ペンギン・カフェ

昨日の記録。
ひょんなことから、新国立劇場バレエ団の「ペンギン・カフェ」を見に行くことになった。
演目は、3つに分かれていて、最初が、ビゼーの若い頃の作品(交響曲)に合わせた踊りで、クラシックな感じ。振り付けがすばらしくて、バレエとはこういうものだ、と初心者に教えてくれるような作品。
二番目の演目はE=mc2。アインシュタインの考えた数式からインスパイアされて作られた作品で、これがまたすばらしかった。エネルギー、質量、原爆(マンハッタン計画)、光、と4つの場面がそれぞれ表現されていて、光の使い方といい、音楽といい、完璧な作品。白装束に赤い扇を持ってソロが躍る原爆のところは、とくに怖かった。
そして三番目が満を持して「ペンギン・カフェ」それぞれの動物に分した踊り手たちの踊りが素晴らしく、そして最後はノアの箱船に乗って行くという、ちょっと悲しい結末だ。希望を見いだす結末なのかもしれないけど、私は悲しい感じがしたな。
初めてのバレエ体験。結論から言うと「バレエすごい!」である。
もっといろんな作品を見てみたい。
それと、新国立劇場は、さすがに新しいだけあって、とても音がいいと思う。今回は、2階席の一番後だったけれど、音に関して全く不満は無かったし、高い位置から全体を見下ろせて却って良かったように思う。
ここで上演されるオペラも見てみたいものだ。