「 おけいこ日記 」一覧

2月1回目のお稽古:茶カブキ、台天目

昨日の記録。

今まで2回キャンセルになっていた茶カブキが、ようやっと実現。点茶U先輩、執筆n先生、正客SGさん、次客Kさん、三客STさん、詰めが私という陣容。広間をぐるりと囲んで茶カブキメンバー以外のお弟子さんたち、代稽古の先生たちがすわって観戦、もとい、見学することになった。

大勢のギャラリーの見守る中、まずは試し茶。一服めは総礼あり。茶碗は正客と詰めが出会いで返す。取り込み総礼もあり。二服めは、次礼のみで末客が茶碗を返す。本茶一服めは総礼あり、詰めと正客の出会いで茶碗を戻す。取り込み総礼もある。
名乗り紙と大折据が回ってきて、一服目が竹田なのか上林なのか、はたまた客なのか、一の大折据の中にこれと思う茶舗の書いた名乗り紙を入れる。詰めの私は茶碗を返すと名乗り紙を大折据に入れ、正面を正し、執筆のところに持っていく。
二服目が回ってきて二の大折据も回される。しかし一服めと二服めが決まれば自ずと三服めは明らかなので二の大折据に続いて三の大折据もついてくる。二服目のお茶碗は詰めがひとりで返し、自席の戻ると二の大折据と三の大折据が待っている。手早く両方に名乗り紙をそれぞれ入れて、名乗り紙をはさんでいた帛紗を懐中、三の上に二を重ね、執筆のところに持っていく。お詰め大忙し。(正しくは、二の大折据に名乗り紙を入れたら、下座に仮置き。三の大折据に名乗り紙を入れたら、下座の二の大折据を三の大折据に重ね、正面を正して、二と三を一緒に持って執筆の所に運ぶ。執筆の文台の右側に(執筆の人から見ると左側)に座り、右側に大折据を置く。)
正客が、三服目は白湯を所望すると、三服目はお湯が回ってくる。4服も濃茶を飲んだ後のお湯のおいしいこと。最後は詰めと正客の出会いで茶碗を返し、取り込み総礼。

大先生はお稽古なので、3服とも同じお抹茶を使っていると思っていらっしゃるが、実は違う。U先輩がわざわざ三種お抹茶を持ってきて下さったので、お稽古とはいえ、全部違うお抹茶だったのだ。
そして結果は、見事正解!全部当たったと分かったときはちょっと嬉しかった。

とはいえ、茶カブキは、競争が目的ではない。

教科書によると、「干古干今裁断舌頭始可知真味 ーー 私たちは常に甘い、辛い、熱い、冷たいなどと舌先の味覚により判断していますが、これは仮の判断で、本当の味は舌頭を断ち切ったところにある、というものです。」と解説があった。もう一つの教科書には、「お茶の味に親しみ、味覚を研ぎ澄まして関心を持つ、ということに尽きるでしょう。」と書かれている。

古式に則って進められる茶カブキ之式。部屋に「竹田 上林 客」と胡粉で書かれた黒い板が掛けられるが、その掛け板は、大先生の先生が書いて下さったものだとか。抹茶を入れる小棗も、大先生の先生がくださったものだそうだ。棗の蓋に書かれた文字もその先生の手になるもの。
大先生の社中に入って確か二度目の茶カブキだったと思うが、大先生社中の歴史も感じられる一席だった。

茶カブキを終えた後は、私は小間でn先生ご指導の下、台天目のお稽古をさせていただいた。小間は炉が切ってあり、立礼席ではない!久しぶりにきちんとした畳のお稽古ができてとても有り難かった。
台天目の台を清めるとき、茶碗を火窓前に置いた後、台を左右と取ったら改めて自分の方に少し引き寄せ左手で下の枠をしっかり持ち直し、清める。
茶入は遠州家伝来瀬戸肩衝、茶杓は象牙の利休型。

