東京藝術大学大学美術館へ

先日は小栗康平監督のFOUJITAを鑑賞し、今回、友人のFACEBOOKで藤田嗣治の 《舞踏会の前》 修復完成披露展「藤田嗣治資料」公開展示を知り、映画も一緒に行った中娘を誘って本日最終日駆け込みで行ってきた。
こちらの記事を読むと内容がよくわかる。
修復された絵のほかに、若かりし頃(芸大在学中)の自画像や、父親の肖像画などの解説も興味深く、また、なにより、君代夫人が大学に寄付した資料がとても見応えがあった。小学生の頃に書いた避暑地への旅行の記録、家族写真や、自分の個展の展示案メモ、書簡・・・
今まで私は藤田嗣治に抱いていた「自分大好き、大のナルシスト」というイメージがちょっと変わった、というか違う面を知ることができた感じ。(ナルシストには変わりないと思うけれど)お父さんをはじめ、妻、友人、いろんな人から愛された、ちょっとお茶目な人でもあったのね。
展示を見終わる頃には、すっかり藤田が身近に感じてしまって、亡くなる20日前に死を予感して手帳に書き付けた絵と言葉が、何とも悲しく感じられたのだった。