「 おけいこ日記 」一覧

11月3週のお稽古:濃茶付花月、貴人点濃茶、茶入荘り

先週は社員研修のためにお休みしたせいか、今日は久しぶりのお稽古のようか気がした。Tさんから先週の様子はバッチリ聞いていたので(メールしたら、お電話でお返事があったw)、あらかじめ貴人点てをする心づもりで臨む。
朝礼では、A班リーダーUさんが大先生宛のお手紙で書いてきたという世阿弥の言葉についてのお話があった。
その言葉とは、
【時分の花】
 若さという好条件によって現れる一時的な面白さ
【真の花】
 鍛錬と工夫を極めて得た真実の面白さ
というもの。
「みな真の花を目指して勉強していきましょう。自分を育てるのは自分。だれか尊敬できる人(近所のおじさんやおばさんでもいいのよ)を作ってその人を目指して行くといい。」とのこと。
さしあたり、私は大先生と大好きなK先生しか思い浮かばないから、このお二人の背中を見て進んでいこうと思う。
お稽古は、濃茶付花月から。私は正客と仕舞い花があたる。濃茶付花月の仕舞い花は、建水を持って立ったら、左右左と三歩後ずさって踏み込み畳まで下がったら坐って建水を置き、自席に戻る。
貴人の濃茶は特に問題無くスムーズに進んだ。貴人台を持つときは、まず羽の部分を両手で取って持ち上げてから、右手を茶碗に添え直し運ぶこと。最初から茶碗に手を添えて持ち上げないこと。
午後はTさんと一緒に、茶入荘りの濃茶の自習を行った。仕覆を脱がせて水指の左に置いたところで、懐から古帛紗を取り出し定座に敷くことと、拝見のときに古帛紗ごと茶入を取り上げて正面に回ること。拝見物を引くときは、仕覆茶杓と引いたら、いったん茶入を縁内にいれて、古帛紗をたたみ懐中し、改めて茶入を取り上げて帰る。
しばらく茶会もないので、どんどん進みなさい、と大先生がみんなにはっぱをかけていた。来週は貴人清次か、四ヶ伝唐物か。予習しておこう。


2012秋の懇親茶会(11月4日の記録)

年に4回イベントがある大先生社中。お正月の初茶会、春の懇親茶会、夏の花月勉強会、そして秋の懇親茶会。夏の花月勉強会が終わると、すぐ次のお茶会のスケジュールが発表になり、広間、6畳間、小間の3席でだれがどのお点前をどんな順番で行うのか手書きのエントリー表が貼り出される。当初私は小間の濃茶で大津袋にエントリーされていたので、初の濃茶だ!と内心ガッツポーズだったんだけど(ウソですw)、直前になって変更になったことは、こちらに書きました。一番ということは、大先生が茶会全体のチェックも兼ねて入られる最初のお席だ。
本番までにお稽古は2回だけ。代稽古のtさんやSさんに手取り足取り教えていただいて、さらに家でもお稽古をして迎えた本番。
絶対大丈夫と思っていたそのお点前が、ダメダメだった・・・・。
まず最初に「振出を取り出したら総礼」を忘れ、お仕舞いになるところで、古帛紗を取り込むのを忘れ、いつしか手が止まってしまい、お稽古したんだから思い出せ!と自分に命令してもさっぱり思い出せない状態に。
大先生が半東・後見役のNgさんに「ほら、そっちばっかり見てないでお点前さんにも気を配って、見てあげて。」と声を掛けてくださる始末。Ngさんが気付いて次にやるべきことをそっと教えてくれたので何とかお点前を終えることが出来た。があまりの情けなさに泣きそうな気持ちになった。
でも優しい大先生はよくがんばりましたと仰ってくださって、茶道口でお辞儀をしながら本格的に涙がちょちょぎれてしまったよ。
さて、お点前が終わったらあとは水屋のお勉強、お運びのお勉強。
他のお席をまわる暇も無いほど忙しかった。
茶箱席のお点前にエントリーされていた人は私も入れて7名。お席は7席を超えてもまだまだお客様がいらっしゃる。8席目は順番が一番に戻って私が再度お点前することになった。今度こそリベンジ!と気合いを入れて入ってみると、そこには大好きなK先生がお正客で座っていらした。
K先生はこの一ヶ月半ほど事情があってお休みされていたのがこのお茶会で復帰されたところだったのだ。そのK先生が座ってくださっている。なんと幸せな!
