「 おけいこ日記 」一覧

4月の日曜稽古:風炉薄茶点前(折据棚)、炉後炭手前と唐物、台目席風炉濃茶点前

4月9日日曜日の記録。
お茶名をいただいた翌日、あいにくの雨だったので、正絹の着物は断念してシルック着物にカッパ着て自転車でお稽古場に向かった。

U先輩は炉の指導、代稽古のSさんは風炉で指導なさるというので、一人は広間で炉中を整え(五徳がはずされていたので、U先輩ににわか釜あわせをしてもらって五徳も据える)、二人は風炉の灰型(6畳と広間横の廊下スペース用)を整える。私は、お茶室・水屋・外すべてに渡って足りないものがないか、おかしなことになっていないか全体を見るように、とU先輩に厳命される。しかし、あちらでは炉、こちらでは風炉、となると頭が混乱する。まだまだ全然目が行き届かず。

お稽古は6畳間(風炉)でK子さんの初炭手前と濃茶点前を拝見する。続いて自分もお稽古する予定だったのだが、Uさんに呼ばれて、広間横の廊下スペース(A’スペース)で、日曜クラスプロパーのお弟子さんのIさんにお薄を点てて差し上げて!と指示される。8月に予定されている、外部生の花月勉強会に向けて、廊下スペースには、更好棚をおりすえ棚に見立てて風炉をしつらえたのだった。

早速薄茶点前をしていると、広間のUさんから、minahoさん、お点前が本当に変わったわねぇ、すっかり大先生社中の人になったわねー、と言われ、恥ずかしいやら嬉しいやら。
大先生社中で7年勉強したので、体の細胞がすっかり大先生仕様に変わったに違いない(^0^;)

お茶を点てて差し上げた後は、今度は同じお点前をIさんがするのを見てあげて!とまたもや指示が飛ぶ。人使いの荒いUさん(笑)
断るわけにもいかず、座ってお点前を見て差し上げるが、さて、どこから何を直せば良いのやら。あまりたくさんのことを言ってもわからないし、どこから直すべきだったのだろう。一点だけ、水次の持ち方をご本人から質問されたので、お教えすると、見違えるように水次を持つ姿が美しくなった。手首がくの字に曲がっていたのを手なりにまっすぐにしただけで、全く変わってしまうので、私の方がびっくりしてしまったよ。
もしIさんを見る機会がまたあれば、次はふくささばきのところを直してもらおうかな。

やっとお役御免になったあとは、6畳間に戻って、濃茶のお客を2回して、午前は終了した。

午後は広間に移動して炉の後炭手前から。3月の最後のお稽古の時に作った湿し灰がとても使いやすくさらさらとまくことができた。でも手前手続きは間違ってばかり。炉と風炉では全然違うんだもの。
続いて唐物。
これで炉の納めをさせていただいた。

広間から6畳に移って、今度は風炉の台目席にして、濃茶点前。午後からいらしたお客様にお茶を差し上げる目的で。濃茶はよく練れているけれど、時間をかけすぎて少々冷めてしまったのが残念ですね、とお客様に指摘された。でも、まずは時間がかかってもいいからよく練ることを勉強し、練れるようになったら、だんだんとスピードを上げて行きなさい、とアドバイスをくださった。家でも練習せねば。

たっぷりいろんなお点前をして、頭が爆発しそうだったのだ。


4月1回目のお稽古:行之行台子、吉野棚薄茶点前、灰形、茶名拝受

「3週間ぶりのお稽古なのに行之行台子のお稽古です」と昨日お知らせがあった通り、朝一番で、ST先輩、そして私と行之行台子のお稽古が続いた。n先生のご指導。
しかし、ついこの間まで炉で台子のお稽古をしていたので、そのイメージが抜けず、風炉の行台子の景色になかなか慣れなくて、頭が真っ白になってしまった。n先生のご指導は、次々と次の動作を指示する形式なので、何も考えずに言われたまま手を動かしていくうちに、あっというまにお稽古が終わってしまう可能性がある。とはいえ、今日は一つ一つ指示が出るのが有り難かった(^_^;)。

一方、大先生の頭の中はもう来月下旬のお茶会に行っている。土曜日クラスは広間の薄茶席を担当することになっているので、行之行台子が終わった人から順番に、Aルーム(立礼席)に移動し、折据棚を吉野棚に見たてて薄茶点前のお稽古を大先生に見て頂く。

