秋の懇親茶会

大先生ご自宅にて秋の懇親茶会が開催された。あいにくの雨だったが、雨もまたしっとりしてよいものだった。

とりあえず、今日の薄茶席のお花だけアップ。詳細はまた書き足します。

10月20日追記。

薄茶席のお道具は以下の通り。
床  落花開戸入 淡々斎御染筆
花入 萩 耳付
花  錦木、桜蓼、野紺菊、紅白の秋海棠
香合 乾漆 茄子
風炉・釜 切合
大板 掻合
水指 信楽細水指 立花大亀老師箱 杉本貞光造
薄器 紅葉絵中棗 点前:籠目中次
茶杓 大先生作 ご主人命銘「茶の心」
茶碗 金襴手祥瑞 銘「旅」 竹泉造
 替 筆洗 (点前)青磁天目形 
 替 今戸焼
 替 染付 波
蓋置 竹 妙喜庵
建水 曲 蔦蒔絵
菓子器  手付籠 信楽皿付
莨盆 十二支 丸盆
火入 織部

広間にはお点前座卓が据えられ、その上に大板中置き。座卓の奥行きに比べて大板が大きいので、茶碗と中次を縦一列に並べるのが困難だったので、やや右膝寄りに中次を置いて乗り切った。
臨機応変の働き、といえば聞こえは良いが、基本を逸脱してることには変わりなく、居心地が悪かった。でも美しく自然に見えれば問題ないのだ、と先輩方に言われ、自分にもそう言い聞かせる。薄茶席のメンバーは若手が中心で全員正座ができる人ばかりだったので、準備のとき、K先生が大先生に座卓を撤去しましょうと進言してくださったのだそうだが、大先生はこのままで良いの!と仰ったのでそのままになってしまった、と伺った。
畳でお点前したかった。
でもそんなこと言えないから、大先生へのお礼状には、臨機応変を学ぶ良い機会をいただきありがとうございました、と書いた。

本音(自分の正直な気持ち)と建前(大先生へのお礼の言葉)が年々乖離していく。苦しいけどこれも修行なのかな。今回の建前「臨機応変を学ぶ良い機会でありがたかった」というのウソではないのだし。

珍しく一日雨のお茶会だった。
雨に濡れたお庭の緑が美しく、楓の一部分が赤くなっているのが秋を告げていてきれいだった。(写真ではわかりづらいけれど)