朝間違えたところを十分気をつけながら、落ち着いて間違えずにお点前をすることができました。お点てしたお茶も、おいしいわーとおっしゃっていただけて、嬉しゅうございました。
お茶会も終わりそうな午後2時過ぎ。広間席で、忙しくてお席に入る暇の無かったA班の先輩と一緒に、n先生が点ててくださったお茶をいただき、H先生(大先生社中ナンバー3の素敵な先生)から床の間やお道具の説明をしていただいた。
この日は大先生のお嬢様が華甲を迎えられたお祝いのお茶会でもあったので、お床は淡々斎筆の「花」一文字。太くて立派な竹の花入れにはなにも花が入れられていない。お軸が花なので本物のお花はかざらないお約束なのだそうだ。
小間席も、席に入れなかったA班の先輩方のために小間席グループの方たちが追加で儲けてくださったお席に私もご一緒させていただいた。A班リーダーのUさんがお正客。半東さんとUさんのやりとり、内容が濃すぎてついていけなかった!(笑)
こうして朝から3時過ぎまでとても濃い時間が過ごさせていただいたお茶会がやっと終わったのだった。
*********オマケ************
この日は茶箱の花点前ということで、お花があしらわれた紫の付下げにおしどりの薄いピンクの名古屋帯。
{img:121104kimono.jpg}
大先生の本宅玄関で大先生とすれ違った際に、良い着物、とてもよく似合っているとほめていただき舞い上がる(笑)朝のダメダメお点前をご覧になっているから、なにか褒めるところはないかと探してくださったのだろうなぁ。
普段は厳しい大先生だけれど、そういうところとっても細やかでお優しい方なのだ。


10月3週目のお稽古:茶箱花点前、茶筅荘り、炭付き花月

茶箱を手に入れて、昨日家で練習していったのにもかかわらずいまだ不完全な花点前。今日は代稽古のSさんとtさんの二人から直接丁寧に細かいところまでご指導いただいた。
茶碗の仕覆は長緒茶入の要領だと思ったら、長緒とはちょっと違う、と今日改めて教えて頂いた。確かに言われてみればその通り。
花点前特有の紐の処理については、何度も割り稽古をした。
一番最近入門した男性のお弟子さんにお茶を点てるのを兼ねて、茶筅荘りの濃茶をSさんに見て頂く。先週、k先輩に見て頂いたお点前。花点前で棗の仕覆をぬがせるのと、お茶入の仕覆をぬがせるのでは違うのに、つい花点前のようにしてしまって苦笑い。
もう一度花点前を見て頂こうと思って順番を待っていたら、Bルームの炭付き花月のメンバーが足りないということで、急遽Bルームへ。炉の炭手前を見ることができた。お点前の方は初花が当たってお薄を点てる。
茶箱の復習を家でやろう(^^)v


10月2週目のお稽古:茶箱花点前、茶入荘り、茶杓荘りの薄茶

昨日の記録。
11月4日のお茶会に向けた稽古が始まった。私は濃茶席にエントリーされていたはずだったのだが、昨日お稽古場に行ってみたら、メンバーが全取っ替えされていた。私は茶箱の花点前のお部屋の一番目になっていて、さあたいへん。本番まで今日と来週の二回しかお稽古日はなくて、その二回で茶箱の花点前をマスターしなければならなくなった。
茶箱。利休さんが山でお茶会をしたときに箱に茶入を仕込んで使ったのがたぶん茶箱の始まり。茶弁当という言い方もされてたらしい。
裏千家では十一世のお家元玄々斎(1810年-1877年)が伊勢路の旅の折、雪・月・花(冬・秋・春)のお点前を考案し、さらに、夏のお点前として卯の花点前も創案。これに十四世淡々斎(1893年-1964年)が和敬手前と色紙点前を加えて現在の形になった。(このあたりのことは、こちらのブログがとても参考になります。)茶箱はお茶の道具が全部箱の中に入っていて、それを順番に出してお茶を点てたら、最後は全部順番に仕舞っていくのが見ていても楽しいものだ。
おうちでお茶を点てるのにもちょうど良いので、俄然、茶箱欲しい熱を発症し、楽天市場でついにポチってしまった!
