカートとかショートパンツ、袖無しなどは着ないこと、手とか足とか出さない服装で、と女子に指導をしていた人だ。

極めつけは、修学旅行中、宿で夜8時から落語を聞く機会があったそうだが、広間に集まってきた女子の唇が赤すぎる、色つきリップクリームを付けている!と言いだし、途中から,女子全員の唇をティッシュで拭いて色を確かめ始めたのだそうだ。5クラスあるうち2クラスくらいだったらしかったが、全員の唇をティッシュで拭くってなに??
幸い我が家の末娘は2組(2番目に入室)だったので、被害(?)には遭わなかったようだが、ハッキリ言ってこれって問題じゃないのかなぁ。セクハラ?というのとも違うけれど、なんだろう。人権侵害?

こうした一連のI先生の指導方針&発言&行動には、申し訳ないが、強烈な違和感を抱いてしまう。そしてこういう指導をしている同僚を、末娘学年団の先生方はどう見ていらっしゃるのか、一度聞いてみたい気もする。(聞かないけど)


中学の不思議

上娘が中学生の時はそんなふうじゃなかったなぁ、ということが、末娘の中学では良くある。

制服が厳しく決められていて靴まで決まってる、とか、スキー教室に日焼け止め持っていってはいけない、とか、教育相談がイジメ調査(チクリ勧奨)みたいだったり、美術のテストでどう考えても合ってるのに配点ゼロだったり(本質の理解より、授業を聞いているかいないかのチェック)、とか。

今回の不思議は、京都奈良に行く修学旅行の持ち物のこと。カメラダメ。双眼鏡ダメ。

末娘はお寺の鬼瓦を見たい、という野望があった。写真も撮りたいし、できれば双眼鏡で良く見たい、と思って、カメラと双眼鏡を持っていきたいと希望を出したらしい。カメラは持っていきたい子が多く、他の子も賛同してくれたようだ。

しかし、両方ともダメと言われた。

そこで、実行委員会(生徒の)にお願いしてもう一度先生方にお願いするように頼んだ。

しかし、またダメと言われた。

カメラについては、そういう高価なものを持っていって責任が取れない、という理由だったらしい。双眼鏡も、責任がどこに生じるかということよねぇ、みたいなことを言われて、とにかくダメ。

末娘曰く、責任が生じるとしたら,アタシ!!だからどこに生じるかとかそういう問題じゃ無い!!

持っていきたい理由を言ってもそんなふうに返されるので、末娘は、もう仕方が無いと諦めたそうだ。

末娘の中学は、何につけても、まず制限するところからスタートしているような気がする。
それと、こちらが真摯に考え真摯に求めたことであっても、たいてい不誠実に否定される。

なぜなんだろうなあ。悲しいなぁ。中学校の先生って、こんなじゃなかったと思うんだけどなぁ。

ところで、私が中学生の頃は、デジカメみたいに手軽なカメラはあまり無かったと思うから、もしかしたら、持っていきたいという発想すら無かったのかも知れない。確か、カメラマンがいつも一緒についてまわっていたような気もする。
末娘の修学旅行にはカメラマンは同行するのかな。
でも、班行動でばらばらに動くから、カメラマン一人じゃ追い切れないよなぁ。
どうなるのかなー。


末娘の海外派遣と中娘の振袖探検

今年28回目を迎えるN区立中学校生徒海外派遣事業は、区内の全区立中学から二人ずつ選ばれた生徒(全部で68名!)がほぼ無償で夏休みの1週間、オーストラリアの姉妹都市でホームステイしながら海外体験をする、というものだ。
新学期早々各中学では選考会が行われ、応募した生徒の中から男女各1名ずつ選ばれる。末娘は7倍の難関(?)を突破してST中学の代表になり(相方は同じクラスのI君)、5月から6回ほど研修を受け、昨日晴れて海外派遣候補生から海外派遣生に昇格したのだった。
そして今日はついに出発の日。区役所で行われた「出発式」に中娘と一緒に出席し、区役所の前からバスをに乗って成田空港に行くのを、保護者はじめ各中学の校長や関係者の人たちと一緒に手を振って見送りした。(何だか泣きそうになったけど、まわりを見たらだれも泣いている人なんていないので、我慢したw)

その後、中娘と一緒に二駅先まで電車に乗って移動し、喫茶店「ぶな」でお茶。
久しぶりに美味しいコーヒーとチーズケーキを堪能した。

ぶなの帰りには、私がまだ実家に居た頃、母がよく取引をしていた着物屋さんに寄り、中娘の振袖探検をした。
沢山の反物(仮仕立てしてある)を当てていくうちに、合うもの合わないものがわかり、徐々に自分の好みもはっきりしてくる。
いやー、見ている私も楽しかったけれど、中娘もかなり楽しかった模様だ(^^)v。

結論としては、中娘は「赤」が似合う!ということ。そして、私とは違って、結構派手な柄や、金彩や金駒が好き、ということだった。しかし何しろ背が低いので、大振り袖ばかりの今どきのレンタルでは完全に袖を引きずってしまう。つまりは、お仕立てしかないということか。。。中娘は、この探検ですっかりお仕立てする気持ちになってしまったようだ。(「お願いします」と言われちゃいましたよ(^_^;))

今日のところで一番気に入ったのはこんな感じ

今日のところで一番気に入ったのはこんな感じ。

成人式まではまだあと1年以上あるので、次回は池田重子さんのお店にも行きましょう、ということになった。(日本のおしゃれ展も見たことだしね。)