「 おでかけ日記 」一覧


朝のお買い物とかガラス作品展とか

息子が私立大学に通うようになったこともあって、このところ少し生活を変え始めている。たとえば、植木屋さんにたのまず、自分で庭木を刈るとか、生協の注文を減らして、安く売っているスーパーを探して買い物に行くとか。
このあいだ新聞の折り込みチラシをチェックしていたら、家人に「minahoがついにスーパーのチラシを見ている!」と言われるほど(笑)。確かに今までは近所のスーパーの安売りなんて気にしたこともなかったからね。
時間と手間をお金で買う生活をずーっと続けてきたのだが、これからは一手間かけて、安く、賢く生活するのだ!(いつまで続くことやらw)
そんなわけで、久しぶりにお茶のお稽古がない土日(土曜日の夜は別口の勉強会には行ったけれど)。今朝は家人と一緒にQスーパーの朝市に行ってみた。お野菜がたくさん並んでいて、キュウリとかズッキーニを仕入れ、鶏肉の安売りを買って、いったん家人と別れて美容室へ。今週金曜日に明治座に行く予定なので、少しお顔と襟足のお手入れなど。
そのあとは、また家人と待ち合わせて奥野美果ガラス作品展に行ってきた。奥野さんとは、つい最近共通の友人を通じて知り合い、作品展の案内を頂いたので、早速伺ったのだった。
ガラスの作品をまとまって見るという経験があまりなかったので、実際に奥野さんからお話を伺いながら見せてもらってとても面白かった。型にガラスを流し込んだときに型に触れている面がどうなるかとか、型にガラスを流し込んだときに型の隅々にまでガラスが流れ込むのではなくところどころ、ガラスがガラスの意思で(?)止まってしまったりするときにできる偶然の形とか、型に細かいガラスを詰めて溶かしたときに泡がどのように出来るのか、とか。作家は何らかの意図やアイデアを持って作るのだけれど素材の方にもなにか意思があるような、作家の意思と素材の意思とのやりとりがあるような、奥野さんのお話からはそんなイメージを持った。
帰ってきて家の近くのケーキ屋さんでイチゴのホールケーキを買って、5日遅れの上娘の誕生祝いをする。晩ご飯はリクエスト献立で、鶏飯。


一人お出かけ:笹本恒子写真展・バルテュス展

昨日は、以前から興味を持っていた100歳の現役報道写真家笹本恒子写真展を見に行った。数年前まで横浜方面に行くには乗り換え乗り換えしていかなくちゃ行けなかったのだが、相互乗り入れのおかげで、急行に乗れば1時間ほどで横浜に着いてしまう。笹本恒子写真展は、日本大通り駅に隣接している日本新聞博物館で開催されていた。
朝9時の電車に乗って到着は10時20分。すでに故人となった小説家、平和活動家、政治家、歌手、プロレスラー、ボクサー、評論家、詩人、画家などなどたくさんの人の写真。戦前の報道写真の中には、東条英機夫人が主催したという日独伊三国同名婦人祝賀会の写真など、今見ると少しぞっとするような写真もある。だってこの写真に写ったご婦人方はなんとも誇らしげな顔をしているのだもの。昭和15年の写真。
時代が変わるとは残酷なことだ。
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さて、写真を一通り見終わったら、そのまままた急行に乗って自宅近くの最寄り駅まで帰れば楽なお出かけだったけれど、横浜駅から今度は上野に向かうことにした。東京都美術館でバルテュス展が開かれているのだ。
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息子のときだったか中娘のときだったか忘れたけれど、産休・育休で時間に余裕があったとき1年間ほど「和楽」という雑誌を購読していた。その雑誌に、ドローラ節子夫人が、着物のことや夫バルテュスとの生活を語る連載があった。当時はまだ今のようにお茶のお稽古したり着物着たりしていなかったけれど、もともと和が好きな私。当時からその連載がとても好きで、節子夫人を先に知って、次にバルテュスという画家を知ったというわけ。
そのバルテュスの回顧展が開かれるというので、これは行かなくちゃと思っていたのだった。
一人で自由に動ける時間は貴重だ。昨日はとっても暑かったけれど、横浜からJRに乗り換えて上野へ。上野は横浜と違ってわりあいと行き慣れているので、横浜のときとは違っていきなりリラックスして都美術館へ。
思ったほど混んでおらず、ゆっくり見ることができた。
いつもは借りないガイドも、節子夫人の語りもあるというので一も二もなく借りる。ナレーターが池田秀一だったので、いつかバルテュスのことを「坊やだからさ」って言いそうで、ちょっとドキドキしたけど、最後までそのセリフはなくて残念(笑)。
バルテュスが11歳のときに描いて、当時の母親の恋人リルケが本にして出版したという40枚の挿絵「MITSOU」が、とても良かった。その後の彼の作品を暗示するような、なんとも言えない作風。11歳にしてこれだからすごいわー。
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おみやげに図録を買って帰ったけれど、このMITSOUの復刻版も買えば良かったなぁ。上娘も行きたいって言っていたから、買ってきてもらおうかな。
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バルテュスお気に入りのポーズ。このポーズのバリエーションが繰り返し繰り返し描かれている。小道具の手鏡も。どういうこだわりなんでしょ。
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これ、トランプしているから本当はお互いが対面してなくちゃいけないんだけど、二人とも顔をこちら向けている。日本の歌舞伎の見得がヒントなんですって(池田秀一さんが教えてくれた)。そう聞いてみると、なんだかくすりと笑がこみ上げてくるようだった。浮世絵にインスピレーションを得て描いた作品も結構あるので、やっぱりこの人、日本が好きなんだなぁ。MITSOUも、実は「光」だし。
節子夫人と巡り会って本当に幸せなだったよね。