{img:121014chabako_set.jpg}←花点前のセット。
午前中はCルームで代稽古の先生tさんに2回、花点前の稽古を付けて頂き、ある程度お点前の手順と茶箱の感覚を頭に入れることができた。大先生がCのお稽古を見に来られたとき、花点前は客の方を向いてお点前するのからいいのよ、と仰っていた。茶箱にエントリーされている他のお弟子さんたちのお稽古もじっくり見学させていただき、午後は茶箱の自習をしよう!と思っていたのだがしかし。
お昼の後片付けをしているときに、大先生から、会のお稽古なんかしないで先にすすみなさい!と厳命されてしまった。こういうときに限って大先生につかまってしまう(汗)
大先生からは、お稽古に身が入っていない人と仲良くしているとその人にひっぱられる。あなたは一人になりなさい!一人になることは大事よ!とのお言葉も頂戴する。お社中に入った頃は、あなたはY先輩と組んでお稽古しなさい!と言われたものだが、最近そのY先輩がお稽古を休み勝ちになり、数ヶ月前には男性弟子のTさんと一緒にお稽古しなさい!と言われたばかりだった。Tさんすごくお稽古熱心な方なのに、大先生はなぜお考えを変えたのだろうか。今度は一人になりなさい、一人で進んで行きなさい、と仰る。うーむ。
お稽古の場所も指定され、ご指示の通りに、午後の自習はA’ルームで茶入荘りの濃茶と茶杓荘りの薄茶をお稽古をした。Aグループの先輩Kさんが見てくださったのがとてもありがたかった。久しぶりの炉のお点前だったけれど、先週炉開きでn先生のお点前を拝見していたせいか、中蓋や中仕舞いなど忘れずに行うことができた。
それにしても、一人で目標を定めて一人で進んでいくのは、大変だろうなぁ。
まぁ気長にゆっくりじっくり学んでいくよ。がんばるよ・・・。
******
以下は花点前手順メモ(ただし、大先生社中お茶会仕様(テーブルで大寄せ茶会向けの手順)となっております)
テーブルの上にはすでに、鉄瓶、盆に載った茶箱と横には建水が据えてある。
茶道口に立って一礼、席に進む。瓶掛正面を向いて坐り、両手で盆を持ち、客付の方に回り、盆を置く。以降この位置でお点前をする。
箱を両手で持ち上げ勝手付きに置く。(体は客付を向いているけど茶箱は勝手付きの方に置くので、上体が少しねじれている状態で)蓋を取り、瓶掛前におろす。
箱の中から帛紗を右手で取り上げ(上体はまっすぐ戻して)、捌き直し、握りこんで両手で盆を持ち、左側を少し上げ、右側はテーブルについた状態で、右手の帛紗で盆を三の字に清める。
再び帛紗は握りこんで盆をまっすぐテーブルの上に置き直したら、右手で盆の左縁にかけるように帛紗を置く。
箱の中から右手で古帛紗を取り蓋の上に置く。
右手で茶杓を取り、古帛紗の上に置く。
右手で振り出しを取り出し、左手で扱って、回して客付に出したら、総礼。(正客は振り出しを取り込む。)
茶碗を右手で上からもって左手を添えて取り出す。
盆の上に置き、長緒茶入の要領で茶碗を取り出す。
茶碗の袋は二つに折って左手で箱に入れる。
茶碗の中に仕覆に入った棗があるので、まず紐一結び解く。
棗を仕覆ごと取り上げ、仕覆の口が縦になるように左手の平にのせ、もう一結び解いたら、打ち留めを少し向こうに伸ばし、人さし指と中指でつかりをのばし、濃茶入れを仕覆から出すのと同じ要領で、右左と開いて棗を取り出し、盆の上、茶碗の向こう側に置く。
脱がせた仕覆は、そのまま打ちかえさずに左手で箱に入れる。(茶碗が入っていた仕覆の上に載せる。)
右手で古帛紗のうえの茶杓を取り、袋から出して盆の縁右手にかけて置く。袋は左手で先を手前に折り、右手で底の方をそれにかけて通し一結びして(への字型になる)、左手で箱に入れる。(棗が入っていた仕覆の上に載せる。)
