護国寺のち弥生美術館

U先輩の手引きで、江戸千のお茶会に護国寺へ行ってきた。護国寺に足を踏み入れるのは何十年ぶりだろう。懐かしいお寺のたたずまい。
江戸千家東京不白会の公式茶会だったようで、お席は7席。まずは艸雷庵へいきましょう、と仰るUさんの後についていく。入ると寄付が「鑑賞香」となっていて、お家流のお香を2種、聞かせる趣向となっていた。山の景色に仮名文字で歌が書かれた軸がかかっている。お香は、きゃらとまなかと香木二種。ふだん仙遊や且座で教わっていたのでお香を聞くのも戸惑わずにできて嬉しい。良い香り。
最後に香元の方が「香、満ちました」と仰って終わりとなるのも素敵だった。
艸雷庵本席には掛け軸は無く、床にはお花のみ。崑崙椿とおっしゃっていたか。寄付で趣向があったので、本席はシンプルに花のみ。そういう席もありなんだなあと感心した。
つぎに入ったのが、月窓軒の高橋平山堂さんのお席。お道具屋さんのお席は良いお道具が出るからはずせないのだそうだ。確かにすごいお道具がたくさん。祥瑞のお茶碗を初めて拝見した。300年ほど前の祥瑞(本物)と、160年後くらいに焼かれたその写し(にせもの?)を比べてみると明らかにコバルトブルーの濃さが違う!
三番目に入ったのは不昧軒。ここも大人数だったのだけれど、正客の譲り合い合戦に負けて(?)Uさんがお正客席へ。従って私は次客。ご亭主が点てるお茶をいただくことができた。楽とおっしゃっていたが、中が蒔絵になっているような変わったお茶碗だった。お正客の茶碗は不白作とのこと。Uさんは、私と同い年くらいの席主さんと上手に会話なさるのでとても楽しい席になったと思う。(なんで、席主さんと知り合いと思われる先生方は正客をしてさしあげないんだろう・・・。)
まだ書き足りないけれど、今日はちょっと疲れたのでここまで。後半は明日以降に。