最後に歌舞伎を見に行ったのはいつだっただろう。十年以上前なのは確かだ。
着物友達が最近足繁く歌舞伎に通っているのを見聞きするにつけ、私も行きたいと思っていたところ、先月家人からデートのお誘いがあったので、これ幸いと歌舞伎に行くことにしたのだった。
今は歌舞伎座が閉まっているので新橋演舞場へ。演目は「吹雪峠」「夏祭浪速鏡」「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)かさね」
吹雪峠とかさねに登場した染五郎がとにかくすばらしかった。
姿も美しいし、動きも美しくキレがあり、そしてそして、声もいいのです。
それと、今回の演目が特にそうだったからというのもあるけれど(世話物というそうです)、歌舞伎って、なんて下世話なお話を、なんて美しい様式美でもって表現しているのでしょう。
話の下世話さと、役者の姿形動きの美しさとのギャップがすごい(笑)。
たとえば、夏祭浪速鏡では、主人公団七が嫌みな舅を手に掛けるシーンが見せ場なのだが、その長いこと長いこと。(つまりなかなか殺せない)舅をあやめてしまった後、自分のしてしまったことに恐れおののく様の凄さなど、江戸時代の人はこういうのをみて、嫌みな舅を見れば殺しちまえ!(あるいは実生活でも殺したいと思っているヤツの顔を思い浮かべて応援してたかも)と思うと同時に、殺してしまったらしまったで、人殺しとは、かくも大変なことで、かくも恐ろしいことなのだと実感をもって悟ったのではないだろうか。
女形の美しさもすごい。真っ白に塗った指の先まで神経が行き届いている。着物を着る人にとっては女形の所作は大変勉強になる。
体調がイマイチだったので洋服で行ってしまったけれど、次回は是非着物を着て行きたいものだ。
おまけ。
歌舞伎と言えばお弁当。
しっかり予約して食べてきました。関東風のお弁当。たいへんおいしゅうございました。
季節のお弁当は深川飯。
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私のは夕霧という名前の松花堂弁当。
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