左手で箱の中から茶筅筒を取りだし右手で扱って茶筅を取り出し茶碗にあずけ、左手の筒をそのまま箱に戻し、その手で茶巾筒を取りだし茶巾を出して盆の縁右横に耳が外になるよう置き、茶巾筒を左手で箱に戻す。
古帛紗を載せたまま蓋をとって、箱に蓋をして、両手で箱を進め、左手で建水を進める。
<ここまでが準備。ここから、お点前が始まるのだ。ふー。>
帛紗を右手で取り、捌き直して棗を拭き、元の位置より左に寄せて置く。
帛紗を捌き直して茶杓を拭き元の位置へかけておき、帛紗を右手に持ち替えて左手で鉄瓶を持ち、右手の帛紗で蓋を押さえて茶碗にお湯を注ぐ。
鉄瓶を戻し、帛紗を盆の左縁に置く。
右手で茶巾を取り、たたみ直して、盆の中央より右寄りに置く。
茶筅通しして、湯を建水に捨て、茶巾を取って常の通り茶碗を拭き、茶巾を元の位置に戻す。
右手で茶杓を取り、お菓子を勧め、棗を取って扱って(平棗の扱い)蓋を取り、茶杓のあった位置にかけて置き、茶碗に茶を入れ、棗に蓋をして戻し、右手の茶杓も元へ戻す。
帛紗を右手で取り、左手で鉄瓶を持ち帛紗で蓋を押さえて茶碗に湯を入れ、鉄瓶を戻し、帛紗を戻し、茶を点てる。
茶が点ったら、箱の上の古帛紗を右手で取り、左手で扱い、客付に広げて置き、茶碗を取り上げ正面を正して古帛紗の上に出す。
正客のお点前頂戴しますの挨拶を受ける。
茶碗が返れば右手で取り上げ、盆に置き、古帛紗を右膝横に仮置きする。古帛紗は体に平行に。
茶碗に湯を入れ建水に捨て、正客のお仕舞いくださいの挨拶を受ける。(正客は振り出しを戻す。)
茶碗を盆の上に置き、お仕舞いの挨拶をする。
右手で右膝横の古帛紗を取り、箱の蓋の上に置く。
右手で振り出しを取り、古帛紗のあった場所、右膝横に仮置きする。
帛紗を取り再び湯を入れ茶筅通し。茶筅を戻し湯を捨て茶巾を取り茶碗を拭いて茶巾を元の位置の戻す。
帛紗を取り、捌いて茶杓を拭き、元の位置に戻して帛紗を建水の上で払って盆の左横に置き、左手で建水を引いて、両手で箱を引く。
箱の蓋を古帛紗を載せたまま取り、箱の右側に置く。
右手で茶筅を取り、左手で箱から茶筅筒を出し、茶筅を茶筅筒に納めて、左手で箱の中に入れる。
右手で茶巾を取り、左手で箱から茶巾筒を出し、茶巾を茶巾筒に納めて、左手で箱の中に入れる。
左手で箱から茶杓の袋を取り出し、右手で茶杓を取り、袋に入れて、右手で古帛紗の上に置く。
左手で箱から棗の仕覆を取り出し、棗を入れ、茶碗に入れて、緒を結ぶ。
左手で茶碗の袋を取り出し、掌にのせ、少し広げて置き、右手で茶碗を棗ごと上から取って袋に入れ、盆の上に両手で置く。長緒の結び方で結び、右手で上から取って左手を添え、箱に入れる。
右手で右膝横の振り出しを取り、左手の平で扱って右手で箱に入れる。
古帛紗の上の袋に入った茶杓を右手で取り、箱の中の茶碗の上に伏せておく。
古帛紗を右手で取って茶杓の上に置き、帛紗を右手で取って捌き直して古帛紗の上に置く。
両手で箱の蓋をして、そのまま盆の上に載せ、お盆を両手で持って瓶掛け正面へ回って瓶掛け前に置く。
建水を持って立ち水屋へ。
再度入って半東とともに一礼して退出。
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10月1週のお稽古:炉開き

一ヶ月早い炉開き。いつもより30分早く8時に到着。畳拭きのほかお昼の麦茶を作ったりして、少しだけ働かせてもらう。(ほとんどすることがなかった!(;゜ロ゜))
私が入門して最初の炉開きまではまだ先生の本宅で、おもちの入ったおしるこが出て、大先生がお点前をなさったが、その次の年からn先生に「相伝」することになり、おしるこも廃止されてしまった。さみしいことだけれど、仕方がない。