栄西と建仁寺展のちonzi

昨日の記録。
金曜日は東京国立博物館は夜8時まで営業(?)しているので、会社を終わって吉祥寺で家人と待ち合わせて上野へ。
東京博物館につくと、本館はものすごい行列になってる!キトラ古墳展を見ようとする人たちだ。平成館で行われている栄西と建仁寺展は・・・大丈夫だった。空いてたー。
四頭茶会の紹介や、栄西直筆の文書、建仁寺が保有する数々の絵画や宝物。キトラ古墳に比べて人が少ないのはやっぱり渋いしかなりマニアックな内容だからかな。俵屋宗達の風神雷神図の前には人だかりだったけど。個人的には若冲の若い頃の作品が良かった。
8時に博物館を後にして、お腹がすごく空いたので、四谷のonziに電話をして席を確保。二人で行くのは初めてだ。
アミューズのスープは写真取り忘れたけれど十種の野菜のスープ。7つまではわかったけれど、あとの3種はわからなかった。
ちなみに、分かったのは、人参、じゃが芋、トマト、ピーマン、玉ねぎ、ネギ、セロリ。わからなかったのは、カブ、さつまいも、とうもろこし。
5種の前菜。どれも手がかかっていて美味。
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メインに選んだのは、黒豚真二郎の低温ローストメリメロソース。
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パエリヤは外せない。今回は、海老,桜海老、筍、ウド、鳥手羽元。ウドが薄い輪切りになっていてびっくり。想像していた姿と違っていた。でもそのほろ苦さはサフランの香りにもすごく合っていて二度びっくり。筍もおいしい。
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デザートは盛り合わせにしてもらった。
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ワインは最初に白を同じ造り手で違う種類を二種。赤はスペインのを家人だけ。
大変美味しゅうございました。


護国寺のち弥生美術館

U先輩の手引きで、江戸千のお茶会に護国寺へ行ってきた。護国寺に足を踏み入れるのは何十年ぶりだろう。懐かしいお寺のたたずまい。
江戸千家東京不白会の公式茶会だったようで、お席は7席。まずは艸雷庵へいきましょう、と仰るUさんの後についていく。入ると寄付が「鑑賞香」となっていて、お家流のお香を2種、聞かせる趣向となっていた。山の景色に仮名文字で歌が書かれた軸がかかっている。お香は、きゃらとまなかと香木二種。ふだん仙遊や且座で教わっていたのでお香を聞くのも戸惑わずにできて嬉しい。良い香り。
最後に香元の方が「香、満ちました」と仰って終わりとなるのも素敵だった。
艸雷庵本席には掛け軸は無く、床にはお花のみ。崑崙椿とおっしゃっていたか。寄付で趣向があったので、本席はシンプルに花のみ。そういう席もありなんだなあと感心した。
つぎに入ったのが、月窓軒の高橋平山堂さんのお席。お道具屋さんのお席は良いお道具が出るからはずせないのだそうだ。確かにすごいお道具がたくさん。祥瑞のお茶碗を初めて拝見した。300年ほど前の祥瑞(本物)と、160年後くらいに焼かれたその写し(にせもの?)を比べてみると明らかにコバルトブルーの濃さが違う!
三番目に入ったのは不昧軒。ここも大人数だったのだけれど、正客の譲り合い合戦に負けて(?)Uさんがお正客席へ。従って私は次客。ご亭主が点てるお茶をいただくことができた。楽とおっしゃっていたが、中が蒔絵になっているような変わったお茶碗だった。お正客の茶碗は不白作とのこと。Uさんは、私と同い年くらいの席主さんと上手に会話なさるのでとても楽しい席になったと思う。(なんで、席主さんと知り合いと思われる先生方は正客をしてさしあげないんだろう・・・。)
まだ書き足りないけれど、今日はちょっと疲れたのでここまで。後半は明日以降に。


