命の大切さ・・・?

末娘から聞いた話だ。
夏休み明け、夏の思い出を俳句にする課題に取り組んでいたとき、ある男の子–仮にR君としておこう–が、
「夏の海 子供がおぼれて 死んじゃった」
と詠んだ。
担任の先生はそれを読んで、人の命をいったい何だと思っているんだ。実際にこの夏、海で子供を亡くした親はどんな気持ちでいるか考えたことがあるのか。といきなり怒りはじめたそうだ。
かなり厳しく叱っているのに、当のR君はニヤニヤしてるだけだったから、先生はついに彼を廊下に出してしまった。
しかし、ここで話は終わらない。R君が廊下に出された後、別の男の子O君が「そんなこと言うならR、自分が自殺すればいいのに」と発言したものだから、末娘が言うには「先生、もっとすんごく怒った。とにかく怒ってた。」
自殺なんて何を言ってるんだ。とんでもない。命の大切さを考えろ。
そしてO君まで一緒に廊下に出されてしまったそうだ。
その後も1時間くらい命の大切さについてお説教が続いた、らしい。
確かに不謹慎な歌ではあるけれど、果たして、そんなふうにクラスの子供全員の前で叱りつけるってどうなんだろう。それで子供たちになにか伝わる?
末娘に関して言えば、実際は先生がすごく怒った事実ばかりが心に残っていて、先生が一番伝えたかったであろう「命の大切さ」についてはほとんど印象に残っていない様子だ。
そりゃそうだろうね。命の大切さ、なんて言葉にしてしまったら薄っぺらいもの。まるで実感こもってないもの。
宮崎駿も言ってるよ。「命を大切にしないヤツなんて大嫌いだ」というセリフに関して、言葉にしてわかることなんて最初からアニメにしないと。