さて、お稽古が終わり、お昼ご飯も終わり、大先生も帰られ、お片付けもほとんど終わって最後に灰形のお稽古をしていると、Y先輩と二人、代稽古のSさんに呼ばれた。そして、大先生の代理ということで、Sさんからお茶名のお許状をいただいたのだった。(Sさんは、しきりに大先生から直接でなく申し訳ないと謝られるので恐縮してしまった。)

2010年4月に大先生社中の門を叩いてから、お茶名拝受を目標にしてきた。10年はかかると思っていたのが、7年で頂いてしまい、本当に勿体なくもありがたいことだと思う。
Yさんと二人でお許状を先輩方に見て頂き、みなさんから、かっこいーーー!おめでとーーー!と祝福して頂いた。Y先輩のお茶名も本名の一文字から取られたものだったが、なかなかかっこいいのだった。

個人的に、自分の名前の3文字のうち、この文字を使ってほしいなぁ〜と思っていた文字を使っていただいたので、それも大変嬉しいことだった。
門標は個別に申請とのこと、申し込み葉書もいただいたので、早速申し込もうと思っている。


3月3回目のお稽古:風炉の薄茶平手前、濃茶平手前

5月14日に社中懇親茶会を開催することが決まったため、4月から風炉に切り替わるのかと思いきや、3月の最後のお稽古から風炉に切り替わってしまった!

A’スペースでは、先輩方から順に風炉で長板総荘り。土曜日クラスは今度のお茶会では広間薄茶席(長板総荘り)を担当することになったので、そのお稽古がスタートしたのだった。そうは言っても、風炉の初日は平手前からよ、という大先生のお言葉に従い、私はまずBルームで薄茶の平手前を代稽古のSさんに見ていただいた。

お稽古を終えて大先生にご挨拶すると、こちら(Aルーム)で濃茶をしなさい!と仰っていただき、休む間もなく、大先生ご指導のもと濃茶平手前をお稽古させていただいた。

先週まで炉だったのが風炉になっただけでもあわあわしているのに、濃茶なんて!でも、頑張りました。

長板総荘りのお稽古はできなかったけれど、風炉の基本となる薄茶と濃茶を十分お稽古させていたできてよかった。その後お客様を一回(濃茶)、壺の紐結びのお稽古をして、午前のみで早退させていただいた。(義母来訪のため)


3月1回目と2回目のお稽古:真之行台子、薄茶平手前、盆点

3月第一週のお稽古をまだ記録していなかった。
この日は、小間で真之行台子のお稽古をn先生に見ていただいた。前の週に先輩二人がすでに済ませていたので、残りのメンバーもということで朝一番にST先輩、私、男性弟子のUさん、とお稽古が進んだ。n先生は相変わらず博学ぶりを披露されて様々なお話をしてくれるのだが、悲しいかな、こちらに基礎知識が無いので、難しい話を断片的に聞かされても全く頭に入ってこない。残念。

お稽古を終えて広間に移動したときに、大先生とバッチリ目が合ってしまい、そのとたん、「minahoさん、ここで薄茶をなさいっ!(キリッ)」とご指示いただき、急に緊張マックスに。
運びで薄茶点前をする。(立礼式)
水指を運び、茶碗と棗を運び終わると、替え茶碗を持っていらっしゃい、と声がかかる。右手にのせてね、と。右手の平に替え茶碗、左手に柄杓と蓋置きを仕組んだ建水を持ち、入室。冬期は薄茶でもふすまを閉める。いつもは閉めたつもり稽古だが、そのときは、実際に閉めてご覧なさい!と言われて、定法通りふすまを閉める。
柄杓を構えて蓋置きに柄杓を移動させるとき、もう一回、だめっ!違う、貸してご覧なさい!と柄杓を取り上げて、肘から蓋置きの高さに持って行って打つ、と教えてくださる。見せていただいたとおりやってみるのだが、違う、やり直しっ!と二度ほど言われて、完全にはできていないのだろうけれど、なんとかOKが出る。ふくささばきはできているわね、と言われたとたん、腕が震えるしorz。茶杓を拭くときには、ふくさのきわがそろっていないと注意され、もう一回やり直し。
茶碗に湯を注ぎ、茶筅通し。以前、K先生から茶筅の先が落ちてる、ちゃんと水平にあげて!と注意されたことがあったので、精一杯穂先を水平にあげてきたら、すかさず大先生、茶筅の先は少し落とすの、そんなにあげないっ!と厳しいお声。
ほんの少し穂先を下げ加減で茶筅通しやり直し。
茶碗の水を建水にあけるとき、茶碗の持ち方を注意される。親指の第一関節が曲がっていてはいけない。下を支える四本の指に力を入れる、とのこと。いつもは親指をほんの気持ち曲げて茶碗を持っていたので不安だったが、がんばってまっすぐにして持つ。
茶巾で茶碗を拭くときも茶巾のきわがそろっていないといけない。茶碗の拭き方も何度も直される。茶碗の底と自分の顔とが見合って拭く。底を「い、り」と拭くときも、そんなにべちゃっと拭かない。あなたはべちゃっと拭いてる。私ならこうするわよっ!と私から茶碗と茶巾と取り上げて拭いて見せてくださる。普通私はここまで教えないわよ、仰りながら、茶巾でそっとふんわりと「い、り」の字を書いて清める。なんと品のある動きだろう・・・。私のはお台所の主婦の動きだったわ(それはそれで美しいのでしょうけれど(自虐))。はい、もう一度っ!と茶碗、茶巾を返されてもう一回やり直す。
こんな風にみっちりしごかれて、薄茶を二服点てた。一服は大先生、もう一服はお替え茶碗でn先生へ差し上げた。

