千玄室大宗匠の講演会

川口青年会議所主催の千玄室大宗匠の講演会に行ってきた。会場となった埼玉科学技術センターのロビーでは呈茶のサービスがあり、私もおいしいお菓子とお茶をいただいた。(お菓子は聞き漏らしてしまったが、お茶は、上林の華の白、大宗匠お好みとおっしゃったか。)そして、定刻の30分ほど前に、ロビーに大宗匠が現れると、場の空気が一気に変わったのには驚いた。オーラが違う。呈茶席の最前列に大宗匠が川口市長と青年会議所理事長の3人で座られ、そのまわりに多くのファンがどよめきつつ集まり見守る。(私もその中の一人。)
背筋を伸ばして坐られたその姿は、89歳とは思えぬお元気な姿だった。(あとで握手してもらっちゃった。)
講演会でのお話は、昨日石巻に行かれた話(本当に精力的!)から始まって、ご自身の戦争体験(俳優の故西村晃との思い出・・・聴いていて、涙が出た)や、今日庵の由来(大徳寺の清厳和尚の「懈怠比丘不期明日」と千宗旦の「今日今日といいてその日を暮しぬる 明日のいのちはとにもかくにも」)や、閑吟集の言葉(昨日は今日の古 今日は明日の昔)や、三法印(諸行無常・諸行無我・涅槃寂静)と四法印(一切皆苦)のお話・・・と話題が本当に豊富だった。千家のお生まれということで、すでに背中に歴史を背負っていて、かつ目配りは全世界的。ECに経済恐慌をおこしそうなギリシャや、エジプトの議会、内線が激化するシリアのことにも話題が及ぶ。本当に自由自在に、時空を飛び回って展開されるお話ではあったが、テーマが「今を生きる。今我々にできること」だったので、今日庵の由来のお話や閑吟集の言葉が、実はキーワードだったようだ。
今日を生きることが大事。明日にしようなんて言っていたら、永遠に先延ばしになる。今、やりなさい。今、できることをやりなさい。という教え。
1時間半、ずっと演台に立ったままお話された大宗匠。お話が終わると、聴衆の間を歩いて、握手してくれたり、挨拶したりしながら退場されていった。
ホントにパワフルな方だった。