「 おけいこ日記 」一覧

先のことを考えた方がいい

今日お稽古場で(こっそりと)聞かされた言葉。
大先生はもうお年だから、この先10年はもたない。
このお教室は将来絶対に無くなる。
だから先のことを考えておいたほうがいい。
ここのお茶事はお茶事じゃない。お茶事のお稽古だ。
お茶会もお茶会のお稽古だ。
だから、本当のお茶事やお茶会をやれるところに行った方がいい。
その方が絶対に楽しい。
将来、私と一緒に楽しんでやりましょう。
ここは道場だ、と大先生は仰る。茶の湯と茶道(ちゃどう)は違う。趣味や遊びでやるのなら「茶の湯」を楽しめばいい。でも茶道を極めるのなら、忍辱が必要だ、修行が必要だ、と。
そんな道場で鍛えられて、立派に準教授のお免状をもらって後進の指導に当たっている方でも、こんな風に考えていらっしゃるお人もいるのだ。
私は10年、ここで学びたいと思っている。もし、10年学べなかったとしても、そのときはそのとき。今から行く場所を考える事はない。


2月3週のお稽古:盆点、千歳盆

朝からとっても寒いので冬支度でお稽古場へ。2階のお部屋はエアコンしかなくて全然暖まらなかったのだが、最近電気ストーブが発掘され(!)、それを使うことになった。おかげで、今日はまあまあ暖かくお稽古が出来ました。
トップバッターで盆点。四ヶ伝の三つ目の科目だ。最初の唐物の応用編のような、真塗りの小さな四方盆のついた唐物の扱い。お盆がついているということは、普通の唐物よりももっと位が高いお道具ということで、この茶入に触る直前には、必ず「もみ手」(両手を重ねてこすり合わせるような仕草)をする。
点前手順をまとめておかないと、唐物、台天目とごっちゃになってしまいそうだ。
千歳盆は、午後の自習の時、A班リーダーのUさんに見ていただき、千歳盆点前というよりは、個々の基本の動作について、いろいろと教えていただいた。
茶筅通しのとき、茶筅を持ち上げ、一番上に来たとき、一瞬息を止めると美しい。
茶筅通しのとき、茶筅を下げていくときは指で回していくのではない。肘から下の腕ごと、自然に茶筅を伏せていくような気持ちで。
帛紗を腰から取るときの手の角度や、抜き方の方向。
茶碗を持つときの親指の形。
帛紗捌きをするとき右手の甲から肘にかけて水平になっているか。(手の甲に棗をのせても落ちないか)
などなど。
お点前に組み込まれているもっとも基本の部分というのは、あまりにも基本なので、普段は分かったものとして、あるいは、出来るものとして通り過ぎてしまっている。今日のように改めて一つ一つを取り出して、実践して見せていただくのはとても良い勉強になった。
来週の日曜日はもうお茶会だ。大先生は「楽しみにしていてね」と仰っていたけれど、どんなお道具組になるのか、どんな設えになるのか、当日まで下々の者には知らされないので、確かに「楽しみ」なのだ。


2月2週:台天目、千歳盆、四畳半花月

昨日から雪。今日も予報では雪だったため、昨日のうちに、お稽古時間を繰り下げ、普段お着物の人も洋服で、という号令(大先生からn先生に連絡が入り、n先生からAグループリーダーUさんに連絡が行き、Uさんから土曜クラスのメンバーにメールが届く)がかかったせいで、今日は見事に全員お洋服。お稽古時間に関しては、9時半から準備、10時半から朝礼、とメールにはあったけれど、私は今日は所用で11時までしかいられない。なので9時少し前にお稽古場に到着して(門が閉まっていたら前で待つ覚悟で行ったけど、ちゃんとn先生はいらしていてお炭の準備などされていた!)2階のお部屋の準備を始め、先生方に11時までしかいられない旨お伝えすると、みなさま気を遣ってくださり、10時半よりも早めにお稽古をスタートさせていただいた。2階チームの一番で台天目のお稽古、つづいて1階Cルームにて千歳盆のお稽古、最後にBルームで4畳半花月と、普段よりもずっと密度の濃い時間をすごさせていただきありがたいことだった。
さて。台天目は、天目台の拭き方のところが今ひとつわからなかったので、丁寧におしえていただいた。S先生も一緒に帛紗をさばいて、拭き方を見せてくださるのでとても勉強になる。帛紗捌きの手の動きに無駄が無くて捌き終わった帛紗の美しいこと。
ほおずきの手前、向こうと拭いたあと、縁も手前、向こうをぐるっと拭いてそのまま正面あたりにきたところで自然に縁の下側(裏側)も清めていく動きがなんともいえず好きになってしまった。来週もう一回お稽古したい。
天目茶碗以上のお茶碗はすべて両手で持ち上げる。(添え手ではない。)お客様になったときも、両手で茶碗を持って飲む。
千歳盆は、いつも通り。だいぶ慣れてきた。本番は2月27日。来週お稽古がもう一回あるので、今日間違えたところ(お仕舞いのとき、棗を盆中央に置き直す)は必ず間違えないようにしたい。
4畳半花月はBグループの方に混じってお稽古させていただいた。久しぶりだったし、いつものCグループメンバーではないし、場所も本式の炉が切ってあるお部屋だったので、戸惑うわ緊張するわ。しかも初花に当たってしまって、どうにかこうにかお茶を点てたものの水指の蓋を開け忘れ、二の花の方に迷惑をかけてしまった!(><)
花月が終わったのが11時15分!大急ぎで大先生に御挨拶し、2階に上がってS先生、Cグループのみなさんに挨拶して身支度してお稽古場を後にした。


