「 2013年04月03日 」一覧


末娘の逃亡

単純な反復練習が大嫌いなナマイキな末娘は、我が家では3年生までは通うことにしている公文式教室を早々とやめ、小学校2年生から週に一日サピックスに通い始めた。
サピックスは中学受験塾として超有名な所だが、低学年の小学生にとっては、知的好奇心が満たされる誠に楽しい塾であり、受験の受の字も無いのである(囲い込みだけはしっかりされている感じはあったが)。
しかし天国なのは3年生まで。4年生に上がると授業は週に2日となりコマ数も増えテストも増える。5年生で週に3日、夜8時までの授業。月に一回のテストでクラスが頻繁に上下動する。さらに6年生ともなると、土曜を含めて週に4回も通い、平日は夜9時までの授業となるのであった。
「夜9時まで子どもを拘束するような塾に行かないと中学受験はできないのか、そんなの馬鹿げている。子どもは9時に寝るものだ。」
という家人の持論により、サピックスを退塾した末娘。親子して中学受験をうっすら考えていたので、転塾先として考えたのは四谷大塚であった。
もちろん四谷大塚だって、通塾生は週に3日、夜9時過ぎまで授業を受けて、土曜日はその復習テストと解説授業というサイクルでまわっているが、四谷大塚の良いところは、授業は受けないでテストとその解説授業だけ受けるテスト会員という仕組みを残している点である。(テスト生の需要は根強いものがあると四谷大塚のスタッフの方も仰っていた。)
塾に行かない分、テキストに従って自分で毎週の範囲を勉強せねばならないものの、夜遅くまで家の外で拘束される生活はしなくてよくなる。しかもこの時代、ネットで映像授業だって見せてもらえるのだ。
さて。前置きが長くなったが、末娘は無事に入塾テストに合格(笑)して、この2月から週に一回四谷大塚に通い始めた。そして春休みの間は、昼間の時間帯に春期講習があったので申し込み、久しぶりのスクーリングに通うことにしたのだがしかし。
もともとバリバリの受験生ではないし、何しろ怠け者だ。先週水曜からスタートして4日間通ったところで、日曜の休みをはさんで月曜日、体がだるいから行きたくないと言い出した。月曜の朝は大人だって会社に行きたくない。ただのさぼりであることを見抜いた家人は厳しく末娘に対応し、強制的に送り出した。
そして翌日の火曜日。雨だ。雨が降るとやっぱり行きたくない。体調が悪い。熱が37度2分もある(ヤツは体温計の温度を上げるのが上手だ)。そう言ってまたもやゴネ始める。しかしやっぱり家人はそれを許さない。
本当は朝10時過ぎには家を出ていなければいけないところ、11時近くなって末娘から会社にいる私のところにメールが入った。
「逝ってきます。」
なんだか嫌な予感・・・。
午後2時14分。家人からメールで、「四谷大塚から電話があり、末娘が来ていないそうです。四谷大塚のかばんがうちの自転車置き場に置いてありました。(ということはお弁当と水筒だけ持っていったようです。)中娘によれば携帯電話は家に置いていっているそうです。」と連絡が。
やっぱり。
末娘逃亡。
お弁当と水筒を持っていくあたり、ちゃっかりしていやがるわけだが、いったいどこへ消えたのか。
夕方になり、家人が捜索に出る。彼女の行きそうな所を雨の中歩いて探す。駅、駅の待合室(以前そこで寝てたことがある)、駅近くの本屋(大型店で立ち読み自由)、図書館(彼女は図書館好きだし、なにより屋根がありご飯を食べる場所もある)・・・しかし見つからない。
家出常習者(笑)の中娘にアドバイスを求め、「ブックオフ」(中娘が以前家出したときの行き先)に行っているのでは?と言われた家人、一駅分歩いてブックオフへ。
中娘の予測は大当たりで、隣駅前のブックオフで無事捕獲。帰宅は午後7時近くになっていた。
結局わかりやすいヤツで助かった。これがもっと悪賢ければ電車に乗ってどこかへ行っていたかも知れない。
さて、昨晩、末娘が私からこってり絞られたのは言うまでもないが、申し訳なかったのは四谷大塚の先生方まで巻き込んでしまったことだ。夜8時近くになって塾から電話があり、先生方も塾周辺や駅周辺の子供が行きそうな所をさがしてくださったと聞いて、本当に申し訳なく、末娘の無事が分かった時点でまずは塾に報告すべきであった。
今日は菓子折を持って家人が末娘について四谷大塚に行き、昨日のお詫びとお礼を言い、事情を話してきてくれた。
中娘の高校受験の様子を見て、末娘が現在行っている中学受験の勉強は中学に行ってから役に立つ、ひいては、高校受験にも役に立つと思っていたが、本人がやる気がないのなら、お金を掛けて勉強させる必要は無い。決めるのは本人だ。小学校6年生でまだ幼いとはいえ、自分で決めなければやっぱり意味がない。
春季講習はお金を払い込んでしまっている上に、どうせ今日を含めてあと2日なのだから行け!と言って行かせているが、テストコースにこのまま在籍して勉強し続けるかどうかは、本人にきちんと考えて決めさせようと思う。