2月2回目のお稽古と日曜稽古:逆勝手、プチ茶事

先週土曜日は、A’スペースに置き普段と逆の位置に置き炉を据えて、逆勝手のお稽古だった。裏千家は入室は右足から、退室は左足からなのだが、逆勝手は左から入って右で出る。ふくさは左ではなく右に付け、取るときは下に折り込むのではなく上に折り込んで右手で取ったら左手に返すように渡していつもの形に戻す。(ふくさをしまうとき、外折にして角を合わせたら左手で端をしごいて右手で腰につける。)
最初に柄杓は構えたら右手で左手の上を取って左手で持ち直して蓋置きに引く。建水に水や湯を空ける時は、最初は左手で、次は右手で、と交互になる。一碗点ての場合は、最初の茶筅通しで左で空け、茶碗が帰ってきたときのお湯一杓は右手で空ける。そして最後の茶筅通しの水は左手で空ける。二服、三服と点て続ける場合、間違えないように。(K先生は大炉のお茶時の時、苦労されたそうだ。)釜の蓋の上の茶巾は体に平行ではなく、自分に向ける。あとは足裁きが難しい。建水回りとか。

日曜日は先月行うはずだった初釜のプチ茶事を、初午プチ茶事として開催。
昨年までは水屋も半東も全部K先輩が担当していた。がしかし。今はもうK先輩がいないので(大先生がU社中でもないのに、なぜKさんが日曜クラスにいるの?とお怒りになったため・・・U先輩が日曜クラスを持つことになったとき、助手としてKさんに手伝ってほしいと大先生にお願いして許可をいただいて今までやってきたはずなのに、大先生のお気持ちが急に変わられたのだった。)、次に経験のあるAさんが担当されるのだと思いきや、前日になって、U先輩は私に水屋半東お願いね、とメールしてこられた( ̄0 ̄)。お手伝いとして日曜クラスのお弟子さんのTさんをつけるから、とのこと。

お茶事は本格的な懐石ではなくお点心に煮物碗。Uさんがほとんど完成品はお持ちくださり、私たちは、お出しの最後の味付けをしたり、和え物を和えたりするだけで、あとは図示されたとおりに盛りつけをする。寄り付きにお客様をご案内し、汲み出しとして柚子風味の葛湯を差し上げる。本席に進んで頂くと、まずは炭手前から。お炭が終わる頃には盛りつけも終了していなければならない。盛りつけが完成したお盆を次々と運び出してもらい、続いて煮物椀。今回は御正月の趣向ではなく、卵豆腐に菜の花と紅白の野菜(大根と人参を花形に切り抜いたもの。大根の白が右)と海老、ゆずをあしらってお出汁を張る。とても良い香りだった。お酒も燗鍋でお出しして本当の茶事らしく千鳥の杯もしたのだろうか、それともお話だけだったのか。

お食事が終わっていったん寄り付きに戻って頂くと、こんどは主菓子を出す。今回はお汁粉。私たち水屋はお餅を茹でたり、お汁粉を温めてお椀に盛りつける仕事。そしてお汁粉をお客様に出すのは半東の仕事だ。
水屋をサポートしてくれたTさんはここからお客の方に戻られた。

濃茶は一碗を亭主が練り、二碗めは半東が水屋で練ってお出しすることになっていた。お点前の進み具合をチェックしつつ、お湯加減に注意して水屋で4人分の濃茶を練る私。がしかし。
いつもお茶会では薄茶ばかり担当しているせいで、お濃茶の出し方を完全に間違ってしまった!
半東失格!!
それ、薄茶の出し方じゃないの。やり直し!!とUさんに言われてもう一度茶室に入るところからやり直してお出しした(恥)。

お薄は員茶で。大折据はAさんが持ってきてくださったのを使わせてもらい、亭主がU先輩、札元がAさん、そして目付が私。員茶は初めてだったが、なかなか楽しい花月だ。途中で午後のお弟子さんがひとりいらして、午前と同じお食事をだすことになっていたので、私は抜けてお食事の支度をした。

員茶を終えた日曜クラスのお弟子さんたちはとても嬉しそうだった。先月、大先生御本宅で行われた花月発表会で平花月を披露したばかりだったので、新しい花月「員茶」もすぐに楽しむことができたのだ。やっぱり基礎は大事。基礎があれば、応用編もすぐにできるようになる。

午後はほとんど抜け殻のようになっていたので、薄茶点前を一回させていただいたくらいで、ほぼお客様役ばかりさせてもらった。
来年はもう少しマシな半東になっていたいorz。