今年の初稽古はお茶会のお稽古と言われていたのだが、万が一(?)のことを考えて、色無地や一つ紋付の着物で来られた方もいた。私はふだんはポリエステルの着物だけれど、今日はやわらかものの小紋にした。
年の初めなので、今日の練香は彩雲をチョイス。炭手前もしないというので、炉中を整え下火を入れた後、胴炭に始まって点炭まですべてお炭を入れて釜をかけた。
大先生は昨年同様、約束の時間10時より30分早くお出ましになった。
しかし今朝はお月謝や年始御挨拶の集金(これはK先輩のお仕事。K先輩が小袖机に月謝袋を置いて待っているところにみんなが順番に扇子を持って伺い、お月謝を渡して御挨拶する。本来なら、今月もよろしくお願いしますと直接大先生に御挨拶してお渡しするところを、K先輩が大先生の名代で、弟子のみなさんから挨拶を受け、月謝やその他御挨拶を受け取るのだ。これも一種の儀式だ。)があり、てんやわんやしているところ、なかなか朝礼に全員が揃わない。
全員が揃うのを待つ間に、K先生に紹鴎棚の薄茶点前をするように大先生がご指示。私は先にお月謝を済ませていたので、K先生の模範演技をじっくり拝見することができた(^o^)
10時近くなって、やっと全員が揃い、年始の朝礼。道歌は「この道に入らんと思う心こそ我身ながらの師匠なりけれ」、「ことば」(※)の唱和に続いて、大先生のお話は、お正月に新聞に載っていたという篠田桃紅さんの言葉の紹介。わざわざ懐紙に書き写してこられていてそれを読み上げて下さった。
うろ覚えだけれど、確かこんな言葉だった。
「一人の時間は孤独でもわびしいことでもありません」
「人に対して、過剰な期待も憎しみも愛情も持ちません」
「自分の心が一番尊いと信じて、自分一人の生き方をしましょう」
いつも大先生が仰っているのは、結局は人は一人で生まれてきて一人で死んでいく、大切なのは自分、自分を育てるのは自分、だれのせいでもない、全部自分のせい、ということだ。このいつもの大先生の言葉と、篠田桃紅さんの言葉は相通じるものがある。自分を卑下しちゃ駄目、私は自分の心は尊いと思っているわよ!と大先生。
さすがだ!
それから三儀の礼が大切、といういつものお話し。ウチの人たちは礼が足りないのよ、とちょっとお説教も(^_^;
お稽古はお茶会の形式で、私は最初はお客様の役。お正月らしく花びら餅をいただき、先輩方が点て出しを運んで下さって薄茶を一服いただいた。その後、お運びのお役、半東のお役、と続けてお稽古したのだが、畳のヘリを踏まない!と大先生に厳しく注意されました。
お茶を運ぶとき、畳のヘリを右で越すとか左で越す、とか、お客様の真ん前に座ろうか、少し斜め横から座ろうか、とかごちゃごちゃ考えているうちに、足がもごもごしてしまって、かかとがヘリにかかっていたのをめざとく見つけられてしまったというわけだ。
そういう基本中の基本を指摘していただいて、恥ずかしかったけれど、私的には本当にいい初稽古になったと思う。先輩方の様にはまだまだスムーズに動けない。練習しないとだめだ。
お稽古は午前中で終わり。大先生とU先輩は御用があってお昼を召し上がらずにお出かけになったので、残った9人でお昼ごはんをいただき、お片付けをして帰宅。
今年からお月謝が2千円上がって8千円になっていた。今までずっと据え置きだったからなー。日曜稽古の2千円と合わせるとお月謝は1万円。頑張って今年も働こう。
※「ことば」とは
鵬雲斎大宗匠が第15代を継承したときに制定した教え。青年部はじめ裏千家のイベントではほとんど必ず唱和される。合掌して唱和する。
ことば
私達は茶道の真の相(すがた)を学び それを実践にうつして たえず己れの心をかえりみて 一?を手にしては 多くの恩愛に感謝を捧げ お互いに 人々によって生かされていることを知る 茶道のよさを みんなに伝えるよう 努力しましょう
一、 他人をあなどるることなく いつも思いやりが先にたつように
一、 家元は親 同門は兄弟で 共に一体であるから 誰にあっても 合掌する心を忘れぬように
一、 道を修め なお 励みつつも 初心を忘れぬように
一、 豊かな心で 人々に交わり 世の中が 明るく暮らせるように