あとでK先輩とお話した際、大先生は午前中がんばってたくさんのお弟子さんを見た後だったので、かなりお疲れだったはず、でもminahoさんをみればminahoさんの“私も見て!”っていう思いを察知してしまって、ああminahoさんも見てあげなくちゃって、つい無理しちゃうのよ、と言われて少し落ち込んだ。
というのも、お昼に合わせて、大先生のお嬢様がいらしていたのだが、すっかりお疲れの大先生、いろんな人に当たってしまわれて、最初はn先生になにか仰っていたが(それはいつものことだ)、そのうち代稽古のTさんにまで「何をさぼっているのか」とかそんなようなことを仰って、それを聞き咎めたお嬢様が間にはいって謝りなさい、と大先生をお諫めになる。
なんで私が謝るのよ、と全く聞く耳持たない大先生に業を煮やされたのか、お嬢様、ついにお弟子さん達の前で「あやまりなさい!」と大先生を大声で怒鳴りつけてしまったのだった。
長年にわたる母娘の確執もあるのだろう。しかし、お弟子さん達が大勢いる前で、大先生を叱りつけるのは、さすがにまずいよー(T_T)。
騒ぎはすぐ収まったが(みんな大人)、それでもなんとも悲しい、後味の悪い一日になってしまい、結局日記を書くのも一週間以上遅れてしまったというわけだ。

先週土曜日は、全員が四ヶ伝のお稽古という指令があり、先週同様、小間でn先生ご指導で、SG先輩が盆点、K先輩が台天目、ST先輩が盆点、私も盆点を見ていただいた。
四ヶ伝のお稽古が終わった後は、男性弟子Tさんの薄茶点前でお茶を頂いた。先週同様、替え茶碗で薄茶二服。二服目を私がいただき、その際の茶碗の返し方など丁寧にご指導いただいた。

今月の日曜稽古は、所用のため欠席した。


2月3回目のお稽古:茶通箱、更好棚薄茶点前

昨日の記録。
お茶会のお疲れが残っていらっしゃったのか、体調不良のため大先生は珍しくお休みだった。が、代稽古の先生宛、大先生から本日のお稽古内容が全部指示されていて、全員その通りに動く。
U先輩とK先輩は小間で真之行台子のお稽古、他のメンバー3人はA’スペースで茶通箱というお話だった。茶通箱が終わった人から小間に見学にいくはずだったのだが、なぜか順番の関係で、茶通箱を終えていない私が小間に見学に行き、そのまま小間で茶通箱と薄茶点前のお稽古をすることになった。

茶通箱はとっても久しぶり。しかも小間だったので、畳に本当の炉(?)でお稽古。A’スペースは置き炉なので、小間でお稽古できたのはラッキーだった。
茶通箱は濃茶2服点て。二服目に移るとき茶巾の絞り替えをし、帛紗捌きで塵打ちをする。また、道具の拝見出しが2回ある。茶通箱にお茶が入っているときは左手から、空のときは右手から。

