10月日曜稽古:炉の初炭手前、春秋棚薄茶点前、向切り薄茶点前

何日も間が空いてしまった。10月13日日曜日の記録。
炉の炭手前になると火箸の形が変わる。風炉のときは、まっすぐ直線的な鉄の火箸だが、冬の炉の季節になると、柄が桑になる。ただでさえ火箸の扱いが下手なのに、炉用になると柄の部分が膨らんでいるので、さらに扱いが難しい(箸先がうまく揃わないのだ)。土曜日にひそかに廊下のすみの畳を使って火箸を揃えて持つ練習をしていたのをUさんに見つかったせいか、日曜日の朝いちばんで、minahoさんは初炭手前!と指令が。
Uさんは炉用の炭も一箱(炉用の炭が何組も入っている大箱)用意してくださっていた。(費用はUさんの自腹だと思う。お礼をしようにもいつも固辞されてしまうし、一体どうやってこのお返しをすればいいのか。。。)
お掃除など済ませたら、炭手前の準備に入る。大きな炭斗にこれまた大きな炭を組んでいく。
ちなみに、炭斗は風炉用は小さめで深いもの、炉用は浅くて大き目のものがよいとされている。大先生のお教室の炉用炭斗は、大きいし結構深いけれど。
炭の本数も風炉に比べると多くなる。ついこの間、炭手前の稽古をしたという弟弟子のTさんが見てくれて無事に炭を仕組む。次は灰器と灰匙の準備。灰器は、風炉用は釉薬のかかった小ぶりのもの、炉用は素焼きの大ぶりのものを使う。炉の場合は湿し灰をたっぷり入れるから。灰匙は、風炉用は柄に竹の皮が巻かれた小振りのもの、炉用は桑柄の大ぶりの匙になる。月型を切るときくらいにしか使わない風炉のときと違って、炉の炭手前は湿し灰を炉中に撒かなければいけないから。
火箸は先に書いたとおり。羽は、風炉用は右羽(向かって右側が広い羽)に対し、炉用はを左羽(向かって左側が広い)が基本。 左右同じ羽を双羽(諸羽)は炉・風炉兼用。
香合は、風炉は香木を使うので木地のものや漆器類、炉用は練香になるので、陶磁製を使う。日曜日は、かわいらしいウサギの香合と楓の柄の赤絵の香合をUさんが持ってきてくださったので、赤絵の方をつかわせていただいた。
日曜日は、手水を使った後、席入り。(これもお稽古だから、とUさんの方針で、いろいろ正式に行っている。)朝礼をして、二つの部屋に分かれてお稽古に入る。
私はK先輩が見る6畳のお部屋へ。見てくださったK先輩がおっしゃるには、私は炭点前の手順はほぼわかっているようだが、細かいところで割り稽古が必要とのことだった。手前座で移動するときの位置がまだ頭に入っていない。ひざが炉縁の延長線上からはみ出ないように気を付けること。それと相変わらず羽箒の扱いはまだまだだ。羽根の先でちょこちょこ掃くのではなく、羽根の全面(?)を使ってすきまなく掃きこむこと。はいたものを全部寄せていく気持ちで。
どれも練習が必要だ。
初炭手前が終わった後はTさんと一緒にお茶会の稽古。なんちゃって春秋棚でかわるがわる薄茶点前、お運びの練習などをする。参考書にのっている写真(たぶん業躰さん)を見ると、テーブルでお点前しているのに、畳に座ってお点前する姿とほとんど変わらない。でも私たちがお点前してみると、テーブルがある分、全体的にものの位置が上がるので、それだけで腕の角度とか手の角度が崩れてしまう。いかに自然に高さを上げていくか、そのあたりを重点的にお稽古してみた。また、左手で柄杓を取る手の使い方もUさんにアドバイスを受けた後、二人でかなり研究(?)して、結構きれいに決まるようになってきた。
午後は、お茶会の濃茶席を担当する兄弟子のKさんがお稽古した「向切本勝手」でお薄茶のお稽古をさせていただいた。本当に向切りの茶室があるわけではないので、炉のすぐ横に風炉先屏風を立てて向切りの茶室に見立ててお稽古する。ちょうど座る場所に畳の線があるので、すごく不自然だけど、ないつもりで。
向切りは初めての経験でいろいろと面白かった。逆勝手でもないし、風炉でもない、間違いなく炉の本勝手なのだが、逆勝手や風炉のお点前のエッセンスが随所にみられる。
私のバイブル、鈴木宗保先生、宗幹先生の本「裏千家の茶の湯」(主婦の友社刊)を見ると、きちんと記載があった。今まできちんと見ていないページだったんだな。
いつもは5時ごろまでお稽古、お片付けが続くが日曜日は3時で早退。最近日曜稽古が一番充実しているので、後ろ髪ひかれる思いだった。