お昼はU先輩がもってきてくださったお汁粉をいただいた。本当はお正月にしたかってけれど、諸般の事情で旧正月になったとおっしゃっていた。
お餅もはいってとても美味しかった。


1月の日曜稽古:唐物、台目席薄茶点前、更好棚濃茶点前

今日は末娘の入試初日。先月面談に行って確約をもらっていたS高校の試験日だった。朝早く出かける受験生の世話をするという名目で、午前中にお稽古はお休みをさせてもらった。

午後からお稽古場に行くと、29日日曜日に行われる外部教場花月発表会に向けた特訓(?)のため、ふだん午前で終わる日曜クラスのお弟子さんたちが全員午後まで残っていた。

広間では花月グループ。私は、6畳で代稽古のSさんご指導の下、日曜クラスの午後にお茶を飲みにいらっしゃるIさん(大先生に教授の許状を取り次いで頂くため、久しぶりにお稽古場に復帰された大先輩。でももうお点前はせず、お茶の飲むだけでお帰りになる)のために、濃茶、薄茶を差し上げる。
まず昨日のリベンジ、唐物。
曲水指の前に唐物茶入を荘るとき、畳1目ほど離して置き、仕覆を脱がせ清めた後は、畳3目に置き直す、と今日は習った。この曲水指と唐物茶入の距離が毎回はっきりせず、代稽古の先生によって言うことが違ったりして、いま一つ確信が持てないところだ。今日教わった場所で正しいと良いのだが。

唐物茶入が終わると、続いてすぐに、台目席の薄茶点前。このお点前も昨日お稽古したばかりなので、滞りなく終わった。
私が点てるお茶は若干量が多いらしい。自分がお茶が好きなのでつい沢山お茶を入れ多めにお湯を注いでしまう。次回注意しよう。

Iさんが帰られたのと入れ替わりで、やはり午後から遅刻してこられたK子さん登場。K子さんにも一服差し上げるので、またもや私がお稽古させて頂く。
U先輩が持ってきて下さった蓋置(馬齢蓋置とも、駅鈴蓋置とも言うらしい、丸い輪っかで鈴になっているかわいらしい蓋置)を使いたいがために、更好棚を出して濃茶点前をさせて頂く。蓋置は取り出すたびに、音が鳴り、楽しい。たまにはこういう趣向も良いと思った。(ちょっと調べてみると、この蓋置は決まった建水と一緒に使うものらしいが、今日のような使い方をしても良かったのだろうか。)

やっとお役御免となり、K子さんの台目席濃茶点前を拝見しつつ、濃茶を頂く。ほっと一息。
しかし、一息ついたと思ったら今度は、花月のお稽古が終わったU先輩や、U先輩をお迎え方々お越しになったU先輩のご主人にお茶を差し上げるため、またもや、台目席の薄茶点前をさせて頂く。

最後にK子さんが台目席の薄茶点前をされたので、お薄を頂いた。疲れた〜。
お稽古しつつ、お茶を差し上げる。今日はずっとそういう形のお稽古だった。

先週月曜に衝動買いした高橋敬典の万代屋釜をU先輩のご主人にみていただき、使い方手入れの仕方などご指導いただいた。この釜に合う風炉を見繕って頂くようお願いもした。嬉しいな。


1月3回目のお稽古:台目席薄茶点前、唐物

昨日の記録。
大先生からお話があり、もう90才にもなるので、たくさんの人を見ることはできない。今後は、毎回3人まで、お稽古をつけます。記録を取って順番に、漏れの無いようにしますからね、とのこと。沢山の人を見るとまず目がお疲れになってしまうのだそうだ。

昨日は大先生のところでは筒茶碗の薄茶点前のお稽古が行われたが、3人ではなく4人の先輩方がお稽古を見て頂いた。私はA’スペースで、n先生ご指導のもと、台目席の薄茶点前(2月の初茶会のお点前)のお稽古と、唐物茶入のお点前を見て頂いた。
唐物は久しぶりで、数カ所間違えてしまった。いつになったら完璧に覚えるんだろう・・・orz