別席で主菓子をいただいたあと、席入り。総勢30名ほど。n先生が点前座に進み、まず利休さんに供えるお茶を用意する。特別なお茶碗にお抹茶をいれお湯を注ぐだけ。そのお茶碗を半東役のUさんが床の間に運ぶ。全員で合掌。
そのあとはn先生による、炉の濃茶の点前。美しいお点前に見とれる。
二服目の濃茶を点てた後、茶碗のよごれを茶巾で少しぬぐい、水指の蓋の上にもどした瞬間、大先生から、茶巾はまっすぐ置いて!と厳しい一言が飛ぶ。
n先生すぐに手を伸ばして茶巾を直そうとしたその手が、なみなみと抹茶の入った茶碗に当たる。
あっというまに濃茶が点前座水指の前にこぼれ、池のように濃い緑が広がる。
真っ青になるn先生。席入りしているお弟子さんたち(含む私)も息を呑む。
が、すぐ水屋に立とうとするn先生を大先生が制し、仰った。
「ほら、お茶の世界がこんなに広がって。このお抹茶は縁起がいいわ。さ、そのまま残ったお茶にお湯をそそいで、お茶を点てて、出しなさい。」
凍り付いた席が一瞬にして和んだ気がした。
畳にこぼれて広がった濃茶をご覧になって、世界地図に見立ててお茶の世界が広がったと表現し、その場の雰囲気をがらりと変えてしまう大先生。本当に本当に感服してしまった。
二服目のお茶を飲んだお弟子さん達約10名は、濃茶ならぬ薄濃茶を飲むことになったけれども、縁起が良いお茶を飲めて幸せだったのだ。
その後、末席に控えていたA班のkさんがタオルをもってきて畳のお茶をきれいにぬぐい、三椀めは水屋から点て出しを持ってでていらした。A班の方たちのこうした素早い動きにも本当に感心してしまった。とても良い勉強をさせていただいた。
n先生が仕舞い茶碗を受け取り、お仕舞いに入る頃に、大先生がおっしゃるには、
昔、自分の先生が亭主を務める席に半東としてはいったとき、正客が扇子を炉中に落としてしまったことがあった。扇子の漆が溶け出て釜についてしまったら大変、と思い(私の釜だったんだから!)、水屋にもどり火箸をもって再度入って、炉にすっと長火箸をさしこんだら、一発で落ちた扇子にとどき、扇子をつかんでそのま水屋に下がり、何食わぬ顔でまたもどって半東をつとめたのだそうだ。茶席が終わって、正客の方に扇子をお返しすると、ご本人、扇子を落としたことにも、大先生が火箸で扇子をすくい上げたことにも気付いていなかったのだそうだ。もちろん亭主をされていた大先生の先生も気付いていらっしゃらず、そんなことがあったの?と大先生に尋ねられた。
大先生曰く、半東はそれくらい胆力がないとダメ。お茶をこぼしたくらいで慌てちゃだめ。陰のことは陽で返す。お茶がこぼれたんじゃない。お茶の世界が広がったの。と。
その後、AルームとBルームに分かれて回り点てでお稽古をする。私は今回はAルームの方でお稽古させていただいた。お点前座の前には大先生がいらっしゃるので、やっぱりとても緊張してしまった。
お茶碗は、大先生のご主人が大好きだった富士見焼のお茶碗。富士見焼というのは、富士山の土で焼いた焼き物で、今はほとんど作られていないそうだ。半筒とおっしゃっただろうか。小振りなのだが深さのある渋いお茶碗で、白い富士山が小さく描かれている。
お昼は20名ほどのお弟子さんたちが残って一緒にいただいく。今年はお赤飯ではなく、助六寿司でかんぴょうの海苔巻きにお稲荷さん。いつもお赤飯を持ってきてもらっていたお店が廃業してしまったのだそうだ。時は移り変わる。
お昼が海苔巻きと聞いていらしたUさんが、お祝いの席だから(海苔巻きだけじゃさみしいでしょ?)と、ご自宅で柿膾を作ってつぼつぼの小さな器まで持参してくださった。
柿膾、大変美味しくいただいた。