四ヶ伝など重いお稽古をした人は2回目は薄茶点前を、大先生が仰ったそうで、ふだんは一回しかお稽古出来ないことが多いのに、昨日は全員2回お稽古した。私も二度目は更好棚を使って薄茶点前をさせていただく。
このように大先生に言われた通りにきまじめに粛々とお稽古が進み、朝礼も終礼も、大先生がいらっしゃるつもりで大先生の椅子に向かってみんなで礼をした。
やっぱり大先生が絶対のすごいお稽古場なのだった。


2017初茶会

今日は大先生のご自宅で、初茶会だった。昨年も1月ではなく2月に行われたが今年も2月の初茶会だ。

昨日から準備万端整えて、今朝は5時半起きで着物に着替えて自転車で向かった。今日の着物は一つ紋付きの鮫小紋に、唐花文様の黒の袋帯。土曜日A班、B班は、4畳半小間席で薄茶の担当だった。今までは薄茶席は広間がお決まりだったが、今回は広間は点前座卓を置いて、正座ができない方たち(主に年輩の方たち)メインの濃茶席になったのだった。

今回私に与えられたお役は半東。4畳半の茶室にお客様とお点前さん、半東、後見が入るので、お部屋はすぐ満杯になってしまう。お客様は最大8人ほど入れるのだが、無理せず、5人くらいを目安に進めることになった。

半東は、部屋を整え、お客様を茶室へご案内し、お菓子をお出しする。いったん退室し、お点前が始まったら再度入室してお菓子を早めに取り回すようお客様にお声をかけたあとはじっと控えている。続いて後見役が入室し、お道具の説明などをする。
半東は、お点前さんが点てた薄茶を正客に運んだ後は、給仕口から出てくる点て出しのお茶を後見役に取り付いてもらいながら、茶室のほぼ中央ですわったまま、少しずつ回転しながら、次客から末客へと順に一碗ずつお茶をお渡ししていくのだ。小間なので移動は全て膝行、膝退と厳命されている。お茶を出し終わると、今度はお茶碗を引く仕事が待っている。末客にお出ししたあとは、左回りに約120度ほど(?)回転して次客の茶碗を引き始める(正客の茶碗はたいてい拝見に回っているため)。末客の茶碗を引くと、今度は膝退で茶室を出る。最後の方は着物の前がはだけそうになってしまい、大変だった。こんなことなら家で膝行、膝退、回転(?)の練習を着物でしておくべきだった!

今日一日で半東は4回ほど、お点前も人が足りなくて一回行った。

後見役は男性弟子のURさん、TさんとU先輩。男性が後見役をするのは初めてだったが、URさんもTさんもなかなか良い雰囲気でお道具の説明などされていた。

今日のお道具(メモ)

本席掛け物 亀山切 古今集 春の断簡 藤原行成筆(と言うのだが、たぶん本物ではなく、どなたかの臨書だと思われる)
 水のあたりに梅の花咲けりけるを詠める 伊勢
年を経て花の鏡となる水は 散りかかるをや 曇るといふらむ
 比叡にのぼりかへりまうできて詠める 貫之
山高み見つつ我がこし桜花 風は心にまかすべらなり

花  前半は福寿草とネコヤナギ 後半は福寿草が開いてしまったので、胡蝶侘び助とネコヤナギ
花入 阿波筒(蔵六 造)
香合 鶴 仁清写(真葛 造)
釜  柏葉釜
炉縁 青漆爪紅
水指 うさぎ耳付 淡々斎好(吉向 造)
茶器 五節句平棗 大宗匠在判
   点前 独楽中次(瓢阿 造)
茶杓 坐忘斎御家元作 銘 瑞林
茶碗 万福
蓋置 竹 妙喜庵主
建水 信楽(直方 造)
菓子 咲き分けきんとん(栄泉)
菓子器 色絵(松・梅)
莨盆 十二支丸盆
火入 織部

お福さんの顔が描かれている主茶碗を筆頭に福々しいお道具、梅と桜を読み込んだ和歌のお掛けも。今回のお道具組はやはり「初春」がテーマなのだろう。

濃茶席のお掛けものは、大宗匠の「一」。これも素晴らしいお軸だったけれど、やっぱり濃茶は広間ではなく小間がいいなぁ、と感じてしまったのはナイショ。お玄関のスペースには立礼席が設けられ和親棚を使って茶箱の雪点前を見せて頂いた。
お客様はついに100人を切り、今回出たの茶券の枚数は75だったそうだ。
9時過ぎから始まって1時半ころにはもうお片付けが始まり、2時半に解散となった。


