遅ればせながら2018初釜の記録

あっという間に1月が終わって2月になってしまった。
1月14日、日曜クラスのお稽古は、指導者のU先輩をご亭主とする、点心での初釜茶事と、メンバー全員による員茶だった。

私は、U先輩から、日曜クラスのお弟子さんTさんをアシスタントにつけてもらって、お水屋と半東を任された。
初めて、ではないのだが、半東ということで、一つ紋の色無地を着ての参加。私とU先輩、Tさん以外のお弟子さんと、土曜クラスから特別参加のYさん、Kさんを加えて、総勢10人がお客様。

まずは席入りから始まり、Uさんのお炭手前。そして、お食事となるので、それまでにお水屋で点心とお椀の準備をし、御膳を運び、お酒、お椀も運ぶ。点心の御膳は、こんな感じで水屋でセットした。もちろん、お手本をU先輩に作っていただいたのをただただまねをして盛り付けただけなのだが。

お椀の写真は撮り忘れたが、白味噌のお汁に丸餅、金時にんじんの梅と大根の亀甲の2枚を、おめでたい感じに載せると、その上にふんわりと糸削りの鰹節を盛り付ける。お味は絶品。やはり良質で大量の昆布と鰹で取ったお出汁は違う。これも全部、前日の夜、Uさんがご自宅で仕込んできて下さったもの。私達は水屋といっても、それを鍋で温めたり、盛り付けたりする程度で、とても楽をさせてもらった。

陰でタイミングを見計らって御膳を下げたり、お椀を下げたり、のお仕事をしたあとは、主菓子を縁高に盛り付け、黒文字を人数分載せてお出しするのも半東の仕事。お客様にお菓子を召し上がっていただいたあとは、メインイベント濃茶点前になる。(時間がないので、初座と後座はなく、ぶっつづけで行った。)
柄杓を引く音を聞いたら半東は静かに入室し、控える。まずは、利休さんにお茶を供えるのだが、そのお茶を運ぶのが半東の役目。利休さんに一同合掌黙礼したら、一度退室し、嶋台茶碗の二碗めに人数分の濃茶を入れて運ぶ。建水の後ろにそっと置き、また控えていると一碗めの濃茶が練り上がるので、それを正客のところに、二碗めが練り上がれば、6客さんのところへそれぞれ運ぶ。お客様が濃茶をいただき終わって拝見したいと所望があれば、お茶碗を浄めてまたお持ちするのも半東の役目。そんな風にして濃茶席が終わると、薄茶は員茶で、と亭主のU先輩が仰った。

員茶の亭主は水屋のアシストをしてくれたTさん。私は正客を申しつかった。私が引いた札は「あやめ」
最初にお茶を点てる人を決める札を読み上げる札元
「あやめ〜」。
なんともちょうどいいというか、仕組まれたというか(笑)
そのあとは、ずーとあやめは当たらず、最後から2番目でやっとあやめが出た。やっとお菓子とお茶がいただけて幸せだった。
お茶をいただいたあと、お茶碗を右手で持ちながら、左手を軽く膝前について、「あやめの札、およけを。」と札元に声を掛けるのがなんとも雅な感じ。全員がお茶をいただき、お茶を立て終わると員茶は「これにて一巡」となり、一応終了となった。

お片付けは、体のことを考えて他の人に任せて早くかえって良いと、U先輩の暖かいお心遣いをいただき、3時ごろに退席。
楽しい一日だったので、家に帰ってからも、すごくすごく元気で、お風呂にすぐ入って足腰のマッサージをしたあとは、夕食の支度、翌週のお弁当の作りおきと、沢山お料理を作ってしまったほど。

楽しいと元気になる、当たり前のことだけど、大切なことだなぁと改めて認識いたしました。

これからもたくさん楽しめるといいな。