2月一週のお稽古:唐物、千歳盆

約束通り、今日は唐物のお稽古。家で真の帛紗捌きや行の帛紗捌きを練習し、虎の巻(とある方のお稽古ノート)を読み込んで予習はしたのだが。
やっぱり、実際にお点前してみると、ダメダメな事ばかり。
とにかく唐物の扱いが下手すぎる。拝見に出すときなど、あやうく落としそうになってしまった。割稽古が必要だ・・・。
一方、千歳盆はかなり慣れてきたようにと思う。先週手前手順を書き出してみたのがよかった。
午後は中学校の展覧会や歯医者に行かないといけなかったので、今日は午前中だけで早退してきた。


1月最終週のお稽古:貴人清次濃茶点前、千歳盆

先週の日曜日は大先生の先生社中主催のお茶会があり、我が社中のトップのみなさんが参加された関係で、先週の土曜クラスはお休み、今日が一月最後のお稽古日となった。
今私のお稽古を見てくださっている代稽古の先生はS先生。前回大先生から早く進めてあげてちょうだい、と言われたことを受けて、今日は貴人清次の濃茶、2月からは四ヶ伝に入りましょう、と言って下さった。
私もそのつもりで、貴人清次の予習をして今日のお稽古に臨んだはずだったのだが。結果は全くダメダメ。
お次茶碗の茶巾を千鳥にするのを忘れる。中蓋を忘れる。基本がまるでなっていない。
先に進めそうだ、と思ったとたんのこのていたらく。一つ一つの動作(たとえば、水屋での支度。茶巾を絞る、茶巾をたたむ、茶筅を仕組む、などなど)に、心が入っていなかった。これでは先に進んでも意味が無い。
それと、今日は今まで何も疑問を感じなかった、水を捨てる動作について注意を受けた。学生時代、禅寺で合宿をしたとき、汚れた水をこぼすときそれを人に向けてはいけない。己に向けよ。と教わって以来、建水に水を空けるとき、なるべく茶碗を自分の方に向けてこぼすようにしていた。が、今日、S先生から、その手のむきがよくないと指摘されたのだ。だってお客様から茶碗の中が見えちゃうじゃない!と思ったけれど、自然な手のむきじゃないといわれると確かにその通りのような気もしてくる。
今度大先生のお点前を見る機会が来たらそのあたり注目してみよう。。。
千歳盆のお稽古は、午前中の時間は間に合わなかったので、午後自習の時間に、t先生に見ていただいてお稽古した。
手元に千歳盆点前のことが書いてある教本が無いので記憶を頼りにメモに残しておく。
★千歳盆点前(メモ)(間違いがあるかもしれないので、都度修正します)
千歳盆の中には仕組んだ茶碗、古帛紗(こぶりのもの。敷古帛紗というらしい)、棗を入れて蓋をし、鉄瓶の前に置いておく。
古帛紗は茶碗の左側に、立てかけるように置く。(取り出して広げたとき、輪が右になるように、輪を左にして立てかける。)
建水を持ち出し、お盆の前に坐る。建水は定位置に置く。(たぶん立礼のときと同じ場所)
お盆を両手で水指を持つように持ち、左側(建付)に寄せる。まんなかにお盆が置けるくらいの場所。
蓋を両手で取り、左手の方が上になるように縦にしながら左手をちょっと内側(下?)に控えて右手で上を取り、ひっくり返して、鉄瓶の前に置く。(曲げ水指の蓋を取るのに似てるかな。左右逆だけど)