11時に大先生は所用でお帰りになり、残った弟子達で食事をし、片付けをし、1時ごろにお稽古場を後にした。いつもに比べると随分早い終了だった。


1月2回目のお稽古:壺荘り付花月

先週土曜日の記録。(最近、即日記録がなかなかできないのは、やる気の問題か。)

普段は前日の金曜日に土曜のメニューに関する連絡が入るのだが、先週は火曜日の朝に「今週土曜日は茶カブキです」と予告され、その日の夕方にはお役も決められて(私はお詰め)、予習に力が入っていたのだが、木曜日になって中止の連絡。連絡をくださるU先輩も「ガックリ」と書くほど、みんながっかりしてしまった。茶カブキと言われてそのあと中止になったのは、これで二度目。がっかりも2倍になった感じ(T_T) 

大先生は、茶カブキの前にまず口切りをしないといけないから、まずは壺荘りからよ、と仰った。(11月に口切りの儀を見せて頂いたが・・・)亭主がn先生。壷荘りU先輩、初花SY先輩、二の花が私で、仕舞い花がK先輩。私は三の月を引いてK先輩が点てたお茶を頂いた。すごく美味しくて、やはり人によってお茶の味が違うことをまたもや実感した。

壷の紐結びを練習したあと、久しぶりに、大好きなK先生に、台目席の薄茶点前を見て頂いた。茶筅通しのとき、茶筅の先が下がっている、茶杓を持つ手が膝についていた(下がっている)、茶杓を清めるとき茶杓を持つ右手指の形、について、ご指導を頂いた。年を取るといろんなところが下がってくるのよ〜、とおどけて仰るのがまた素敵なK先生だった。


2017年1月初稽古:且座

初稽古は、朝礼から。昨日の連絡では、大先生のお具合があまり宜しくないので朝礼を終えたらすぐお帰りになるかもしれない、と言われていたが、実際はきちんと朝礼でお話をなさり、その後のお稽古、且座も最後まで見て下さった。お昼ご飯は召し上がらずにお帰りになったけれど。

且座は、正客(香)は、SGさん、次客(花)は、代稽古のTさん、三客(炭)はSTさん、半東はUさん。私は東のお役を頂いた。東はそれぞれの客に対して、お花をどうぞ、とか、お水をどうぞ、お香をどうぞ、お炭をどうぞなどと声をかけて、進行役を務める。そして、半東を含む4名のメンバーに濃茶を練って差し上げ、最後に半東から薄茶を点てて頂く、というものだ。
今日は、濃茶を最初に大先生がお召し上がりになるというので、とても緊張して練った。連客の先輩方からは美味しいと言って頂いたが、果たして大先生はどのように感じられたのだろうか。

以前、お稽古場は立礼席になる前にはしょっちゅうお稽古させていただいた且座だが、立礼席になってからは花月そのものをほとんどしなくなっていた。今日は立礼席になって初めて、そしてとても久しぶりに行われた。U先輩は立礼じゃやっぱりダメだね、と仰っていて、それは私も感じるけれども、それでも久しぶりに且座をお稽古して、花月は楽しいなぁ、と感じることができた。ちょっと嬉しい初稽古だった。


12月1回目のお稽古と日曜稽古

12月は一週目はお稽古に出席し、二週目は欠席した。一週目のお稽古は貴人濃茶点前とお茶会のお稽古だった。貴人点ては大先生の個人教授だったので、大変緊張した。左手の添え手の仕方と、左手親指を揃えること、この2点を注意され、今日の課題ね、と。お茶会のお稽古は台目席の薄茶点前。台目の場合、炉でも水指の蓋は三手。

