炉開き2017

今年もこの季節が巡ってきた。大先生ご自宅にて、炉開き。月曜クラス、木曜クラス、土曜クラス合同で行われた。
集合は8時で、土曜日クラスは今年は外回りのお支度を任された。私は露地の準備については知識ゼロだったので、一応下調べの意味で、一冊簡単な本を買って読んでいったが、そこまで本式ではなかったので少しほっとしたー。

外用のほうきとちりとりが一組しかなかったので(家から持っていけば良かったーー反省)皆で順番に使って、外、中、玄関、庭と掃き清め、玄関は水で三和土を洗う。そのあとぞうきんで水気を拭き取る。ある程度きれいになったところで、じょうろを使って水をまく。本当なら桶に水を張って柄杓で撒くのだろうが、今時はじょうろで撒くのだった。
蹲の掃除も、先輩が粗塩と束子で洗うのを拝見させていただく。最後に水をなみなみと張って、柄杓を横向きにして斜めに渡らせる。気持ち良くきれいになったところで、準備完了。

お席入りは9時。小間で猪子餅をいただき、広間へ移動する。席はあらかじめ大先生が代稽古のSさんと相談して決めたそうで、私は言われるままに四客目に座った。なんだかずいぶん上座に近い席で落ち着かなかったが仕方ない。
点前座はお茶会のとき同様点前座卓が据えられており、正座ができない年配のお弟子さんたちもお稽古が出来るようになっていた。

濃茶の点前はn先生。まず利休さんにお献茶、合掌。お濃茶一碗めは大先生のところに運ばれ、私たちは二碗めにn先生が練って下さったお濃茶をいただいた。濃茶が終わると、二手に分かれて各服点て。札を使わない員茶之式のようなものだ。広間は幹部の先生、先輩達で大先生ご指導。私たち下々の者+α(一部広間でも良さそうな幹部の方が含まれていた)は六畳でn先生ご指導だ。六畳は点前座卓ではなく、畳でのお稽古。
用意されていたお茶碗が、深めの馬盥のような、でも馬盥にしては深く、形もゆがんだ長方形のようなとても変わったお茶碗で、点てにくい上に、炉の電熱にスイッチが入っていなくてお湯がとてもぬるく、なかなかうまくお茶がたたず、みなさんかなり苦労していた。筒茶碗のように少し斜めに倒して点てて良いとn先生に教わり、私の番が回ってくる頃には少しはお湯の温度も上がっていたので、なんとか薄茶らしく出来たかな。どんなお茶碗が来ても点てられるよう臨機応変にしなければいけないとn先生。お茶碗の形によっては、少しくらい傾けたり向きを変えたりしても良いのだそうだ。お菓子は山形のまゆはきでした。美味しかった!

お昼は、全員で、京樽のお弁当をいただいて終了は12時前だった(@@)。お片付けしても12時半くらいには解散だった。
なんと巻きのはいった炉開きであったことよ・・・。

午後は、友人が所属する光が丘管弦楽団のコンサートへ行く予定だったが、一度帰宅してから改めて出かけられるほど余裕だった。