末娘が部活をやめた

タイトル通り。12月17日に退部届(書式をググり、パソコンで退部届を作ってやったのは私だ)を顧問に正式に提出し、末娘は、女子バスケットボール部を退部した。
しょせん、我が家の子どもは体育会系にはなりきれなかったのだなあ。。。
6月22日に授業中の事故で右手をモンテジア骨折。プレートを入れ、骨がつながるのを待って運動が許されるようになったのが10月。やっと復帰できたと思って喜んで(かどうか知らないけど)練習に励んでいた11月4日、今度は右足首を捻挫し、医者に見せたら骨端線損傷なので松葉づえをつかなくてはいけない、もちろん運動なんてもってのほか!と診断された。松葉づえ生活は1か月に及んだ。
松葉づえになってしまったことを顧問に伝えたとき、「だって自爆だもん。ジャンプして着地するとき斜めになってあそこ(体育館の壁下の窓)に自分から激突したんですよ。まあゆっくり直してください。」と笑いながら言われたっけ。それを聞いていた末娘はべそをかいて、そしたら「泣いたって仕方ない」とバッサリ顧問に言われたんだったわ。
たぶんそのころから何かが切れてしまったんだろうな。怪我してもバスケを続けたい、怪我して練習ができなくても、チームのためになにか役に立ちたいという気持ちが、モンテジア骨折のときはあった。だからほとんど練習ができないにも関わらず、夏の合宿にも参加したのだったけれど、2度目の骨折で、顧問からは笑い飛ばされ、松葉づえの生活は思ったよりずっと大変でつらくて、一気にいろんなことが悲しくなってしまったのだ。
顧問は確かに厳しい。そのうち末娘は顧問ノイローゼ気味になってきた。怪我で練習ができなくても部活がある日はメンバーの練習は見学していたのに、それが苦痛になってきた。休みたいと伝えに行くと先生の前でなぜか泣いてしまう、ということが起きた。松葉づえが取れた後もまだ1か月は運動禁止と言われたことを伝えに行った時も、泣いてしまった。さらに顧問が怖くなった。そして、部活やめたい、と言い出すようになった。
私は末娘がバスケをしている姿が好きだったし、初めての体育会系部活母活動も楽しかった。だからなるべくなら辞めずに続けてほしかった。2週間か3週間ずっと話し合いを断続的につづけ、結局は末娘の「勝つためだけの練習がいやになった」という言葉が決め手になり、退部を引き留める努力を私はやめることにした。
今年の4月、女子バスケ界では有名らしいM先生が末娘中学に赴任。当然、女子バスケ部の顧問となり(実質的には6月からだったが)練習メニューもガラリと変わった。試合に勝つことが究極目的の練習と言われても仕方がないが、ほんとは違う。M先生は、一人一人が自分の目標に向かって自分が出来ることを自分なりに努力して練習を続けていく、そういう一人一人が集まるとすばらしいチームになる、と常日頃からおっしゃっている。そしてバスケ指導は人間教育、人としてどう生きるかを究極目的にしているのだ、とも。もちろん、やっていることはチームが勝つための指導をしているんだけれど、だけど、それは一人一人に目標と努力を求める指導をしているはずなのだ。
末娘にはそれが伝わりきらなかったのだ。いや、伝わってはいるけれど、それはすごく厳しくてよほどバスケが好きでないとできないことなのだと思う。
モンテジア骨折がある程度治って、練習ができるようになった直後の試合で、数分、末娘がコートに出してもらったことがあった。しかし、ずっと練習できていなかった末娘は何をどうしていいのかわからない。ほとんど立ち尽くすといってもいいような姿を目にしたとき、ほんの少しかわいそうだな、と思った。中学2年生は運動部の一番メインの年だ。その夏にほとんど練習できなかったら技量もなにも身につかないのは当然だろう。それに比べてチームメイトは試合の経験を着々と積み、バスケらしいバスケが少しずつできるようになっている。顧問に言わせれば、そうはいってもレベルは最低ライン、というところだろうが、末娘にすれば同じ2年生のチームメイトの中でなにもできない、どうしていいかわからない自分を意識せざるを得ない状況だったに違いない。だから頑張ろう、とは、今回ばかりはならなかった。そこまでして頑張ろうと思うほど、自分はバスケが好きかというと、そこまでは好きじゃない、という結論になった。
そういうことだ。
音楽の方面に進みたいというお友達の家に行って、バンドを組もうと盛り上がっている。お友達の家で触らせてもらったギターが気に入り(最初はベースかエレキに憧れていたけれど、触ってみたらアコギが良かったのだって)ギターがほしいと言い出した。
バスケをやめて、ほかにやりたいことを見つける!と本人が宣言した通り、やりたいことはギターになったらしい。
しかしなぁ。家でも弾けるようにサイレントギターがほしいなんて言うけど、高いんだよなー、楽器って。
困ったなー。


コメント

  1. renkon より:

    末娘さん、いろいろあって大変でしたね。
    でも、新しくやりたいことが見つかったようでよかったです。
    うちの長男も今ギターにはまってますよ。

  2. minaho より:

    いらっしゃいませ>renkonさま
    ギターが流行っているんでしょうか!?
    調べてみるとギター教室が近隣に3つくらいあって驚きました。

  3. 千林豆ゴハン。 より:

    ヴァイオリンは、弾けるというただそれだけで幾つになっても
    えぇとこのお嬢さん度をキープし続けられる

    https://www.youtube.com/watch?v=ypGvqL96DNA
    ので、そっち習っとくこともオススメ。

  4. minaho より:

    いらっしゃいませ>千林豆ゴハン。さま
    バイオリンは私が昔習っておりまして、家には16分の1、2分の1、それから大人用のバイオリンと3台あるので、どの子にもそれとなくすすめておりましたが、結局誰も習ってくれませんでした。

  5. 千林豆ゴハン。 より:

    ヘートヴィッヒお嬢様 https://www.youtube.com/watch?v=CDnGfofLvP4 状態でございますね。