お片付けをして、帰宅したのは2時過ぎ。いつもよりは早い帰宅だった。
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オマケ
今日の着物は、着物熱にかかった最初のころにヤフオクで落札した古布紬の色無地(アプリコットブラウン)と、先日購入した紹巴織りの名古屋帯。
着物の色合いが、旅館の仲居さんみたい、と家族に言われたけれど、帯が良いので仲居さんではなくなったかな?でも着物が帯に負けているような気もするなぁ。(ああ、良い色無地ほしい(笑))
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9月2週のお稽古:中置きで炭手前・平花月・炭付花月・薄茶点前、置き炉で大津袋の見学

一昨日親指の先をスライサーで削いでしまってどうなることかと思ったけれど、キズパワーパッドをはって指ホータイをしていたら、今朝は痛みが引いたので、ゴムの指サック持参でお稽古に出かけた。
n先生が朝からものすごい勢いで準備をしていて、9時から自習というか、お稽古がスタートしてしまった(いつもは9時半ごろからなのだが)。
n先生ご指導で、中置きの初炭手前。
初めて羽の使い方を丁寧に教わることができた。n先生がおっしゃるには、火の神様、水の神様、風の神様に囲まれてお茶がある、羽で清めるのは風の神様に来てもらうため、とのこと。知らなかったー!
羽は、風炉の時期は左側が狭く右側が広い羽。炉のときは左側が広く右側が狭い。火箸を置く側が狭いと覚えるようにと教わる。両方同じ幅の羽はどちらにも使える。
中置きの場合、お釜は左側に置く。鐶をはずしたら左手で釜の左側に鐶を置く。普通の風炉のときは、右手で鐶を持って釜の右に置いていたことを考えると当然なんだけど、やってみるとなんだか新鮮な感じがして面白かった。
鐶は取るときは横、置くときは縦(あいくちのほうに親指がくるように)に持つ。
大先生がいつもより遅れて到着されるも(今日は病院に寄ってから来られたので)10時10分前から朝礼。
自分を育てるのは自分、というお話。誰かに教わるんじゃない、自分で自分を鍛える、先生はそのきっかけを与えているだけなのだ、と。
それと、何でも良い方に考えていくと、良いことが起きる、良い出会いがある、良いことを教えてもらえる,というお話も。
お稽古は10時過ぎにスタート。N先生ご指導の下、まずは中置きの平花月から。私は仕舞い花があたり、ゴムの指サックしてお点前した。
次は炭付花月。こちらは炭があたり、朝の自習(n先生ご指導付)がとても役に立った。そして、いつもは“つもり稽古”なのだが、今日は、胴炭と管炭と点炭だけだけれど、はじめて本物の炭をつぐ、という経験をすることができた。空気が通るように、上手に空間を空けながら継いでいく。ときどきN先生が直してくださり、炭の配置や、空間の空け具合がよく分かった。
花月が終わるとまだお昼までに時間があったので、置き炉を準備して、男性弟子Uさんの大津袋のお点前を拝見。11月のお茶会でお濃茶席は大津袋なのだ。
さすがUさん。炉開き前なのに、炉のお点前ほとんど完璧!すごいなぁ。
午後の自習で、Tさんと一緒に、中置きの薄茶点前のお稽古をした。細水指がホントに細くて、柄杓が入らないくらい。持ち方もむずかしい。
釜が自分の正面にある場合、柄杓を取るときはどうするんだろうね、まっすぐ上に上げるの?なんか不自然?(??)などと話し合っていたら、横で午後のお弟子さんを教えていたn先生が、耳ざとく聞きつけて(笑)、くるっと振り向いたかと思うと、基本は同じですから手なりに、と教えてくださった。今日はn先生には本当に色々とお世話になってしまった。