蓋の内側に花押がある場合お客様にそれが見えるように逆向きに(右を上げて)開けるそうだ。今回は花押はないので、普通に取る。
腰の帛紗を取り捌いて、蓋を三の字にふき清める。(蓋の左横を左手で持ち上げ少し斜めにして、右手のふくさで清める。)
帛紗を捌き直し、棗を左手で横から取りあげて、清める。お盆(蓋だけど)の左ななめ上に置く。(盆略点前と同じ)
帛紗を捌き直し、茶杓を取り上げて清める。お盆の右側、お茶碗が置かれるはずの位置の近くに斜めにお盆の縁にかけて置く。このとき、ちょっと扱って置くと綺麗、と言われました。
帛紗を左手で建水の前に置き、左手で古帛紗を取り上げ右手に持たせ、お盆の下半分のちょうど真ん中あたりに広げる。
両手でお茶碗を取り、古帛紗の上にのせる。茶筅を抜き取り棗の横に置き、茶巾も取り上げて、茶杓の横、茶筅の下あたりに置く。
左手で帛紗を取り、右手に渡すと、左手で鉄瓶を取る。右手の帛紗で蓋を押さえ、お茶碗にお湯を注ぐ。
鉄瓶を置くと、右手の帛紗を左手に渡し、再び建水の前に置く。
右手の帛紗は、用のない時は常に右膝上。(鉄瓶を取りに左手が伸びているとき、お湯を注ぎ終わって鉄瓶をもどすために左手が伸びているとき)
茶筅通しをし、茶碗を拭く。
茶杓を取り、棗を左手で横から取って蓋を取り、茶杓をかけていた場所に斜めに立てかける。
茶を入れ、茶杓は茶碗の縁で軽く打つと、握り込み、棗の蓋をして、棗を戻し、茶杓も元の位置に戻す。
左手で建水前の帛紗を取り右手に持たせると、左手で鉄瓶を取り、右手の帛紗で蓋を軽く押さえて湯を注ぐ。
右手を膝上に戻して左手で鉄瓶を戻すと、左手に帛紗を渡し、再び建水横(前)に帛紗を置く。
茶筅を取って茶を点てる。
定位置に茶碗を出す。
客の一口で、仕舞い茶碗を取り上げお仕舞いの挨拶(?)、湯を注ぐ。(鉄瓶を取り上げる前に、左で帛紗をとりあげることや、右手に持たせた帛紗で蓋を押さえる動作は常に同じ)
茶筅通しをして、お湯を捨てたあと、茶巾をとりあげ茶碗を拭く。(ここが盆略点前と違うところ)
茶巾を茶碗に入れてお盆の上に置いたら、茶筅も取って入れる。
両手で茶碗を取り上げ盆中に戻し、敷いてあった古帛紗を右手で二つ折りにして取り上げ左手に持たせて(折り目の上を持たせる)盆中のお茶碗の横にもとあったように立てかけて仕舞う。
右手で茶杓をとり(それとも、帛紗捌いたあと??)左に置いてある帛紗を親指を下にして取り、帛紗を捌いて茶杓の仕舞いぶきをし、茶碗の上にふせる。
お盆の上には棗だけが残っている。その棗を右手で半月にとってお盆中央に置き直す。
拝見無しなので、帛紗を捌き直して棗を清め、お盆に戻して、帛紗を腰につけ、お盆の蓋を両手でもって開けたときと逆の動作で裏返して蓋をする。
両手で千歳盆全体を持ち上げ中央に置き直す。
一膝よけて、建水を持って立ち上がり建水回りで水屋に下がる。
戻って送り礼で終了。
盆略点前との違いは、
建水は動かさない。お道具の出し入れがある。帛紗は左手で置き、左手で取り上げる。敷き古帛紗を使う。
ほかになにかあるかな・・・。思い出したらまた書き足します。


