「 おけいこ日記 」一覧

11月1回目のお稽古:口切りの儀

先週土曜日の記録。
炉開き後のお稽古で久しぶりに朝礼があった。そのあと、n先生による口切りの儀をみせていただいた。
道具も初めて目にする物ばかり。茶上戸に、壺の封や、封を切る小刀、封をとめる糊とへら、取り出したお茶を収める小さめの器。物珍しいことばかりだった。

この日は男性3人の見学者があり、私がお運びのお役目をいただき、しばらく小間につめていた。

その後、濃茶付花月。


11月の日曜稽古:炉初炭手前、濃茶平手前、薄茶平手前、炉後炭手前

11月13日日曜日の記録。
お稽古場に到着すると、広間(Aルーム)にも6畳間(Bルーム)にも、炉を切った点前座卓(どうやら手作り品らしい)が据えてあった。日曜クラスは正座ができない生徒さんは皆無。Uさんの方針もあって点前座卓なんてとんでもない!ということで、まず座卓を撤去するところから準備が始まった。

数ヶ月前までUさんの助手としてK先輩が来て下さっていたのだが、大先生がKさんは自分の社中の人間で、Uさん社中ではないとおっしゃって、以後日曜クラスは出入り禁止となってしまった。Uさんが日曜クラスを任されるようになったとき、最初にKさんを助手として使わせて欲しいと大先生にお願いし、了解をとって今まで10年以上日曜クラスのお稽古を続けてきたのに、なぜ今頃になって大先生はそんなことをおっしゃるのか。U社中なんてものはなくて、大先生社中の日曜クラスとして代稽古を務めてきたのに、とUさんもKさんも、そして日曜クラスに代稽古として参加くださってるSさんも、みな首をかしげたのだがしかし。大先生のおっしゃることは絶対、な社中。泣く泣くKさんは日曜にはいらっしゃらなくなった。

Kさんの穴をうめるのはとても大変だ。Uさんは容赦なく(笑)私に、新人さんや日曜クラスの初心者さんたちの采配を振るうように厳命する。あなたが指示しないとみんな路頭に迷っちゃうんだからね!自分でやらないで、人に教えて人にやらせるのっ!
とはいえ、私も体系的に分かっているわけではないので、おたおたしてしまう。この日は日曜クラスのお弟子さんと、土曜日クラスのKGさんが午前に参加だったので、その二人に炭手前の準備や、釜の準備などおしえ、準備していただいた。
水屋の仕事全般について、もう一度頭を整理せねば。(人に動いてもらう前提で違う視点から・・・)

お稽古は、炉の初炭手前から。大先生の社中に入れていただいてから、炉の季節も6回目を迎え、だいぶ体の方が動きを覚えているような錯覚(?)に陥るが、細かいところはまだ不完全。でも炭手前にもだいぶ慣れてきたように思う。

KGさんの薄茶点前やOさんの濃茶付花月仕舞い花のお稽古を拝見しつつ、お客様役などして、その後濃茶点前のお稽古をさせていただいた。この日は日曜の炉開きだが、お稽古の時間がもったいないので特段の儀式はせず、そのかわり、Uさんが今年も粟ぜんざいをお持ちくださった。大変おいしく頂戴いたしました(*^_^*)。

午後は後炭手前から。午後のお弟子さんにお茶をさしあげるので、後炭に続いて薄茶平手前もさせていただく。Uさんに、minahoさん、お点前きれいねぇ、と褒めていただいて、嬉しかった(^^)v


炉開き2016

今日は月曜クラス、木曜クラス、土曜クラス合同で炉開き@大先生の御本宅。集合は7時45分!スタートは8時半!
今年の炉開きは月曜クラスのKZさんと土曜日A班が水屋を務めた。私にとっては、お茶会以外での水屋は初めてのことだった。

まず畳拭き、障子の桟を拭いて、一息ついたら、炉中を整えるようにK先生から指示された。イベント時に炉中を任されるのも初めて。湿し灰まで撒いたところでU先輩にバトンタッチ。点前座は、塩月弥栄子さん考案の、立礼棚にしては低い、逆L字型になっている台(表は畳になっている)に、炉が切ってある。点前座卓というものだそうだ。亭主はスツールの様な小さな椅子に座ってお点前をする。

