絽の色無地

6月最後の日曜日にお茶会のお手伝いをすることになり、絽の色無地が必要になった。20代のころに作った正絹の一つ紋(やや明るめの紺色)が一枚あるが、このあいだ着てみたら我ながら似合わなくて、子供たちからはなぜその色にしたかなー、などと非難(?)される始末。紺色なのだから、本来体が締まって見える色のはずなのに、すごく太って見える。なぜー??
一つ紋の色無地とはいえ、水屋の手伝いだし、梅雨の季節雨が降っても不安がないきものの方が良い。
ということで、思い切って東レシルックの色無地を作ることにした。
折から京都きもの市場が15周年を記念して新宿京王プラザで展示会をするというお知らせをもらっていたので、これ幸いと予約をし、東レシルックの絽の色無地で見たい色番号も伝えておいたところ、希望通りの生地を揃えて待っていてくれた。
先週土曜日お茶の稽古を終えて新宿へ。
私が見てみたいと希望した色は
灰桜色
空色鼠
利休白茶
白緑
薄青磁鼠
薄深川鼠
鴇浅葱色
だった。ピンク系にするかグリーン系にするかブルー系にするか、この3つで迷うわけだけれど、自分の中ではややブルー系、というか、水色系が優勢ななか、せっかく実物を見に行くのだから実際に当ててみて顔映りを見て決めよう、と思っていた。当ててみたら、意外とピンクが欲しくなるかも知れないし。
果たして最後に残った色は
薄深川鼠VS鴇浅葱色
{img:hukagawanezumi529048.jpg} VS. {img:tokiasagi586111.jpg}
担当してくださった方が他のお客さん対応をしている間に、年配の女性スタッフが私に半襟をつけて、左に深川鼠、右に鴇浅葱をきもののように形作ってはおらせてくれて色比べ。担当の方も戻ってきてみんなの意見が一致したところで、深川鼠に決定した!
堤商店に勤めていたころ、あるカラーコーディネーターさん(もう引退されてしまったかなぁ)が自宅で開いている講座に参加したことがある。次々と様々な色合いの生地を体に当てていって、顔映りの悪い色はどんどんよけて行く。顔に合うとされた色(もちろん複数)からあなたはウィンターね、とか、オータムね、と診断を受けるのだ。
私は予想通りオータムで、イチョウ並木が良く似合う人という診断だった。きれいな黄色じゃなくて、ちょっと汚い黄色、きれいなブルーじゃなくて、ちょっと緑が入ったり、グレーが入ったブルー、つまりターコイズブルー系、鮮やかな緑じゃなくて黒の入ったモスグリーン系なら大丈夫なのだ。
今回の薄深川鼠は、薄いターコイズブルーにグレーがちょっと入ったような微妙な色合い。抜き紋で一つ紋を付けてもらうので、かなりフォーマルな着物になる予定(^O^)
展示会場にはたくさんの素晴らしい着物、帯、襦袢などなどで一杯。担当の方が何かご覧になりたいものはありますか?とおっしゃるので、最後に沖縄の壁上布に触らせてもらった!証紙もちゃんとついた琉球壁上布。しゃりっとしていて、すごく素敵だった。
いつの日かこんな夏の着物を爽やかに着こなせるようになりたいわぁ(夢)