昨日だったか、塾の夏期講習に通っている末娘が「今日、トロッコを読んだ。いやな話だった。音読の宿題が出ているから読んでもいい?」と言うので、私も子供の頃読んだけど、すっかり忘れているから、読んでもらった。
聞いているうちに、そうそう、そういうお話だったねぇ、と思い出した。
主人公は不安で不安で一生懸命走って走って、やっと家に帰って大泣きしたんだよねー。いくら泣いても泣き足りなかったんだよねー。
ところが。
お話はここで終わっていなかった。
大人になった主人公は、わけもなくそのときのことを思い出すが、今でも目の前には、そのときと同じような細くて暗い道が細々と一筋断続している・・・・
なんとも不安な気持ちが全く収まらない暗ーいお話だったのだ。
初めてトロッコ全文を読んだような気がして、そして、なんだか背筋がぞーっとした。
塾の先生は、この不安、暗い気持ちをだれかと分かち合えれば自殺しないで済んだかもしれなかったのに、とお話されたそうだ。末娘もそう思ったらしい。
ちなみに、トロッコ全文は、こちらの青空文庫で読めます。
改めて読むと、いい文章ですね。さすがです。
今どきは芥川とか漱石とか学生さんはあんまり読まなくなっているのかな。古くさいのかも知れないけれど、子供たちには是非読んでほしいと思う。
コメント
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30?年?ぶりに全文読みました。わたしも、最後の数行のことはすっかり忘れていました。。
ところで、今読み返してみて思ったのは、子どもの頃読んだときに感じたよりも、距離は短かったんだろうな、ということでした。帰ってきたときも、真夜中とかいうことではなかったんですね、今までトロッコの大人たちも、よくもそんなひどいことをと思っていたけれど、今回読んでなるほどーと思いました。
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いらっしゃいませ>さるさわさま
>子どもの頃読んだときに感じたよりも、距離は短かったんだろうな
そうなんですよ。それ、私も思いました。
やっぱり子供の頃は子供目線で読んでいるんですねぇ。
そして、それもまた大事な、意味のあることだったのだろうなぁと思ったことでした。