5月13日:初風炉

ゴールデンウィークが終わり、5月最初のお稽古日。私の通うお稽古場には「朝礼」と「終礼」がある。終礼はほぼ挨拶だけだけれど、朝礼では、挨拶から始まって、大先生の訓話を聞き、そのあと利休道歌を一つ選んで唱和し、最後に鵬雲斎大宗匠が作った「言葉」の唱和をする、という流れ。炉から風炉に変わる最初のお稽古日の利休道歌は「水と湯と茶巾 茶筅 箸 楊枝 柄杓と心新しきよし」を唱和するのが習いだった。大先生がお出ましにならなくなってからも、代稽古の先生が引き継いでいるので、今朝も水と湯と〜を唱和した。大先生のことが思い出されて少し寂しい気持ちになったりして。

お稽古は、代稽古のSさんご指導のもと、小間で初炭手前、運びの濃茶点前と薄茶点前。炭手前は道安風炉の予習しかしていなかったら、まさかの眉風炉。基本は同じなのだが、眉風炉のように火窓の上がつながっている風炉は掃き方がちょっと違う。要復習だ。下火を直すとき(手前の一つを二つの向こう側に置き換えるとき)手前の一つを火箸で持ったら、二つの真上を越す(山越え)のではなく、二つのやや下座側を通って向こう側に置くこと。月形を切った灰は、五徳の向こう側の爪の少し左側から小さな一(一までいかないくらい、本当に小さな一)を描くように落とす。
風炉の初日は灰がまだこなれていなくて、どうも火の熾りが悪かった。来週は灰形もさせてもらおうかな。

濃茶点前・薄茶点前は、平点前なので問題無く出来たけれど、立ち上がるとき、座るとき、少し上体が揺れてしまう。立ち上がるとか、座るとかの一連の動作の中で、体の重心をどこに置くかを、体が忘れてしまっているようだ。筋肉も落ちてるし、体幹も鍛え直さないといけない。でもお茶はおいしいと言っていただけレ嬉しかった。来週は、荘りものをして、四ヶ伝に進みましょうとのこと。私としては後炭のお稽古もしたいので、折を見てお願いしてみようと思う。