忙しかった昨日のこと

三連休最後の日、スケジュールがいっぱい。
朝9時半。末娘の卒業式袴の着付けをお願いしている美容室で打ち合わせ。
レンタルした袴一式を持って行って見てもらう。襦袢の半襟を確認し、ショートヘアの末娘の髪型はどうするか、片側だけピンでとめて前髪はブローしてふんわりさせることに。私の髪セットもお願いしているので、イメージを伝える。持って行った写真を見て、高くしないで低めに、ですね、と確認される。そうそう。地味に地味に。主役は末娘だから。
帰宅後、週末沖縄旅行のために春物衣服をクリーニング店へ。その帰り道、地元の写真館で卒業式後の末娘記念撮影の予約。ついでに家族写真もセットにしてしまった。息子が大学進学だしね。家族写真なんて七五三以来だ。
また一旦帰宅して、今度は家人と一緒に自転車で出かける。上石神井にある芸大学生寮がこの3月で閉鎖されるので、閉寮祭を開催しているのだ。上娘が芸大をめざしていた10年前を思い出しながら、興味深く寮内を見物。小さな部屋と暗い廊下にいろんな展示物や、寮のいわれを書いたメモのような紙がたくさん貼りついているのを読む。60年前にどのようにしてこの寮が出来上がっていったか、どれほど関係者が議論を重ねたのかよくわかった。こんなに議論が出来て、ある意味いい時代だったんだな、60年前。もし今だったらどうだったんだろう。こんなに学生やら教官やら熱く議論するんだろうか。学生運動なんて死語になってしまった現在。
こじんまりとしたホールではミニコンサートが予定されていた。私たちが行った時間はちょうど空き時間でだれもいないはずが、飛び入りで「荒城の月」を歌っている男子学生(?)さんに聴衆が集まってきた。ピアノの伴奏してる人が、タッチがやわらかく、さりげないのにすごく歌に添っていて、超上手。ピアノがすごく上手なのに案外ピアノ科じゃなかったりするんだよね、と家人を話しながら歌より(失礼!)ピアノに耳を澄ます。写真撮ればよかったな。
その足で吉祥寺へ。息子の入学式用のワイシャツとネクタイを買ってやろうと思って息子と待ち合わせを約束してたのだ。
が、芸大寮を出るとき時計はちょうど12時。家人は帰宅する予定だったけれど、急に二人で思いついて、サプライズで息子をなじみの「おすしやさん」に呼び出すことにした。入学祝においしいお寿司をごちそうする。高校入学した時も卒業したときも、この「おすしやさん」に連れてきたっけ。大将と楽しくおしゃべり。50か月後に両親にお寿司をふるまえるようになりなさい、と笑いながら言われていた。そうね、50か月後だね、順調に卒業して就職して初給料もらうタイミングは。
「おすしやさん」を出たら家人は帰宅。私は息子と一緒に東急百貨店へ。TAKEO KIKUCHIで、ワイシャツとネクタイを選ぶ。息子の二十歳の誕生日にマフラーを買ったのがこの店だった。そのとき、大学の入学式にこんなコーディネートがいいですよ、と店の人から勧められた薄いピンクか薄いブルーのネクタイ。実際に上に顔が乗らないと決められない。なので本人が持っているスーツによく似た黒の上着の中に白いシャツとネクタイをセットして体に当ててみる。おお、ピンクよりブルーの方がすんなり来るね。ということで白シャツ(これも織りの具合でボーダー柄になってる。おしゃれだ)とペールブルーのネクタイをお買い上げ。
息子はそのまま大学で使うパソコンを見に行くためヨドバシへ。私は卒入式用の帯揚げ帯締めを買いに、そのまま東急百貨店にとどまる。呉服売り場には三松とますいわ屋が入っているが、三松の方で、持って行った着物と帯に実際に当てながら選んでいただく。たまたま選んだ帯締めが在庫処分品だったらしく、驚きの1919円!桁を間違ってるのかと思ったらそうじゃなかった。すごく得した!!
いい買い物ができて上機嫌で(?)今度はパルコへ。2月にやさぐれて衝動入った眉毛サロン(なんでやさぐれたかというと、中娘の通うクリニックに行って、先生から「お母さん、全然家を一歩も出ないお子さんもいるんだから、中娘さんはそれでもときどき学校に行けている。天と地ほどの違いがありますよ。」と言われたのでなんだかやさぐれてしまったのだった。頭ではわかるけど、気持ちがついていかなくて、そこでどうにでもなれ、眉でもそってやれ、と(笑))で、もう一度お手入れしてもらう。初回はカウンセリング付で3800円だけれど、2度目は同じ形のお直しなら2800円で20分くらいで仕上げてもらえる。きりりとした眉になって帰宅。
ちょうど家人が作り始めていたぼた餅(小豆は昨夜私が煮ておいた)を2個大急ぎで詰め込んで(美味しい!)、今度は上娘、中娘、末娘と私のガールズ部隊で近所のシネマコンプレックスへ。ディズニーのアナと雪の女王を鑑賞。先日沼津で、家人が義母といっしょに見たので私たちも真似をして日本語吹き替えで見る。
妹思いのエルサは長女らしくなんでも自分の中にためこんで外には出さずじっと耐えてしまうタイプ。一方妹のアナは開放的でお転婆で甘えるのが上手でとっても明るい次女タイプ。
姉は自分の持っている魔力をひた隠しにし、ついに山奥に隠遁してしまう。それを追っていく妹の台詞で「姉を怒らせた私も悪いけど、そんな力を持っていることを秘密にしてた姉ももちょっと悪い」みたいなのがあって、うちのガールズ軍団はこのセリフをめぐって真っ二つに評価が分かれました。
上娘と中娘は「冗談じゃない、そんな能天気なこと言ってるんじゃねーーー!(怒)」対して、私と末娘は「そうだそうだ。一人で抱え込んだ結果がこれじゃぁね。もっとオープンにしようぜーーー」
これが世に言う、「姉と妹あるある」の一つ。
映画を見たら隣のスーパーでとんかつを買い、夜はかつ丼にした。
おいしくできてみんな満足。
忙しい一日でした。