すっかり日が経ってしまったが、1月10日日曜日は、今年の最初の日曜稽古日だった。U先輩亭主、K先輩半東で、お茶事形式の初釜が催された。
U先輩のご主人が、床の間の飾りをしてくださり、柳こそなかったけれど、桑子卓に小ぶりの花入れ、一輪の椿。もともと桑子卓は香炉をおいて花を飾る道具だったとのこと、それをお点前にも使うようになったのだそうだ。それで、中段にお花。堆黒のお香合が下の段に飾られていた。
いつもの風炉先を取り去って、法隆寺の古材を使ったという結界がおかれ、そこに破魔矢と猿の絵が描かれた絵馬をあしらっていてそれも素敵だった。
お点心形式だが、心のこもった10種盛りのお祝い膳に、白みそのお雑煮。燗鍋でお酒もふるまわれた。
お食事の後のお菓子はもちろん花びら餅。亀谷万年堂(吉祥寺)の特注花びら餅。お濃茶は金銀の嶋台茶碗で。そのまま続きお薄になり、こんどは毎年恒例だそうだが、加賀のお菓子で、フォーチュンクッキーならぬ、辻占干菓子も回ってきて、楽しいひと時を過ごした。
大先生のお教室では、大先生の御年齢が高くなり、お茶事のお稽古はほとんどされなくなった。なので、U先輩は、年に一度のこの初釜で亭主をすることによって、自分がお茶事の勉強をしているのだ、とおっしゃる。が、それにしても、準備から何から本当に大変だっただろうと思う。今年のお扇子もいただき、恐縮するばかりだった。
お礼状、しっかり書きました。もちろん名半東のK先輩にも。
大先生の稽古場は道場だから、弟子が先生にもてなされる、というような場面は皆無だ。その点、日曜クラスは、U先輩が弟子の私たちをもてなしてくださるし、ふだんから温かな雰囲気につつまれている。
どちらがいいとか悪いとかそういうことは言えないが、少なくとも、私はその両方の場でお稽古をさせていただいているので、まずはこの上ない幸せと思って、今年もお稽古精進していこうと思った。