2014秋の懇親茶会

10月12日日曜日に、社中懇親茶会が開かれた。A班の担当は、6畳間で濃茶席。寒雲棚を使う、というのが最初からあって、大先生の意向で濃茶席だけは炉の席となった。向切本勝手、大津袋で濃茶。
前々日になってUさんからメールで、minahoさんが最初のお点前です、と告げられる。ということは、大先生が最初に入られるお席でお点前?!携帯電話を取り落しそうになるくらい驚いた。だって最初のお点前表によるとトップバッターはUさんで、私は三番目だったので、すっかり安心していたのだもの。にわかに胸がバクバクしてきてしまった。しかしせっかくの機会だし、せっかく大先生がA班の味噌っかすにお点前をさせようと仰ってくださっているのだから頑張らねば、と気を取り直し、家に帰ってもう一教本を取り出して復習をしたり、袱紗を取り出して四方捌きの練習をしたりして当日を迎えました。
朝8時集合、9時スタートと聞いていたのに、朝8時半には大先生がお見えになり、早く始めましょう!とおっしゃる。大慌ての水屋。まずは広間の立礼席からお席が始まった。つぎは濃茶よ!と言われて支度をしていたら、Uさんがお掃除が終わってないと怖い顔で水屋に来られたので大急ぎで縁側の引き戸のところに行くも、次がお点前と聞いてK先輩が代わりにお掃除してくれることになった。(実はそこ拭いたんだけど、足りなかったみたい(T_T))
立礼席が終わって、大先生と代稽古の先生方が6畳間に移ってこられる。後見はn先生。お正客席に大先生、次客にUさんが呼ばれた。代稽古のSさん、Tさん、Ngさん、そして末客は大好きなK先生。お運びはS先輩が務めてくださり、まずはお菓子が運ばれる。ふすまが閉まると今度は茶道口に私が座り、濃茶茶碗を膝前に置き、ふすまを開ける。この日の主茶碗は、赤楽。長次郎の道成寺写しだそう。朝のお掃除のときに実際に歩いてみたので歩幅はばっちり。建水を持ち出してふすまを締める。お点前スタート。四方捌きも稽古したとおりに進み、濃茶を練る段になる。とにかくおいしいお濃茶になるようにと、それだけを念じて練る。
練りあがったお濃茶をn先生が大先生に取り次ぐ。一口お飲みになったところでお服加減はいかがでしょうか、とお尋ねすると、結構でございます、とお答えがあり、ほどなくU先輩にお茶碗が回っていった。U先輩は一口飲むなり、おいしい、と口パクで教えてくださる。さっきは怖い顔だったけどこんどはすごく優しいお顔で見守ってくださる、本当に良い先輩だ(T_T)。末客のK先生が、お正客の役をなさい!と大先生に指示されて、お茶名、お菓子の問答をしてくださる。今日のお茶は萬風の昔、辻利園。お菓子は鶴屋八幡の野路の菊。
n先生からお仕舞茶碗を渡され、仕舞つけに入る。柄杓をかざり蓋置をかざり、一膝よけて建水を持って立つ。ここも歩幅を間違えると大変なことになるので慎重に。拝見は無しなので、大津袋と茶碗、棗をもって茶道口に置いたら総礼。ふすまを締めて終了した。
終わってしまうとあっという間のことだが、心を込めてお点前ができたからよかったことにする!
さて、お濃茶のお水屋は、薄茶席に比べると仕事量は少ない。なので、今回はゆっくりお席周りしてきて良いと許可され、6畳間の濃茶席を皮切りに、小間席の薄茶と広間席の立礼席と3席すべて回ることができた。
小間席では大好きなK先生が半東を務められたお席でお茶をいただく。お菓子も取り寄せたものらしく、お月様とウサギをみたてて黄色い餅菓子とウサギの干菓子。お軸は大宗匠の奥様のお筆で和歌。美しい仮名文字の和歌だった。濃茶席の茶入がこちらにかざられている。広沢写し。月にちなんだお道具組なのはこのせいだ。
広間の立礼席はとにかく華やかな雰囲気だった。特にお水指が大きな水盤のようなもので、赤や金、青や緑の入った文様が描かれている。それだけでもすでに華やかだ。お菓子はたぶん地元のお菓子屋さんのご製で、黄身しぐれなんだけれど、うっすらピンク色に色づけてあるから黄身しぐれと一目ではわからないお菓子。お軸は確か淡々斎だったかな。「秋随一葉来」お花入れは大先生作の「なた籠」お花は河原撫子や白いキキョウ、赤い烏瓜など五種の花が入れられていた。
お席周りを済ませたあとは、お運びを二回ほど、陰点ての濃茶一碗練ったけれど、お客様が吸い切ったあとのお茶の具合で練り具合がわかると教わる。私の練ったお茶は分離していて、これは練がたりないか、薄かったかどちらか、とのこと。朝のお点前のときはどうだったのか、気になった・・・がもう時すでに遅し。よく練れていたことを祈ろう。
今回も100名を超えるお客様(8割方内部の人、元お弟子さんなどの関係者だけど)にお茶を差し上げたお茶会も、スタートが早かったせいか、午後2時前にはほぼ終了した。2時半お約束のご来賓客があり、まだ残っている方もいらしたけれど、私は夜から法事に行かなくちゃいけなかったので、片づけを少しして、3時前に辞去。