2016秋の懇親茶会

10月23日日曜日、大先生御本宅で、秋の懇親茶会が催された。土曜日クラスは、広間の薄茶席が担当だった。お掛け物は、鵬雲斎大宗匠が米寿の年に書かれた「殿閣微涼」。
大宗匠が米寿の記念に、ご自分が好きな弟子10人を選んで、それぞれの希望の言葉で掛け軸を書いてプレゼントするとおっしゃった。その高弟の中のお一人が大先生。大先生が選んだ言葉が「殿閣微涼生」だったのだ。
鵬雲斎の力強い文字で大変立派なお掛け物だった。
広間に対して濃茶席の小間には鵬雲斎のお父上、淡々斎ご染筆の「秋随一葉来」。こちらも大変力強い書だが、淡々斎らしい繊細な雰囲気も併せ持つすてきなお軸だった。

今回お茶券を買った人数は100人を切ったようだ。毎回100人以上のお客様がいらしていたお茶会も年々お客様の数が減っている。お弟子さんの方も高齢化していて、徐々に体調を崩されてお休みされる方、おやめになる方も増えている。大先生が御年89歳でいらっしゃるので、それは致し方ないことではあるが、目の回るような忙しさだったお茶会とは違って、お席回りも余裕でできるお茶会で、うれしいようなさみしいような。

そして今回も大先生のお嬢様(大先生社中の後継者)が政治家のお友達をお連れになった。本来政治家は偉くも何ともないはずなのだが、大先生の社中では、お金を出してお茶券を買い茶会に来てくれている一般客よりも政治家を優遇し、最上のもてなしをしなければいけない。

利休さんの時代、にじり口をくぐる前に腰の大小を刀掛けにあずけ、一座建立、茶席ではみな平等を実現していたはずなのに。
この点だけは毎回残念に思う。

お掛け物以外の薄茶席のお道具メモ

花入れ 鵬雲斎大宗匠在判箱 竹一重切 銘 泉 正玄造
香合  銀杏 鵬雲斎大宗匠在判 利斎造
風炉先 淡々斎在判
風炉釜 切掛風炉 丸釜添
長板  真塗
水指  和蘭陀 細水指
薄器  秋草扇面平棗  一光造
   (点前には、独楽中次 池田厳造)
茶杓  大先生作 ご主人様銘名 茶の心
   (点前には、輪島塗)
茶碗  金襴手祥瑞 旅
    替 犬山焼 仁清写 武蔵野
蓋置  竹 妙喜庵
建水  曲 蔦絵
菓子器 デルフト 鉢
莨盆  木地四方 香狭間透
火入れ 赤楽