忙しかった昨日のこと

三連休最後の日、スケジュールがいっぱい。
朝9時半。末娘の卒業式袴の着付けをお願いしている美容室で打ち合わせ。
レンタルした袴一式を持って行って見てもらう。襦袢の半襟を確認し、ショートヘアの末娘の髪型はどうするか、片側だけピンでとめて前髪はブローしてふんわりさせることに。私の髪セットもお願いしているので、イメージを伝える。持って行った写真を見て、高くしないで低めに、ですね、と確認される。そうそう。地味に地味に。主役は末娘だから。
帰宅後、週末沖縄旅行のために春物衣服をクリーニング店へ。その帰り道、地元の写真館で卒業式後の末娘記念撮影の予約。ついでに家族写真もセットにしてしまった。息子が大学進学だしね。家族写真なんて七五三以来だ。
また一旦帰宅して、今度は家人と一緒に自転車で出かける。上石神井にある芸大学生寮がこの3月で閉鎖されるので、閉寮祭を開催しているのだ。上娘が芸大をめざしていた10年前を思い出しながら、興味深く寮内を見物。小さな部屋と暗い廊下にいろんな展示物や、寮のいわれを書いたメモのような紙がたくさん貼りついているのを読む。60年前にどのようにしてこの寮が出来上がっていったか、どれほど関係者が議論を重ねたのかよくわかった。こんなに議論が出来て、ある意味いい時代だったんだな、60年前。もし今だったらどうだったんだろう。こんなに学生やら教官やら熱く議論するんだろうか。学生運動なんて死語になってしまった現在。
こじんまりとしたホールではミニコンサートが予定されていた。私たちが行った時間はちょうど空き時間でだれもいないはずが、飛び入りで「荒城の月」を歌っている男子学生(?)さんに聴衆が集まってきた。ピアノの伴奏してる人が、タッチがやわらかく、さりげないのにすごく歌に添っていて、超上手。ピアノがすごく上手なのに案外ピアノ科じゃなかったりするんだよね、と家人を話しながら歌より(失礼!)ピアノに耳を澄ます。写真撮ればよかったな。
その足で吉祥寺へ。息子の入学式用のワイシャツとネクタイを買ってやろうと思って息子と待ち合わせを約束してたのだ。
が、芸大寮を出るとき時計はちょうど12時。家人は帰宅する予定だったけれど、急に二人で思いついて、サプライズで息子をなじみの「おすしやさん」に呼び出すことにした。入学祝においしいお寿司をごちそうする。高校入学した時も卒業したときも、この「おすしやさん」に連れてきたっけ。大将と楽しくおしゃべり。50か月後に両親にお寿司をふるまえるようになりなさい、と笑いながら言われていた。そうね、50か月後だね、順調に卒業して就職して初給料もらうタイミングは。
「おすしやさん」を出たら家人は帰宅。私は息子と一緒に東急百貨店へ。TAKEO KIKUCHIで、ワイシャツとネクタイを選ぶ。息子の二十歳の誕生日にマフラーを買ったのがこの店だった。そのとき、大学の入学式にこんなコーディネートがいいですよ、と店の人から勧められた薄いピンクか薄いブルーのネクタイ。実際に上に顔が乗らないと決められない。なので本人が持っているスーツによく似た黒の上着の中に白いシャツとネクタイをセットして体に当ててみる。おお、ピンクよりブルーの方がすんなり来るね。ということで白シャツ(これも織りの具合でボーダー柄になってる。おしゃれだ)とペールブルーのネクタイをお買い上げ。
息子はそのまま大学で使うパソコンを見に行くためヨドバシへ。私は卒入式用の帯揚げ帯締めを買いに、そのまま東急百貨店にとどまる。呉服売り場には三松とますいわ屋が入っているが、三松の方で、持って行った着物と帯に実際に当てながら選んでいただく。たまたま選んだ帯締めが在庫処分品だったらしく、驚きの1919円!桁を間違ってるのかと思ったらそうじゃなかった。すごく得した!!
いい買い物ができて上機嫌で(?)今度はパルコへ。2月にやさぐれて衝動入った眉毛サロン(なんでやさぐれたかというと、中娘の通うクリニックに行って、先生から「お母さん、全然家を一歩も出ないお子さんもいるんだから、中娘さんはそれでもときどき学校に行けている。天と地ほどの違いがありますよ。」と言われたのでなんだかやさぐれてしまったのだった。頭ではわかるけど、気持ちがついていかなくて、そこでどうにでもなれ、眉でもそってやれ、と(笑))で、もう一度お手入れしてもらう。初回はカウンセリング付で3800円だけれど、2度目は同じ形のお直しなら2800円で20分くらいで仕上げてもらえる。きりりとした眉になって帰宅。
ちょうど家人が作り始めていたぼた餅(小豆は昨夜私が煮ておいた)を2個大急ぎで詰め込んで(美味しい!)、今度は上娘、中娘、末娘と私のガールズ部隊で近所のシネマコンプレックスへ。ディズニーのアナと雪の女王を鑑賞。先日沼津で、家人が義母といっしょに見たので私たちも真似をして日本語吹き替えで見る。
妹思いのエルサは長女らしくなんでも自分の中にためこんで外には出さずじっと耐えてしまうタイプ。一方妹のアナは開放的でお転婆で甘えるのが上手でとっても明るい次女タイプ。
姉は自分の持っている魔力をひた隠しにし、ついに山奥に隠遁してしまう。それを追っていく妹の台詞で「姉を怒らせた私も悪いけど、そんな力を持っていることを秘密にしてた姉ももちょっと悪い」みたいなのがあって、うちのガールズ軍団はこのセリフをめぐって真っ二つに評価が分かれました。
上娘と中娘は「冗談じゃない、そんな能天気なこと言ってるんじゃねーーー!(怒)」対して、私と末娘は「そうだそうだ。一人で抱え込んだ結果がこれじゃぁね。もっとオープンにしようぜーーー」
これが世に言う、「姉と妹あるある」の一つ。
映画を見たら隣のスーパーでとんかつを買い、夜はかつ丼にした。
おいしくできてみんな満足。
忙しい一日でした。