今日で風炉が最後。9月はお稽古も今日が最後。


9月1週のお稽古:更好棚の初炭手前、炭付花月、濃茶付花月、大津袋の自習

今日も朝礼前に初炭手前の自習。来週は中置きでお炭をするから勉強していらっしゃい!と大先生がY子さんに命じる。
朝礼のときに、なんでそうなったのか、最前列にすわっていた人に順番に大先生が干支を聞いていった。男性弟子のUさんは亥、Tさんは酉、新人の男性Kさんは巳年、Wさんが子年、Y子さんが未年でn先生が辰年。それぞれ、性格があるそうで、一々、納得される大先生。面白いw。私が「亥年です」と申し上げると、そうだと思ったわ、思い立ったら一直線、猪突猛進でしょう、と嬉しそうに仰るものだからどうお答えして良いのやら(笑)
お稽古は今日も花月から。炭付花月と濃茶付花月。炭付の方では亭主が当たり、濃茶付のほうでは初花が当たった。花月が終わるともう11時半だったので、来週のために、Y子さんが中置きの炭手前を見て頂くことになった。私たちは見学。
風炉の季節の終わりごろになると、だんだん寒くなるので火をお客様の方に近づけるために、小板を手前畳の真ん中に置く。(9月はまだ暑いけどw。実は諸般の事情により、すべて1ヵ月早まっているのだった!)
中置きの炭手前は、炭斗は風炉の右手前に、灰器はいつもの場所に置く。羽を取ると炭斗の前に縦に置く。羽を取ったらすぐ香合を取り出す。お釜をおろす位置は、客付(右側)ではなく勝手付き、つまり左側。火箸は炭斗から直接取って使う。それともう一つ大事なこと、紙釜敷きを懐中する向きが逆!折り目(わさ)の方を懐の中に入れる。炉の時と同じ向きになる。これは紙釜敷きのわさは常に火の方を向くと考えれば、釜の位置が右ではなく左になった時点で逆になるということがわかるはず、とN先生。なるほどーーーー。
ほかになにか変わったことはあったかな。来週、自習するので家で勉強しなければ。
午後は、Tさんから大津袋のお点前を見せて欲しいと言われて、いい気になって大津袋の濃茶点前をしてみた。実は次回のお茶会で、初めてお濃茶席でお点前させて頂くことになったのだが、それが大津袋なのだ。小習いのうちの一つ、若い頃お稽古したことがあり、袋がかわいいので好きな点前の一つだった。大津袋を扱うのはもうウン十年ぶりじゃないかな。ちょっと嬉しかったけれど、お茶会のお稽古は炉になってからのようで、少々フライイング気味。大先生に見つかって怒られやしないかとヒヤヒヤしながらの自習でもあった。途中から代稽古の先生のSさんが見てくださって、小棗からお茶をかきだしたあとのぬぐい方、拝見にだすとき蓋をとったあと帛紗で清めるときの清め方を教えて頂いた。一方向からのみかきだすので、ぬぐうのは下側だけ。濃茶の茶入だと、回しだしなので、この字をえがくように口の両内側を指でぬぐうのだが、大津袋の小棗の場合は、下側のみカタカナのノの字を描く感じ。同じように、拝見にだすときも、蓋をとったら、片側だけ、向こうからこちらに向けてカタカナのノの字を書くように清める。
大津袋を中指と人さし指ではさむように持つところとか、チョキの形ではさみ持って親指で底をとり向こう側に正面をむけて拝見に出すところとかはよく覚えていた。
早く炉になって大津袋のお稽古をしたいものだ。
9月はお稽古は今週と来週の2回。月末に東京會舘にて、大先生社中の総会及び懇親会があり、私は懇親会の方に出席する予定。会費15000円を今日お支払いした。11月4日は社中の懇親茶会で8000円+御挨拶料5000円。11月18日には茶道会館で裏千家東京第二支部のお茶会があるそうでそちらにも行く予定。こちらのお茶券代は8000?10000円だそうだ。
嗚呼。頑張って働こう。