水屋方はお菓子を菓子器に盛り、小間席に運ぶ。弟子達はそこでお菓子をいただき、順に席入りする。席は8畳間と6畳間をぶちぬいた広いお席。そこに大先生をお入れして29名がぐるりと並んで座るのだ。椅子席の人も3分の1ほど。

今日のお点前はK先生、半東はH先生。
最初に全員席に入り、まず利休さんにお茶を差し上げた後、一礼、合掌。濃茶一碗めが練られ、最初に大先生のところに運ばれる。2碗目が正客の元へ。1碗目に大先生が口をつけたところで、水屋の私たちは点て出しの仕事があるので、STさんが水屋に下がって1碗濃茶を練って再度席に戻り、水屋方4人(土曜日A班は5人だが、2人がお休みだったので3+1で4名)でお濃茶をいただき、頂いた順にそっと退席し水屋へ。大急ぎで3碗濃茶を練り、席に運ぶ。

濃茶が終わると、二部屋に別れて、回り点て。私は6畳の方でn先生ご指導の下お稽古をする。お菓子は末富のうすべに。回り点てが終わらないうちに、大先生が男性のお弟子さんは忙しくて時間がないだろうから、早くお弁当を食べてお帰りなさい、と仰り出すが、実はまだ10時で、お弁当到着の11時までに1時間もある。一度はまだお弁当が来ていないということで、大先生も諦められたのだが、5分ほどしたら、また同じことを仰って、結局男性のお弟子さん3名は小間に移動することになった。回り点ての途中で!

小間に移動したあとも、大先生は気にされて、ちゃんとお弁当を食べているか周りの代稽古の先生に尋ねられ、お弁当が到着していないことを再度知らされる。すると、今度は、時間が勿体ないから台天目のお稽古をみてあげなさい!とn先生のご指示。私たちの回り点てを指導していたn先生は途中で小間に行かれてしまった・・・。
あとをKZさんと木曜クラスのリーダーMさんが引き継いでくださり、無事に回り点てを終えることができた(T_T)。

大先生が男性のお弟子さんにとても気を遣われるのはいつものことだけれど、それにしても、途中で男性2名が席を立ったり、指導していたn先生が席を立ったりと、何とも落ち着かないお稽古だった。

お昼は京樽のちらし寿司が配られ、みなでお弁当をいただき、朝の準備に参加した人以外はそこで解散となった。水屋方の私たちはお片付け、お掃除などして、12時にすべて終わった。大先生は代稽古の先生方と話し込まれていたので、私たち土曜日クラスの若手(?)は先においとまする。


10月3回目のお稽古:風炉の納め

10月最後の土曜日(29日)の記録。
風炉の納めの日、ということで久しぶりにA班全員が一緒にお稽古できた。
炭付き花月と大津袋の濃茶付花月。
相変わらず立礼でのお稽古だけれど、大先生とA班のみなさんと一緒にお稽古出来て嬉しかった。

濃茶付の途中で、小間に移動して唐物のお稽古の準備を命じられ、私は途中で抜けた。U先輩にみていただいて唐物のお稽古。

次回のお稽古は炉開き。大先生御本宅で全クラス合同だそうだ。そして着物ではなくお洋服で、とのこと。
立礼式でお洋服の炉開きだそうだ。お稽古場も炉は閉じたまま、置き炉とテーブルでのお稽古になりそうだ


2016秋の懇親茶会

10月23日日曜日、大先生御本宅で、秋の懇親茶会が催された。土曜日クラスは、広間の薄茶席が担当だった。お掛け物は、鵬雲斎大宗匠が米寿の年に書かれた「殿閣微涼」。
大宗匠が米寿の記念に、ご自分が好きな弟子10人を選んで、それぞれの希望の言葉で掛け軸を書いてプレゼントするとおっしゃった。その高弟の中のお一人が大先生。大先生が選んだ言葉が「殿閣微涼生」だったのだ。
鵬雲斎の力強い文字で大変立派なお掛け物だった。
広間に対して濃茶席の小間には鵬雲斎のお父上、淡々斎ご染筆の「秋随一葉来」。こちらも大変力強い書だが、淡々斎らしい繊細な雰囲気も併せ持つすてきなお軸だった。