初詣??谷中七福神めぐりハーフ後半

2011年の初詣で谷中七福神めぐりをしたけれど、4つ回ったところで後半は延期になっていたのが、丸3年たってやっと今日回れることになった。家人、私、上娘と末娘の4人で初詣。(中娘は全然起きなくて不参加、長男は受験生なのでおうちでお勉強)
田端駅からスタートして、最初は、
福禄寿の東覚寺。御利益は「人望」
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恵比寿の青雲寺。御利益は「正直」
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布袋尊の修性院。御利益は「大量」
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やっと全部回れました!
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東覚寺から青雲寺に向かう途中に気になるイタリアンを発見。でもお参りが終わってないのに、食事するわけにもいかず、いったんは通り過ぎて無事3つのお寺を回り終わるけれど、諦めきれずまた戻る。
どんだけ食い意地が張ってるのやら。
リトル・クッチーナ・ユメ
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各々好きなメニューを選び、セットにしてもらいました。サラダと小さなおかず。この大根が激旨。昆布のだしで煮たあと、焼いたもの、とか。パンも自家製。
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家人がヤリイカのトマトソース、上娘がズワイガニとネギの唐辛子のパスタ、末娘がトマトとモッツァレラチーズのパスタ、私はカブと小エビの玄米リゾットをそれぞれ頼んだんだけれど、食い気が先に立ちいずれも写真はナシ(笑)
さらに自家製ドルチェもお願いしたところ、ドーナツにイチゴとなにかのシャーベットを載せたもの。このドーナツ、卵もバターもミルクも使っていないというから、驚き。(シェフはそういうお店がやりたくて、色々工夫してここまでできるようになったと仰っていて、1月後半には、その技法を伝えるためフィレンツェに招かれて出張してくるそうです。すごいですね!)焼き菓子としてテイクアウトもあったので、お留守番の子達のためにもちろん買って帰りましたよ。
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私は珈琲も頂きました。ミルクは豆乳が添えられてました。
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店構えをみたとたん、家人と私が吸い寄せられるように近づいてしまったこのお店、思った通り、とてもおいしくて良いお店でした。
2012年1月1日オープンだそうで、もし、私たちが最初の七福神巡りで全部回ってしまっていたら、おそらく出会うことはなかったことでしょう。
それおを思うと、巡り合わせというか、僥倖というか、神様の思し召しというか、要するに食い意地が張ってるというか、とにかく、年の初めから良いことがありました。