1月2週のお稽古:貴人点(濃茶)・千歳盆

先週の初点ては大先生の自宅だったので、今日がいつものお稽古場での初稽古になる。月に一度は朝礼をするのよ!と大先生の号令がかかり、全員Aルームに集まって御挨拶。気持ちよくお稽古をしましょう、という大先生からのお話を伺った後、各部屋に分かれてお稽古。
2階のお部屋ではS先生ご指導のもと、私、先輩弟子のYさん(50代)・Tさん(20代)・Kさん(20代)といういつものメンバーでお稽古が始まった。トップバッターは、私。貴人点てのお濃茶。
炉のお点前にもだいぶ慣れてきて、中仕舞いも忘れずに出来た。しばらくして下のCルームに降りて、2月に行われる茶会用のお稽古。千歳盆点前。
いつも通りお稽古が終わるのかと思いきや、午後の自習時に思わぬ幸運が訪れた。
いつも自習を行うCルームはすでに人で一杯だったので、Bルームでお稽古しているA班先輩のお点前を見学していたところ、となりのAルームにいらした大先生が私を呼んでくださり、なんと、誰も使っていない「お茶室」(小間)でS先生にお稽古をつけていただくことになったのだ。
Cルームが一杯だったのも幸運。私の姿が大先生の目に入ったのも幸運。そのときにたまたまS先生が暇そうにしていらしたのも幸運。さらにお茶室が空いていたのも幸運。
何をやる?と大先生に聞かれたので、お濃茶を、とお願いした。初めてのお茶室お稽古なので、基本から、と思ってお願いしたのだが、大先生、ちょっと顔をしかめて、今日2階で何をやったの?と聞かれるので、貴人点てのお濃茶です、とお答えすると、ではそれを復習なさい、と。
そこで、貴人点て濃茶を本格的なお茶室でお稽古と相成ったのだ!
S先生が説明してくださったところによると、このお茶室は、今日庵にある又隠(ゆういん)の写しだそうだ。
私が昨年2月に初めて大先生の社中を見学に行った際、最初に通され、A班リーダーUさんのお点前でお茶を頂いたお部屋。初めて大先生とお会いしたお部屋。
茶室には3月のために釣釜がかかっていたが、普通と変わらないからこれでお稽古してね、とS先生に言われて、初めての釣釜、初めてのお茶室で貴人点てのお稽古開始。
いつもお稽古してる2階のお部屋と違い、畳は京畳。広い!外隅ねらいに座って、膝前にお茶碗、お茶碗と膝の間にお茶入れを置く。余裕がある。建水と自分の間にも余裕がある。
Aルーム、Bルーム以外の場所では置き炉を使っているけれど、当然のことながら、お茶室は本式に炉が切ってある。
炉の季節になってから本物の炉でお稽古するのはこれが炉開き以来だ。
柄杓を置くとき、釜の蓋を開けるとき、締めるとき、手の位置、腕の高さが全然違う。これが本当の炉のときの所作なのだ。
空気が違う。
この空間がとても心地よい。
この空間でずっとお稽古していたい。
そんな気持ちでお点前をしていたと思う。
私が点てたお濃茶はS先生に飲んでいただいた。美味しく点てられただろうか。
*****
今日注意されたこと。
茶筅通しのとき、最初に茶筅を茶碗に入れるとき左手は添え手(指を揃えて茶碗に添えるだけ)で。貴人台を手前に引いたあとの左手は、茶碗を上から押さえる手に変わる。
お茶を入れおわり、茶杓でお茶をさばくとき、左手は添え手。
濃茶を練りおわって貴人茶碗を持って客付き正面に回る際、貴人茶碗の位置が高すぎると指摘される。膝の前当たり低い位置をキープしたまま、回ること。
拝見物を出し終わった後、柄杓と蓋置を荘る。更好棚でお稽古したので、向こう3分の一、手前4分の一の位置に置く。手前4分の一の位置に置く際、柄杓を持つ手を少し手前に引くようにして置くと綺麗。
拝見物のお茶入れはいつも右膝前。出すときは相手の右膝前が茶入れになるように。お客の立場になったとき、いったん取り込むときには、自分の右膝前に茶入れを置く。その向こう隣りに茶杓、仕覆、の順に置く。


2011年 初点て

今日は社中の初点て(初釜)。炉開き同様、大先生の自宅に集合する。
お軸は「平生心是道」
お花は紅梅と椿。どちらも蕾ながら、赤い色がわずかに見えるのが新春!という雰囲気。
香合はウサギさん。かわいい。
お点前は大先生だ。まず利休さんに献茶。私たちは大先生に合わせて総礼、合掌。
次に大きな島台茶碗でお濃茶を練ってくださる。
凛とした、品のあるお点前で見とれてしまう。
島台は二つの大きなお茶碗だ。私は幸いなことに、二椀めのお濃茶をいただくことができた。(三椀めは別のお茶碗だった)
お濃茶が済むと、改めてみなで年始の御挨拶をし、先生のお話を伺った。54年前、大先生30歳のときにもとめられたというお棚を使われていたので、そこから先生の若い頃のお話や、先生の先生のお話など、伺う。
その後は、n、N両巨頭先生が交代でお薄を点ててくださる。大先生は貴人畳に椅子を置き腰掛けて、n先生がお点前するのを鋭くチェックなさっている。n先生くらいになっても大先生に注意されるのだから、お茶の道は本当に厳しいのだ。
炉開きと同じように回し点てをすると聞いていたのだが、大先生の先生の長寿を祝うお茶会が近いとあって、今日はA班以外の人たちは、お昼をいただいたら自由解散だった。
私たちが帰った後、A班のみなさんはみっちり特訓をうけたらしい。