今回お茶券を買った人数は100人を切ったようだ。毎回100人以上のお客様がいらしていたお茶会も年々お客様の数が減っている。お弟子さんの方も高齢化していて、徐々に体調を崩されてお休みされる方、おやめになる方も増えている。大先生が御年89歳でいらっしゃるので、それは致し方ないことではあるが、目の回るような忙しさだったお茶会とは違って、お席回りも余裕でできるお茶会で、うれしいようなさみしいような。

そして今回も大先生のお嬢様(大先生社中の後継者)が政治家のお友達をお連れになった。本来政治家は偉くも何ともないはずなのだが、大先生の社中では、お金を出してお茶券を買い茶会に来てくれている一般客よりも政治家を優遇し、最上のもてなしをしなければいけない。

利休さんの時代、にじり口をくぐる前に腰の大小を刀掛けにあずけ、一座建立、茶席ではみな平等を実現していたはずなのに。
この点だけは毎回残念に思う。

お掛け物以外の薄茶席のお道具メモ

花入れ 鵬雲斎大宗匠在判箱 竹一重切 銘 泉 正玄造
香合  銀杏 鵬雲斎大宗匠在判 利斎造
風炉先 淡々斎在判
風炉釜 切掛風炉 丸釜添
長板  真塗
水指  和蘭陀 細水指
薄器  秋草扇面平棗  一光造
   (点前には、独楽中次 池田厳造)
茶杓  大先生作 ご主人様銘名 茶の心
   (点前には、輪島塗)
茶碗  金襴手祥瑞 旅
    替 犬山焼 仁清写 武蔵野
蓋置  竹 妙喜庵
建水  曲 蔦絵
菓子器 デルフト 鉢
莨盆  木地四方 香狭間透
火入れ 赤楽


10月2回目のお稽古と日曜稽古

先週土曜日のお稽古は、お茶会のお稽古(長板一つ置き、薄茶点前)と大津袋のお稽古だったのだが、A’スペースに長板を置いてお薄のお稽古、終わった人から順番に小間に移動して大津袋、と言われて薄茶が終わった後、小間に移動してNgさん指導でSG先輩の大津袋のお稽古を拝見していたら、広間の方から大先生が、小間を使うのならNgさんはまず私に挨拶しないとダメでしょう!とお怒りになり始めた。大慌てで広間に挨拶に行くNgさん。小間で大津袋のお稽古させていただいています、ありがとうございます、と挨拶をしたら、今度は、大先生、なぜ小間を使っているのか、小間は利休さんのあの有名な茶室又隠席を模して作った大変大切な場所で普段の稽古などに使うとはなんたることか、とさらにお怒りに。。。

という具合で、大先生は今ご自分がおっしゃったことをお忘れになってしまって、話がどんどん変わっていってしまい、周りはそれに振り回されて大騒ぎ、というお稽古になってしまった。

大先生に何か言われるたびに、今までと違うことを言われるので、言われた方は一瞬怪訝そうな顔をしてしまうのだろう。大先生は、今日のみんなは変よ!!とさらにお怒りに。

変なのは大先生の方なのに、言えない(T_T)、とK先輩が泣きそうになっていた。

小間でお稽古していたのをとにかく取りやめ、すぐに道具を片付けた。結局私は大津袋のお稽古はできず、U先輩の茶通箱のお点前を見学。お茶を二服いただいて午前中は終わった。

午後は、灰型の勉強を30分ほどしてから、炉の季節に備えて湿し灰づくりをした。灰方はだいぶ慣れてきた。もう少し、がんばればもっとうまくいくような気がするが、その頃には風炉の季節は終わるのだ。そして来期またゼロスタート・・・orz

翌日曜日は、末娘の用事があったので、11時までしかいられず、長板中置きの初炭点前を代稽古のSさんに見ていただいたあとは、男性弟子のKさんがいらしたので、Kさん優先。私はお客様をつとめてお菓子とお濃茶を2服いただいたあと、退席した。

夕方用事を済ませてもう一度稽古場に戻り、お片付けを少しだけ手伝って帰宅。


10月1回目のお稽古:長板一つ置き薄茶点前

今月下旬にある社中懇親茶会に向けてのお稽古。
長板一つ置きの薄茶点前。細水指をつかって、蓋置は在判の蓋置の場合の扱いなど。

濃茶席の担当の人のお客様役を2回やったので、今日は薄茶2回、濃茶2回いただいた。おなかいっぱい。