2月2回目のお稽古と日曜稽古:逆勝手、プチ茶事

先週土曜日は、A’スペースに置き普段と逆の位置に置き炉を据えて、逆勝手のお稽古だった。裏千家は入室は右足から、退室は左足からなのだが、逆勝手は左から入って右で出る。ふくさは左ではなく右に付け、取るときは下に折り込むのではなく上に折り込んで右手で取ったら左手に返すように渡していつもの形に戻す。(ふくさをしまうとき、外折にして角を合わせたら左手で端をしごいて右手で腰につける。)
最初に柄杓は構えたら右手で左手の上を取って左手で持ち直して蓋置きに引く。建水に水や湯を空ける時は、最初は左手で、次は右手で、と交互になる。一碗点ての場合は、最初の茶筅通しで左で空け、茶碗が帰ってきたときのお湯一杓は右手で空ける。そして最後の茶筅通しの水は左手で空ける。二服、三服と点て続ける場合、間違えないように。(K先生は大炉のお茶時の時、苦労されたそうだ。)釜の蓋の上の茶巾は体に平行ではなく、自分に向ける。あとは足裁きが難しい。建水回りとか。

日曜日は先月行うはずだった初釜のプチ茶事を、初午プチ茶事として開催。
昨年までは水屋も半東も全部K先輩が担当していた。がしかし。今はもうK先輩がいないので(大先生がU社中でもないのに、なぜKさんが日曜クラスにいるの?とお怒りになったため・・・U先輩が日曜クラスを持つことになったとき、助手としてKさんに手伝ってほしいと大先生にお願いして許可をいただいて今までやってきたはずなのに、大先生のお気持ちが急に変わられたのだった。)、次に経験のあるAさんが担当されるのだと思いきや、前日になって、U先輩は私に水屋半東お願いね、とメールしてこられた( ̄0 ̄)。お手伝いとして日曜クラスのお弟子さんのTさんをつけるから、とのこと。

お茶事は本格的な懐石ではなくお点心に煮物碗。Uさんがほとんど完成品はお持ちくださり、私たちは、お出しの最後の味付けをしたり、和え物を和えたりするだけで、あとは図示されたとおりに盛りつけをする。寄り付きにお客様をご案内し、汲み出しとして柚子風味の葛湯を差し上げる。本席に進んで頂くと、まずは炭手前から。お炭が終わる頃には盛りつけも終了していなければならない。盛りつけが完成したお盆を次々と運び出してもらい、続いて煮物椀。今回は御正月の趣向ではなく、卵豆腐に菜の花と紅白の野菜(大根と人参を花形に切り抜いたもの。大根の白が右)と海老、ゆずをあしらってお出汁を張る。とても良い香りだった。お酒も燗鍋でお出しして本当の茶事らしく千鳥の杯もしたのだろうか、それともお話だけだったのか。

お食事が終わっていったん寄り付きに戻って頂くと、こんどは主菓子を出す。今回はお汁粉。私たち水屋はお餅を茹でたり、お汁粉を温めてお椀に盛りつける仕事。そしてお汁粉をお客様に出すのは半東の仕事だ。
水屋をサポートしてくれたTさんはここからお客の方に戻られた。

濃茶は一碗を亭主が練り、二碗めは半東が水屋で練ってお出しすることになっていた。お点前の進み具合をチェックしつつ、お湯加減に注意して水屋で4人分の濃茶を練る私。がしかし。
いつもお茶会では薄茶ばかり担当しているせいで、お濃茶の出し方を完全に間違ってしまった!
半東失格!!
それ、薄茶の出し方じゃないの。やり直し!!とUさんに言われてもう一度茶室に入るところからやり直してお出しした(恥)。

お薄は員茶で。大折据はAさんが持ってきてくださったのを使わせてもらい、亭主がU先輩、札元がAさん、そして目付が私。員茶は初めてだったが、なかなか楽しい花月だ。途中で午後のお弟子さんがひとりいらして、午前と同じお食事をだすことになっていたので、私は抜けてお食事の支度をした。

員茶を終えた日曜クラスのお弟子さんたちはとても嬉しそうだった。先月、大先生御本宅で行われた花月発表会で平花月を披露したばかりだったので、新しい花月「員茶」もすぐに楽しむことができたのだ。やっぱり基礎は大事。基礎があれば、応用編もすぐにできるようになる。

午後はほとんど抜け殻のようになっていたので、薄茶点前を一回させていただいたくらいで、ほぼお客様役ばかりさせてもらった。
来年はもう少しマシな半東になっていたいorz。