約一週間空いたあと、昨日日曜日のお稽古は盛りだくさんの内容だった。

まず、日曜日の午前中、短時間しかいられない男性弟子のSさんにお濃茶を差し上げ方々、台目席濃茶点前をお稽古。Sさんのお時間があまりないということで、そのまま続き薄茶へ突入。
茶碗が返ると、手にとって膝前に置き総礼。その後、お湯を汲み、こすすぎ。茶碗を置いたところで、時間の都合でこのあとすぐ薄茶を差し上げる旨挨拶をすると、茶巾、茶筅を茶碗に入れ、茶碗を取って扱って右手に載せ、正面に回って建水を持って立ち、干菓子を出して、再度茶巾、茶筅を仕組んだ茶碗を右手に載せ、建水を持って入るところだが、この日は一部省略し、そのまま濃茶茶碗を使う。こすすぎ後、定座より少し向こうに茶碗を置くと、右手で台目棚に荘ってある薄器を取り、膝前に置く。帛紗を捌いて棗を清め、火窓前に棗を置く。湯を汲み茶筅通し、一度上げ。茶巾で茶碗を拭いたら、棗のお茶を入れる。棗は左手で火窓前、茶杓は茶入の上に置き、湯を汲み茶を点てる。本来続き薄茶は一服目を次客に勧め正客は茶入、仕覆の拝見を請う。この日はお客がSさんひとりだったので、Sさんはお茶を飲みつつ拝見を請い、私はそれを受けて右手で茶杓を取って水指の上に仮置きし、茶入を右手で取って膝前に置き、左手で棗を取って茶入のあった場所に置く。茶杓は棗の上に置く。茶入を持って客付に周り拝見に出す。居前に戻って仕覆をとり、客付に回って出す。正客は茶碗を戻して、代わりに拝見物を引いていく。私は茶碗を取り込み湯を汲み捨てるところで、お仕舞いくださいと声がかかるので、お仕舞いの挨拶をして、仕舞い付けに入る。水指の蓋をしたところで、今度は、茶杓、棗の拝見を、と請われる。通常なら棗、茶杓の順だが、続き薄茶の場合は、茶杓は茶入についているものなので、まず茶杓を取って先に出す。茶杓を出してから、居前に戻って茶碗を勝手付きに仮置きし、棗を取って拝見に出す。いつもと場所も順番も違うのでちょっと新鮮(?)。
拝見物を戻すときは、茶入、茶杓、仕覆、棗の順に並べる。持って帰るときは、まず仕覆を取って左手に乗せ、その上に茶入を載せる。茶入の肩のところに左手親指を添えて落ちないようにする。次に茶杓を右手で取って握りこみ、棗をその手で上から半月に持つ。茶道口では、膝の方から、茶入、茶杓、仕覆、棗の順に置き総礼。

Sさんが帰られた後は、K子さんの初炭手前と濃茶点前を拝見&お客様役のお勉強。その後、まだ時間があったので、盆点てのお稽古をさせていただいた。拝見に出すときに帛紗を持ったまま居前に戻るとか、帛紗を捌いて握りこんでから客付に回るとか、手順がまだしっかり頭に入っていない。

午後は、今月から日曜日だけ顔を出すことになった大先輩のIさん(すでに大先生のお稽古場を卒業しご自分の社中を持っていらっしゃるが、このほど教授の許状の取り次ぎを大先生にお願いすることになったらしく、それなら月に一度はお稽古場に来るようにとお達しが出たらしい)にお茶を差し上げる。
まずは初炭点前。そして濃茶は和巾で。薄茶は茶碗荘りの薄茶点前で差し上げる。午後のお稽古も代稽古のSさんに見て頂いたが、Iさんも先生なので、お二人にご指導いただいてしまい、大変恐縮でございました。

という具合に、続き薄茶、盆点、初炭点前、和巾、茶碗荘り薄茶と充実のお稽古だった。そして今日は腿が筋肉痛。ふだん立礼席のお稽古ばかりで、畳に座る、立ち上がる、という動作をあまりしていなかった証拠だな。


11月2回目のお稽古:行之行台子

昨日の記録。A班は全員行之行台子と昨日連絡があり、果たして連絡通り行之行台子のお稽古オンリーだった。

行之行台子は4畳半の茶室で行われたので、京畳、本物の炉でのお稽古。やっぱり嬉しい。